ジェームズ・ボンド作者&「Q」のガジェットが登場 『オペレーション・ミンスミート』本編映像

ジェームズ・ボンド作者&「Q」のガジェットが登場 『オペレーション・ミンスミート』本編映像

映画『オペレーション・ミンスミート ーナチを欺いた死体ー』場面写真(C)Haversack Films Limited 2021

コリン・ファース主演の映画『オペレーション・ミンスミート ―ナチを欺いた死体―』より、あのジェームズ・ボンドの生みの親イアン・フレミングや「Q」の開発したガジェットも登場する本編映像が解禁された。

 本作は、第二次大戦下で実行された最も奇想天外で、最も成功した欺瞞(ぎまん)作戦「ミンスミート作戦」の全容を、スリリングかつエキサイティングな展開で描くスパイサスペンス。

 1943年、何とかナチスを倒したい英国諜報部(MI5)は、とんでもない奇策をチャーチル首相に提案する。高級将校に仕立て上げた死体に偽の機密文書を持たせて地中海に放出し、ヒトラーをだまそうというのだ。この荒唐無稽な作戦は、真実とうそが表裏一体の世界の中で、MI5の諜報員、ヨーロッパ各国の二重三重スパイたちを巻き込み、各国間の駆け引き、策略、わな、そして裏切り合戦へと発展していく―。

●「007」作者イアン・フレミングが本編に登場

 実は「ミンスミート作戦」は、「007」シリーズ原作者で軍人だったイアン・フレミングが発案した作戦で、本編にはそのイアン・フレミングも登場する。彼が海軍情報部勤務時代にヒントを得たかもしれない出来事やアイテムも描かれており、この度解禁された映像はその一つが切り取られたシーン。

 ドイツ軍に怪しまれることなく死体を拾わせるため、死体の腐敗を遅らせる必要があるこの作戦。死体を腐敗させずに運ぶ特別なコンテナを求め軍需省Q支部へやってきたチーム。コンテナの説明もそっちのけで、Q支部にある不思議なアイテムの数々に夢中になるイアン・フレミング(ジョニー・フリン)は一つの時計を手にする。「この時計は?」と聞くと、「丸のこだ。ベゼルのエッジが鋭い刀になっている」と専門家が回答。フレミングは丸のこを動かすと、不敵な笑みを浮かべる―。

 このシーンでは、007でもおなじみの秘密兵器係「Q」が登場。スパイ活動に役立つガジェットをボンドに供給している役どころだが、Q支部は実際に存在していた。そして映像で時計の説明をしていたのは、Qのモデルとなったチャールズ・フレイザー・スミス。コンテナも実際に彼が開発し、ミンスミート作戦の成功に貢献したことで知られている。実際にフレミングが作戦に関わったのは発案のみとされているが、本作では多少のフィクションで彩られている。

 映像で彼が興味を示していた丸のこの時計は、3代目ボンド、ロジャー・ムーアが出演した『007/死ぬのは奴らだ』で登場する回転式のこぎり付きのロレックスをイメージ。実際にQ支部にあったかは定かではないが、遊び心あふれる演出となっている。

●ジョニー・フリン「適切な年齢で演じられてすごくよかった」

 イアン・フレミング役を演じるのは、エミー賞受賞のテレビシリーズ『ジーニアス:世紀の天才 アインシュタイン』で若き日のアインシュタインを演じ、昨年秋に日本でも公開となったデヴィッド・ボウイの半生を描いた映画『スターダスト』に主演した若手俳優のジョニー・フリン。インタビューでは「よく知られた人物を演じるのは義務感を覚えた。フレミングは写真や映像がたくさん残っているが、それは『007』執筆後に有名になった晩年の姿だ。僕は今、劇中で描かれている戦時中の彼と同い年なので、適切な年齢で演じられてすごくよかった」と語っている。

 ちなみにジョン・マッデン監督自身も「ジェームズ・ボンド映画の大ファン」と公言しており、本作でイアン・フレミングを登場させたことについて、「脚本を書いている半ばで、『この作戦のストーリーをフレミングが語る物語にしたら面白いんじゃないか』と思いつきました。そうすることによって、みんなが観たことの無いボンドストーリーを見せられるんじゃないかと思ったんです」と明かしている。

 その他にも007のメインキャラクター「M」が登場したりと、いくつかの小ネタが本編に隠されている。

 映画映画『オペレーション・ミンスミート ―ナチを欺いた死体―』は、公開中。

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