薬・タバコ・酒…体に悪いことは全てやったストーンズはなぜこんなに元気なのか?

薬・タバコ・酒…体に悪いことは全てやったストーンズはなぜこんなに元気なのか?

薬・タバコ・酒…体に悪いことは全てやったストーンズはなぜこんなに元気なのか?

ロックミュージシャンといえば、不良・不健康・不摂生の三拍子。健康に気をつかうなんてまっぴらだし、そもそも長生きなんてクソくらえ。

そんなイメージも今は昔のようだ。

「セックス・ドラッグ・ロックンロール」を地でいっていたローリング・ストーンズのミック・ジャガーが73歳、キース・リチャーズが72歳である。重度のヘロイン常習者だったキースが、今70歳を過ぎて2時間超のステージをこなすなど、誰が予想できただろう?

彼だけではない。ポール・マッカートニーは74歳、ボブ・ディランは75歳で、もちろん今も第一線。もはや、若い頃から節制してきた同世代より元気なんじゃないかと思えてくる。この人たち、体に悪いことばかりしてきたんじゃなかったのだろうか?

■御年73歳!ミック・ジャガーが続ける健康法

こんな疑問をついもってしまったが、『生きてるぜ! ロックスターの健康長寿力』(大森庸雄著、PHP研究所刊)読むと、冒頭であげた長寿ロッカーたちは、多くの場合、ある時点で自らの生活スタイルを正し、運動や食事制限といった節制に目覚めていることがわかる。

たとえば、ミック・ジャガーは若かりし頃、「45歳になって、まだ『サティスファクション』を歌うくらいなら、死んだほうがいいだろう」と語っていたが、1977年時点ですでにストレッチやランニング、ウェイトリフティングを生活に取り入れていた。

「退廃的なロックアイコン」のように語られていた彼だが、実際にはかなり早い段階で将来を見据え、「長く音楽を続けるための生活」に切り替えていたわけだ。

食生活もすごい。肉、野菜、穀物ともにオーガニック栽培のものを摂取。特にがんや高血圧、老化を予防するとされるアボガドを多く摂り、サプリメントも欠かさない。そして朝はスーパーフードとして知られる「ゴジベリー」のジュースという念の入れようである。

日々の節制と徹底的なアンチエイジング。ミックの衰えないエネルギーと活力は、こうした日々の取り組みに支えられているのだ。

■節制には興味なし キース・リチャーズの強すぎる悪運

ストイックなミック・ジャガーと対照的なのがキース・リチャーズだ。

あまりの常習者ぶりに、全身の血液交換さえ噂されたドラッグからはさすがに足を洗っているが、あいかわらずタバコは吸うし、菜食にもエクササイズにも興味なし。

となると、そもそもの生命力が並外れているとしか考えられないが、彼の場合、見逃せないのがその「強運」である。

ライブ中に起きた感電事故(1965年)、在宅中の自宅火事(1973年)、木から転落して頭蓋内出血(2006年)など、キースはドラッグに関係のないことに限っても、これだけの生死にかかわる事故に遭っている。

しかし、彼は不死鳥のようにステージに戻るのだ。かつては「一番先に死にそうなロックスター」と言われたキースだが、何か人知を超えたものに守られている気さえしてくる。

本書ではこの他にも、若かりし頃は「四六時中ラリッてた」というスティーブン・タイラー(エアロスミス)や、1980年代はコニャックのボトルを1日4本は空け、あまりの酒臭さに「口を開くたびに花は枯れ」ていたと語るオジー・オズボーン(ブラック・サバス)など、破天荒な伝説を持つロックスターたちの今の生活スタイル紹介。

暴飲暴食や喫煙などの悪習慣に悩む人であれば、ポジティブなメッセージを受け取ることができるだろう。

「人は何歳になったって生まれ変われる。クリーンになれる」

(新刊JP編集部)