中日が異例の呼びかけ 野球選手・芸能人「サイン転売」の実態

中日が異例の呼びかけ 野球選手・芸能人「サイン転売」の実態

松坂はキャンプ地でサインに応じているが…(C)日刊ゲンダイ

「サインを売らないで」――。中日ドラゴンズが転売目的で選手にサインを求める動きがあるとして「このような行為には決して及ばないようお願いいたします」と呼びかけた。選手のファンサービスを制限することも視野に入れているという。

「現在、選手は沖縄でキャンプ中。このキャンプで転売が目立つようになりました。ユニホームなどにサインすると、すぐにネットで転売されるのです。こうした利益目的がエスカレートしたら、選手がサインしたくなくなることも考えられるので呼びかけを行いました」(中日広報部)

 オークションサイトを見ると、4日の午前中に「松坂大輔 2019 直筆サイン キャンプ限定 ユニホーム」が1円で出品され、5日午後7時に1万9000円の値がついていた。ユニホームは6000円(税込み)だから出品者の儲けは大きい。

 サインの転売は芸能界でも問題になっている。西川貴教は転売目的の人に苦言を呈するツイートを投稿。あるグラドルは「宛名は書かないで」とサインを求められたことを明かした。ベテラン芸能マネジャーが言う。

「女性タレントが写真集のサイン会を開くと、何十冊も買う人がいます。『○○さんへ』という為書きをしないで欲しいと言うのが彼らの特徴。転売目的がみえみえです」

 為書きがあるのとないのでは価値が違ってくる。「日本骨董学院」学院長の細矢隆男氏が言う。

「ファンは自分の満足のために買い、人に自慢することを喜びとします。他人に贈られたものは価値が落ちるのです。為書きなしのサインに自分の名前を書き込む人もいるようです」

■大枚はたいてニセモノを…

 細矢氏は40年前、将棋の加藤一二三九段からサイン色紙をもらった。

「最近、事務所に飾ったところ、加藤九段の人気が高いので、皆さんに『へぇ〜』と感心されます。サインは書いた人の人気と希少性、需要で価値が決まる。古い話ですが、日露戦争の東郷平八郎元帥はほとんど書を書かなかったので、彼の書は今のお金で500万円で売買されました」

 ただし有名人のサインにはニセモノも多い。

「ある人気タレントがサインしたワインボトルが出品されたことがあり、一目でニセモノと分かりました。そのタレントは自分がCM出演している酒造メーカーのお酒しか飲まない。なのにワインボトルはライバルメーカーのもの。サインするはずがありません。こうした事情を知らない人がウン万円も出してニセモノを買わされるのです」(前出の芸能マネジャー)

 世の中、ワルがごろごろだ。

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