狙え第2の『孤独のグルメ』!? 今夏のドラマ激戦区“グルメドラマ”、各々の見どころは

狙え第2の『孤独のグルメ』!? 今夏のドラマ激戦区“グルメドラマ”、各々の見どころは

『孤食ロボット』『さぼリーマン甘太朗』『居酒屋ふじ』『宮沢賢治の食卓』各公式サイトより

 ここ数年、やたらと増えた“グルメドラマ”。今現在も『孤独のグルメSeason6』(テレビ東京系)が好評放送中だが、今夏放送開始を迎える新TVドラマにもグルメドラマが多い。現時点で4本もあるのだ(6月9日現在)。

 ひとつ何か新しいものがヒット、はやるとフォロワーが群がるのは世の中の常としても、それにしても思わぬ激戦区となったものだ。果たしてこの中に、『孤独のグルメ』や、TVシリーズ4期、劇場版が2作も制作されるに至った『深夜食堂』のようなヒット作となるドラマはあるのか。今夏放送開始のグルメドラマの見どころを紹介してみよう。


・『孤食ロボット』
日本テレビ/毎週月曜深夜(火曜午前)
キャスト:有岡大貴、木雄也、八乙女光、三倉茉奈、森田甘路、郭智博、今井隆文、宮地雅子、阿南健治、温水洋一

 岩岡ヒサエが「Cookie」(集英社)で連載中のマンガが原作。とある居酒屋でポイントが3,000たまったことで、送られてきた小さなロボット。主に単身者に送られてくるという小さな彼らは、持ち主の食事と健康をサポート(しつつ、売上げノルマを達成する)アンドロイドだった! 大したことはできなくても、健康を心配し、食事をサポートする小さながんばり屋さんと持ち主との温かい物語を描く……。

 有岡大貴、木雄也、八乙女光と、Hey! Say! JUMPの3名が身長25センチの小さなアンドロイドたちを演じる。彼らの扮装を可愛いと思えないとこのドラマは成り立たないが、若い若いと思っていたHey! Say! JUMPもすでに20代半ば。公式サイトを見た限りではかなり厳しい(というか痛いコスプレにしか見えない)が、これでもHey! Say! JUMPファンは喜ぶものなのだろうか。いろんな意味で楽しみな一作。

・『さぼリーマン甘太朗』
テレビ東京/毎週水曜深夜25時〜(木曜深夜1時)
キャスト:尾上松也、石川恋、皆川猿時
 出版社の営業マンである飴谷甘太朗は独身のメガネイケメン。仕事もできるが、彼にはとある秘密があった。それはスイーツ――美味なる甘味を求め、甘太朗は今日も仕事を手早く終わらせ、外回りに出向くのだった。

「月刊 モーニング・ツー」でマンガ:アビディ井上、原作:萩原天晴が連載中の『さぼリーマン飴谷甘太朗』(講談社)が原作。男1人がひたすら食べる、実在する店舗が作中に登場するといったあたりは『孤独のグルメ』同様だが、美味しいものを食べたときのリアクションは甘太朗のほうが何倍も派手。

 口にするのが甘味オンリーなこともあって、肌触りは『孤独のグルメ』とは全く異なる。原作マンガはリアクションや心象風景の表現などがかなり大げさなので、そこをどう表現するのか、そして登場する店舗たちは原作と同じなのか、違う店を出してくるのか。スイーツ好きならば盛り上がれそう。


・『居酒屋ふじ』
テレビ東京/土曜深夜(日曜午前)
キャスト:永山絢斗、大森南朋

 パッとしない若手俳優(演:永山絢斗)が、大森南朋(本人役)をはじめ、実名で登場する常連客の著名人から語られる言葉や、「ふじ」の“おやじ”が残した豪快な逸話に刺激を受けながら、泣き、笑い、挫折を感じながらも、ふたたび夢を追い始める姿を描いた人情味溢れるヒューマンドラマ。

 原作は東京都・中目黒にある「居酒屋ふじ」の店主で、14年にこの世を去った“おやじ”の半生を描いた小説『居酒屋ふじ』(作:栗山圭介/講談社)だが、あらすじ段階からして物語は大分違う。おそらくほぼオリジナルストーリーとなると思われるが、ドラマのセットは「ふじ」店内をそっくりに再現。ドラマに登場する料理も、「ふじ」で出されていたものと同じとかなり拘っているようだ。

 現在『孤独のグルメ Season6』が放送されている放送枠「土曜ドラマ24」枠の後番組。かかる期待も大きそうだが、どんな物語が展開されるのだろうか。


・『宮沢賢治の食卓』
WOWOW/毎週土曜22時〜(6月17日より放送開始、全5話)
キャスト:鈴木亮平、石橋杏奈、山崎育三郎、市川実日子、柳沢慎吾、おかやまはじめ、竹財輝之助、井之脇海、犬飼直紀、神野三鈴、平田満

 有料チャンネルWOWOWにて、一足早く放送開始となるのが本作。

『銀河鉄道の夜』『雨ニモマケズ』で知られる詩人・宮沢賢治の若き日を、意外と知られていない妹との絆と食生活を軸に描く感動作。

『戦争めし』(秋田書店)、『昼のセント酒』(原作:久住昌之/幻冬舎)など、泣ける作品から一杯飲みたくなるものまで、様々なグルメマンガを描いてきた魚乃目三太の同名コミック(少年画報社)が原作。地上波での放送ではないため注目度はやや落ちるが、大正時代の食事をどう再現し見せるのかは興味深いし、主演の鈴木亮平をはじめキャストも渋い。意外な注目作となるかもしれない。

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