「最終的にはオコジョとマンチカンの一騎打ち」だった 表参道に出現した「727」の謎広告、担当者が明かす「制作秘話」

「最終的にはオコジョとマンチカンの一騎打ち」だった 表参道に出現した「727」の謎広告、担当者が明かす「制作秘話」

「最終的にはオコジョとマンチカンの一騎打ち」だった 表参道に出現した「727」の謎広告、担当者が明かす「制作秘話」の画像

2020年7月27日から東京メトロ・表参道駅に掲示された広告が、SNS上で話題となっている。右半分は「オコジョ」の写真で、左半分はこう書かれている。

「ほとんどの方はおそらく看板広告なんてご覧にならないと思いますので、好きなことを書いても問題がないということに気付いてしまいました。好きな動物はオコジョです。あの小さくて細身なボディに絶妙な毛並み感。大好き。飼いたい気持ちをグッとこらえ、ネット検索の画像を見るだけで幸せになれる派の化粧品会社・株式会社セブンツーセブン」

J-CASTニュースは、オコジョへの愛があふれる広告を出したセブンツーセブンに、メールで制作背景などについて取材を行った。

「成熟した思考でやんちゃしたいですね」

美容室向けに化粧品販売を行うセブンツーセブンは、ユニークなPRを行うことでも知られている。東海道新幹線沿いにキャッチコピーやイラストなどもなく、ただ「727」と書かれた看板があれば、それは同社が出したものである。さらにJ-CASTニュース既報の通り、インターネット百科事典「ウィキペディア」(Wikipedia)内での自社項目をそのまま載せた全面広告を新聞に出し、話題となったこともあった。(「『謎の看板』727の会社が奇策広告 『ウィキ』をそのまま掲載」、2019年1月8日配信)

J-CASTニュースがメールで、広告へのこだわりや工夫している点を尋ねると、セブンツーセブン企画室室長の磯島裕介さんは、こう回答した。

「他社と同じことをしても数ある広告の中に埋もれてしまいますので、常に独自性を出すにはどうしたら良いのかを考えております。成熟した思考でやんちゃしたいですね」

そんな「やんちゃ」から生まれたオコジョの写真の広告。磯島さんは、その制作背景についてこう語る。

「動物好きの社員が多いので、好きな動物の話をしようということになりました。私自身の好きな動物はマンチカンなのですが、最終的にはオコジョとマンチカンの一騎打ちになりました。度重なる会議の末、オコジョに決定しました。私の社内での力不足と言わざるを得ません」

猫のマンチカンが大好きな磯島さんは、悔しさを吐露した。

話題の広告はどこでいつまで見ることができる?

オコジョの写真は、ゲッティイメージズという写真素材サイトからライセンスを取得したそうだが、著作権表示などのために用いられるウォーターマークを不要であるのにも関わらずあえて付与している。SNS上では、これに対して疑問の声も上がっているが、磯島さんは、

「普通の広告ではありえないですよね。高尚な意図なんてないですよ、おもしろいでしょ」

と言い切った。

ところで、セブンツーセブンはどんな化粧品会社なのだろうか。ツイッター上には、「727 COSMETICS(@Cosmetics727)」というアカウントもあるが、こちらは諸事情で取得したものの、公式ではなく、今現在は運営も行っていないそうだ。ユニークな広告の数々にも、商品説明は一切なかったので、磯島さんに人気商品を尋ねた。

「すみの原因となる古い角質をやさしく取り除く『酵素ローション』や、指のすべりの変化で汚れ落ちを知らせてくれる『クレンジング』製品等、大変人気がございます」

また、今回のオコジョの広告の反響について尋ねると、

「今まで弊社とご縁がなかった方、新幹線沿線の看板は知っていたが何をしているかは知らなかった方、弊社の化粧品を使用されたことがある方、多くの方々目に触れられたことは大変うれしく思います。SNS等での発言が問題になる昨今、自分の好きなものについて話す世界の方が楽しいですよね。弊社の広告を見て『元気になりました。ありがとうございます!』というメールまでいただきました」

と語ってくれた。

この話題のオコジョの広告は、東京メトロ・表参道駅のみで7月27日より2週間限定で掲載される。