海外GI馬券発売開始! 凱旋門賞はダービー馬・マカヒキを外せ

 JRAが独自に馬券を発売する初の海外GIレース『凱旋門賞』(仏シャンティイ競馬場・芝2400メートル・日本時間10月2日午後11時5分発走予定)が、いよいよ間近に迫ってきた。わが日本ダービー馬マカヒキと欧州中長距離戦線のトップホースたちとの激突は「レベルの高い大混戦」という前評判通り。馬券的にも非常に面白い一戦になること必至。まずは日本での馬券発売に関する基礎知識をしっかりと押さえた上で、近年のデータから高配当馬券的中への道を探りたい。

★JRA馬券発売の基礎知識

《馬券発売はインターネットのみ。競馬場、WINSでの発売は行われない》
 JRAが発売する凱旋門賞の馬券をインターネットで買うためには、JRAが運営する「A-PAT」か「即PAT」への登録が必要。もちろん現在、どちらかの会員となっていれば、そのまま凱旋門賞の馬券を買うことができる。現時点で未登録の場合は、登録後すぐに利用可能な「即PAT」へ申し込めば購入可能。「即PAT」に登録するためには指定されている銀行いずれかの口座を持っていることが条件。詳細は「JRAホームページ」をご覧いただきたい。

《馬券発売時間》
 レース当日の10月2日午前10時から馬券発売を開始。発売締め切り時刻は、発走予定午後11時5分の4分前となっている。

《発売される馬券の種類》
 単勝、複勝、馬連、馬単、ワイド、3連複、3連単の7種類の馬券がすべて100円から購入できる。

《オッズは独自のもの》
 オッズは「A-PAT」、「即PAT」で投票された票数によって決定される。つまり日本独自のものとなり、凱旋門賞を主催するフランスギャロやイギリスなどのブックメーカーが付けるオッズとは異なった数字となるはずだ。日本のファンは「日本での単勝1番人気はマカヒキ」という見方をする人が多いと思われるが、実際のオッズがどうなるか興味深い。

《馬番と発走するゲート番の違いに注意を!》
 日本の競馬では馬番(=ゼッケンの番号)が「1」であれば1番ゲートから、「10」であれば10番ゲートから発走する決まりとなっている。ところが、凱旋門賞を含む海外GIレースでは、基本的に馬番と発走するゲート番は全く別物となるのだ。これは、レースの出走馬がそろった時点であらかじめ各馬の馬番を決定、その後、改めて発走するゲート番を抽選で決定する仕組みとなっているため。従って馬番「1」の馬が16番ゲートから、馬番「10」の馬が2番ゲートから発走したりする。馬券は日本のレースと同じように馬番が対象。JRAホームページやスポーツ紙などに掲載される出馬表には、馬番とゲート番の双方が併記されると思われるが、馬券を買う際にはここを間違えないようしっかりと注意しておきたい。
 なお、日本ではレースごとに発表される出走各馬の当日の馬体重は、凱旋門賞では公表されない。また、レース主催者であるフランスギャロが発表する馬場状態は、日本よりも少々細かい分け方となっているが、JRAホームページでは日本の区分(良、やや重、重、不良の4段階)に置き換えて提示するそうだ。

《レースの実況生中継は、どこで見られる?》
 通常は有料放送であるJRAの全レースが見られる『グリーンチャンネル』だが、日本で馬券を発売する海外GIレースに関しては、BSにおいてノンスクランブル(=無料)での実況生中継が行われる。また、地上波においても実況生中継が行われる可能性もありそうだ。

★馬券的中のための超重要データ

《過去に欧州調教馬以外の優勝なし。日本馬は2着が最高成績》
 「1920年のレース創設以来、100年近くの長い歴史を誇る凱旋門賞ですが、これまでの優勝馬はすべて開催国フランスをはじめとした地元欧州勢から誕生しています。やはり、日本やオセアニア、そして北米の競馬場とは全く異質なパワーを要する欧州独特の芝コースが、他地域からの遠征馬にとっては高い壁となっているのでしょう。日本馬はエルコンドルパサー、ナカヤマフェスタ、そして、2年連続のオルフェーヴルと、この16年間で計4度2着に入る健闘を示していますが、テニスの錦織圭が4大大会で優勝できないのと同じように、勝ち切るのは本当に難しいというのが正直な印象です」(海外競馬事情に詳しいライター)
 データ的には日本期待のマカヒキは2、3着候補の1頭といったところ。3連単の頭に据えたいのは、やはり欧州調教馬。中でも近10年間で5勝を挙げている開催国フランス勢は、最もマークすべき存在だ。また、欧州勢の中ではアイルランド調教馬が、近5年間で延べ15頭が出走しながら1頭も3着以内に入っていない。別表のように今年はアイルランド馬の有力候補が多いが、その馬たちにとっては嫌なデータと言えるだろう。

《勝ち馬は3歳馬、4歳牝馬から出ることが多い》
 凱旋門賞は出走馬の年齢によって、背負う斤量に明確な差があることも大きな特徴となっている。
 「4歳以上の牡馬が59.5キログラム、3歳牡馬が56キログラム、その差は3.5キログラムになります。日本では、古馬と3歳馬は2キログラム差が基本ですから、凱旋門賞は3歳馬有利の傾向がはっきり出やすいレースと言えるでしょう。面白いのが、近5年間で2勝をマークしている4歳牝馬勢の頑張り。4歳牝馬は同世代の牡馬より1.5キログラム軽いだけですから、それほど斤量に恵まれているわけでもないのですが“秋は古牝馬”の格言通り一発の魅力があるのです。穴っぽい馬を頭候補に据えるなら、4歳牝馬がオススメですね」(同・ライター)

《4、5歳牡馬は連軸候補》
 斤量的に苦しいこともあり、競走馬としてのピークを迎える時期でもある4、5歳の牡馬は、なかなか勝ち切れないのが実情だ。とはいえ、2012、'13年のオルフェーヴルがそうであったように、地力で2着を確保するケースが多いのも事実。馬連や3連複の軸、あるいは3連単や馬単の2着候補に、実力派の4、5歳牡馬を据えておくことは有効な馬券作戦となる。

《前走で5着以下に敗れていた馬は用なし!?》
 日本馬マカヒキは前哨戦の仏GIIニエル賞を無難に首位突破したが、近5年間のデータを見ると、凱旋門賞の前哨戦で5着以下に敗北していた馬が本番で3着以内に好走した例は皆無。出走各馬の前走着順はぜひともチェックしておきたいところだ。
 「フランス馬アルマンザールが勝利した9月10日に行われたGI愛チャンピオンSには、凱旋門賞の有力候補と目される強豪たちが多数出走していました。このレースで5着以下に終わったハーザンド、ハイランドリールといった馬たちは、凱旋門賞でも苦しい戦いを強いられそうです」(競馬雑誌編集者)

《ロンシャンではなくシャンティイ》
 「今年の凱旋門賞は、本来のロンシャン競馬場が改修工事中のためシャンティイ競馬場を舞台とすることになっています。実はこのシャンティイ競馬場では、今年5月のGIイスパーン賞でマカヒキと同じディープインパクトを父に持つ日本馬エイシンヒカリが2着馬に10馬身差を付ける大圧勝を飾っています。ロンシャンよりはスピードが出やすい馬場ですし、凱旋門賞当日がパンパンの良馬場になればマカヒキが勝つチャンスも大きくなってくると考えています」(同・編集者)
 「シャンティイ競馬場はヘアピンのような形をしているのが特徴で、カーブはロンシャンよりもきつく、ここをロスなく曲がれるかが大きなカギ。直線もロンシャンより長く、かつ上り坂のため、一瞬の切れる脚よりもジリジリとバテない伸び脚が要求されます。馬の器用さと底力に加えて、やはり各ジョッキーの“腕”も重要。マカヒキに騎乗するルメールはJRA所属となって超一流の成績を残していますが、欧州時代は大勢の一流の中の1人といった程度でした。世界のGIレースの最高棒である凱旋門賞での“凱旋勝利”は、さすがにハードルが高いかもしれません」(前出・競馬ライター)

★結論

◎ラクレッソニエール
○アルマンザール
▲ポストポンド
△ファウンド
△ニューベイ
△シルバーウェーヴ
 情に流されずマカヒキは無印! 地元フランスの3歳勢を本命対抗に。春にドバイで当時の日本最強馬ドゥラメンテを子供扱いした1番人気予想のポストポンドは、データ的に苦戦の古牡馬ということで▲評価。アイルランドの堅実牝馬ファウンド、先行粘り込みのニューベイ、前哨戦フォワ賞快勝も人気にならなそうなシルバーウェーヴ、この3頭はぜひ押さえたい。

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