1曲のコストは100万元! 中国バーチャルアイドル事業は大競争時代へ=中国メディア

1曲のコストは100万元! 中国バーチャルアイドル事業は大競争時代へ=中国メディア

中国国内でも、2012年生まれのボーカロイド「洛天依(ルオ・ティエンイー)」をはじめとするバーチャルアイドルが人気を集め、音楽やゲームなどさまざまな領域に進出しているようだ。(イメージ写真提供:123RF)

 2007年に登場した日本の「初音ミク」は、ネット上で多くのファンに愛され、映像技術を駆使したライブを行うまでになった。その人気は海外にも及び、2017年に上海で開催されたライブは、チケット価格の高さにも関わらずファンの熱狂的支持を得たという。中国国内でも、2012年生まれのボーカロイド「洛天依(ルオ・ティエンイー)」をはじめとするバーチャルアイドルが人気を集め、音楽やゲームなどさまざまな領域に進出しているようだ。

 中国メディアの工業日報は20日、バーチャルアイドルの数が急増し、競争が激化しているとする記事を掲載した。業界関係者によると、中国では2017年からバーチャルアイドルの開発が加速。多数の“デビュー”を受けて、大手メーカー各社はバーチャルアイドルで収益を生む方法に注目しており、ブランドのイメージキャラクターをつとめることが、現在ではアイドルたちの重要な収入源となっているという。

 2018年に日中合作でのアニメ化も実現したバーチャルアイドル・グループ「安菟(And2girls) 」のクリエイターによれば、全体で3000万元(約4億9000万円)の技術投資のほか、アイドルとしてのコンテンツづくりには多額の資金を要する。1曲のデータを完成させて映し出すまでにかかるコストは、およそ100万元(約1650万円)。ライブとなると2000万元(約3億3000万円)はかかるという。

 このように、豊富な資金を投入され成長しているかに見える中国のバーチャルアイドル事業だが、競争の激しさ以外にも業界関係者が頭を悩ませているのは、やはり版権問題のようだ。イメージの無断使用や、ショッピングサイトでの非正規グッズ販売が横行しているという。バーチャルアイドルに限らず、クリエイティブ産業全体で中国がこの課題とどう向き合っていくのか、今後の動向が注目される。(編集担当:伊藤由記)(イメージ写真提供:123RF)

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