興行的には大コケのピンチ…映画「億男」は見る価値アリ?

映画『億男』が苦戦中 佐藤健、高橋一生、黒木華、沢尻エリカ、藤原竜也ら出演

記事まとめ

  • 映画『億男』が苦戦中で、幸福の科学製作のアニメ『宇宙の法 黎明編』にも敗北
  • 主演は佐藤健、黒木華、沢尻エリカ、藤原竜也らそうそうたる人気者が顔をそろえている
  • 『るろうに剣心』大ヒットを叩き出した大友啓史監督は大コケをするなど、波があるとも

興行的には大コケのピンチ…映画「億男」は見る価値アリ?

興行的には大コケのピンチ…映画「億男」は見る価値アリ?

(C)2018映画「億男」製作委員会

豪華出演陣とスタッフによる映画「億男」が苦戦中だ。興収ランキングでは、まさかの2位発進。最終的な興収も10億円に届かぬ見通しで、全国300館規模で公開された話題作としては寂しい結果だ。映画批評家の前田有一氏も驚きを隠せぬ様子で語る。

「スクリーン数でいえば3分の2程度しかない、幸福の科学製作のアニメ『宇宙の法 黎明編』にも負けていたのには驚きました。製作陣も役者も横綱級を揃えた東宝の実写作品にしては、珍しい低調ぶりといえます。とはいえ、かつて『るろうに剣心』3部作で合わせて125億円を超す大ヒットを叩き出した大友啓史監督は、近年の監督作では『秘密 THE TOP SECRET』『3月のライオン』前後編など人気の高い原作に恵まれながら、わずか10億円にも届かぬ大コケをするなど、波があるのも事実です」

 原作は社会現象にまでなった「君の名は。」(新海誠監督)を企画・大ヒットさせるなど、いま一番勢いがある映画プロデューサー・川村元気氏のベストセラー小説。キャストは主演の佐藤健を筆頭に、黒木華、沢尻エリカ、藤原竜也らそうそうたる人気者が顔をそろえる。

■実在の“億り人”を徹底取材

 ストーリーは平凡な図書館司書の一男(佐藤健)が宝くじで3億円当せんするも、一番信頼していた親友の億万長者、九十九(高橋一生)に預けた翌朝、全額持ち逃げされてしまう展開。九十九の行方を捜す中で一男はさまざまな“億り人”と出会い、カネと人間関係、真の幸福とは何かを見つめ直すことになる。

「当たった3億円をわざわざ友達に預けて持ち逃げされるなど、一見マンガ的な設定ですが、本作最大の見どころであるアクの強い億万長者たちの言動には妙にリアリティーがあり、教訓になる部分も多い。これは川村氏が実際に多数の富豪を取材して、登場人物のモデルとして反映させたからです。中でも藤原竜也演じる怪しげなセミナービジネスの教祖は、長髪カツラでインチキくさい説法をして貧乏人をだまくらかす、いかにも最近のネット長者にありがちなキャラクター。その怪演ぶりには試写室も大爆笑で、現代的なマネーエンタメ作としても満足度は高い」(前出の前田氏)

 興行収入は億万長者級とはいかなかったが、映画の中身は本物。大ヒットは「芝浜」のように“正夢”とはいかなかった。

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