話題の1冊 著者インタビュー 松岡由起子 『高卒シンママ会計士』 中央公論新社 1,400円(本体価格)

 −−高校在学中の17歳の時に妊娠、出産を経験されました。どんな高校生だったのですか?

 松岡 見た目は、金髪・ミニスカート・濃い化粧のお姉系ギャルでしたが、部活動は中学から続けているサッカー部のマネージャーをしていました。学校や友達が大好きだったので、遅刻やサボりもなかったです。学生らしい行事や部活動、遊ぶことが大好きで、流行ばかり追いかけていた高校生でしたね。勉強の方はすごく苦手で、授業中はもちろん、中間・期末テスト中も問題が理解できず、居眠りをしてしまい、点数が10点未満だったことも多々ありました。

 −−最難関の公認会計士試験を受けようと思ったきっかけはなんですか?

 松岡 息子に「ママの作るハンバーグはおいしい!」と言われたことがきっかけです。母子家庭なので、残業が多くなると息子に留守番ばかりさせてしまうので、会社勤めではなく自営業がベストだと考えたんです。私の料理をおいしいと食べてくれる息子と夕食を一緒に食べたかったんです。自営業といってもさまざまな職種がありますが、公認会計士を選んだ理由は、税理士の父に勧められて受験した『日商簿記検定1級』に合格したことで、会計の分野に興味を持ったからです。ちなみに、その頃はまだ公認会計士という職業について存在すら知りませんでした(笑)。税理士とも悩んだんですが、やるからには一番の資格がいいと思い『公認会計士兼税理士事務所を開く』ということを目標にしました。

 −−資格取得のために勉強しているサラリーマンに向けて、学習方法の秘訣を教えて下さい。

 松岡 仕事と勉強を両立する時に一番オススメしたいのは『時間管理』と『勉強の習慣化』です。仕事をしていると時間が限られてしまうので、出勤中を利用したり、早起きをするなど、自分で『スキマ時間』を見つけ、その時間を利用して勉強をするという習慣をつけるといいでしょう。また、限られた時間の中で効率的に勉強するには『理解』に時間をかけることが大切です。最初に時間をかけるとなかなか先に進まず、早く次のステップに行きたいと焦る気持ちが出てしまいがちですが、私は非効率な勉強をしていた頃、理解に重点を置いていなかったために成績が伸び悩んでしまいました。しかし、理解に徹するように切り替えてからは応用が出てきても忠実に基礎に戻ることができ、スムーズに勉強が進むようになりました。読者の皆さんも、ぜひ、試してみてください。
(聞き手:程原ケン)

松岡由起子(まつおか ゆきこ)
1985年、京都府生まれ。公認会計士。17歳で妊娠し、2004年、高校在学中に長男を出産。'06年に離婚、シングルマザーとなる。現在は父親と税務・会計業務に従事中。

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