「ちゃんとやらないとパーソナリティが暴れる」 作家が明かす人気ラジオ番組の舞台裏

「ちゃんとやらないとパーソナリティが暴れる」 作家が明かす人気ラジオ番組の舞台裏

『人の数だけ物語がある。ザ・ゴールデンヒストリー 朗読CDブック』(扶桑社刊)

2007年5月の番組放送開始以来、文化放送の看板番組として人気を集めているラジオ番組『大竹まこと ゴールデンラジオ!』。
その放送開始10年目にあたる今年、番組発の一冊の本が出版された。

それが『人の数だけ物語がある。ザ・ゴールデンヒストリー 朗読CDブック』(文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」編集、扶桑社刊)である。

本書は『大竹まこと ゴールデンラジオ!』(月〜金13:00〜15:00)の看板コーナー「大竹発見伝〜ザ・ゴールデンヒストリー」を書籍化したもの。
大竹発見伝〜ザ・ゴールデンヒストリー」は、毎週1つのテーマに沿った市井の人々を取材し、その人生をパーソナリティの大竹まことさんが朗読するというコーナーだ。

本書には、切なくて心が温かくなる15編プラス特別収録の1編の物語が収録されている。また、「朗読CDブック」と銘打たれているように、大竹まことさんの朗読も楽しめるようになっているのが大きな特徴だ。
ちなみに、特別収録としてラインナップに入っている「鉄道少年」は、「江ノ電の奇跡」という物語としてマスコミの間でたびたび話題になってきた感動の物語。2015年6月には、NHKラジオの『すっぴん!』という番組で高橋源一郎さんが取り上げている。

これらの物語の原稿を書いているのは、9人の構成作家たちだ。
しかし、この企画が始まるとき、作家一同は慌てたという。
なぜなら、歴史上の人物なら幾らでも物語はあるだろうが、脚光を浴びることなく生きてきた方たちにドラマはあるのかと思ったからだ。

しかし、本書を読めばわかるように、その心配は必要なかった。
どんな人の人生にも、それぞれのドラマがあるのだ。

「日々、黄金の歴史あり」をテーマに、1週間、5本分を構成作家が1人で担当。自らテーマを立て、取材を重ね、何日もかけて5ページ前後の原稿を書き上げる。
そして、自らのことを「十文句を言って一褒める」という大竹さんに出来上がった文章を見せる。
本書の「おわりに」で構成作家の桐木哲子さんが「オンエアーは毎日あるし、ちゃんとやらないと大竹まことが暴れる」と書いているように、でき上がった原稿を前にしてよく怒り、書き直しも命じられたようだ。

こうしてできたコーナーが「大竹発見伝〜ザ・ゴールデンヒストリー」であり、その努力の集大成ともいえるのが本書なのだ。

大竹さんの朗読CDを聴き、構成作家たちが手掛けた文章を読む。ラジオリスナーには、たまらない1冊となっている。また、ラジオを聴いたことがない人も、本書を読みながら、朗読に耳を傾けてみてほしい。

(新刊JP編集部)

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