ゴジゲン最新作は「僕らの不器用さが生きる作品」

ゴジゲン最新作は「僕らの不器用さが生きる作品」

(左から)東迎昂史郎、目次立樹

松居大悟が主宰する劇団「ゴジゲン」が、12月から来年2月にかけて第16回公演『ポポリンピック』を上演する。稽古場にて、劇団員の目次立樹と東迎昂史郎に話を聞いた。

今作の題材はオリンピック。東迎が「今までは“自分たちのこと”を芝居にしてきたけど、今回は“オリンピック”という現実を描く。そこが大きく違う部分だと思います」という本作。もちろんオリンピックの是非を問うなどの内容ではなく、「“選ばれる・選ばれない”がテーマになっています。オリンピックって、選手も、競技も、選ばれたものの祭典ですが、これは“選ばれなかった人たち”の話です」(目次)。稽古をしながら脚本ができていくのがゴジゲンのスタイルだが、目次は「今回、(脚本・演出の)松居は稽古初日に『コメディになりそうにない』と言っていたんですよ。でも稽古の中で僕らが笑いを欲しがるので(笑)、『あ、コメディになるじゃん』と言っていました。ゴジゲンならではの、笑えるけど切ない、切ないけど笑える作品になると思います」と、ゴジゲンらしい切り口になりそうだ。

目次が演じるポポも、東迎が演じる則夫もプレイヤーという役どころ。2人のやっている種目はそれぞれ、本作にも出てくる2020年の東京五輪で最終追加種目候補に上がり、則夫のやっている種目だけが採用された。ふたりは共にオリンピックを目指す友達という設定だが、東迎は「ポポと則夫の関係性を大事につくっていかなければいけないお話だなと思います。立樹さんと向き合って演じるのは初めてなので、最初は『できるのかな』と思ったりもしましたが、やっぱり安心できますね」。目次は「ゴジゲンは器用チーム(奥村徹也・本折最強さとし・松居)と不器用チーム(目次・東迎・善雄善雄)がいて、不器用チームの僕らがメインになることは今までにありませんでした。だけど今回はその不器用さが生きる作品だと思います」と話す。

また、客演として参加する劇団献身の木村圭介に対して、「めちゃくちゃ面白いです!」とふたりは口を揃える。「稽古は木村のおしゃべりから始まるんですよ。毎日30〜40分話しています(笑)」(東迎)、「うちには劇団献身の主宰(奥村)もいるので(笑)。だからこそ存分に暴れてもらえると思っています」(目次)。

どんな作品になるのか楽しみな『ポポリンピック』は、12月21日(土)・22日(日)に福岡・イムズホール、2020年1月3日(金)から21日(火)まで東京・こまばアゴラ劇場、1月25日(土)から27日(月)まで札幌・扇谷記念スタジオ シアターZOO、2月8日(土)・9日(日) に京都・THEATRE E9 KYOTOにて上演。

ライター:中川實穗
カメラマン:川野結李歌