是枝裕和監督が描く赤ちゃんポストを巡る人々の物語 『ベイビー・ブローカー』インタビュー&メイキング入り映像

是枝裕和監督が描く赤ちゃんポストを巡る人々の物語 『ベイビー・ブローカー』インタビュー&メイキング入り映像

映画『ベイビー・ブローカー』場面写真(C)2022 ZIP CINEMA & CJ ENM Co., Ltd., ALL RIGHTS RESERVED

是枝裕和監督の最新作で初の韓国映画となる『ベイビー・ブローカー』より、ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ペ・ドゥナ、イ・ジウン(IU)らキャスト陣と是枝監督のインタビュー、メイキングを収めた特別映像が解禁された。

 本作は“赤ちゃんポスト”に預けられた赤ん坊を巡り出会っていく人々が描かれるヒューマンドラマ。5月17日(現地時間)から開催される第75回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されることが決定している。

 古びたクリーニング店を営みながらも借金に追われるサンヒョン(ソン・ガンホ)と、<赤ちゃんポスト>がある施設で働く児童養護施設出身のドンス(カン・ドンウォン)。ある土砂降りの雨の晩、彼らは若い女ソヨン(イ・ジウン)が<赤ちゃんポスト>に預けた赤ん坊をこっそりと連れ去る。彼らの裏稼業は、ベイビー・ブローカーだ。しかし、翌日思い直して戻ってきたソヨンが、赤ん坊が居ないことに気づき警察に通報しようとしたため、2人は仕方なく白状する。「赤ちゃんを大切に育ててくれる家族を見つけようとした」という言い訳にあきれるソヨンだが、成り行きから彼らと共に養父母探しの旅に出ることに。

 一方、彼らを検挙するためずっと尾行していた刑事スジン(ぺ・ドゥナ)と後輩のイ刑事(イ・ジュヨン)は、決定的な証拠をつかもうと、静かに後を追っていくが…。こうして、<赤ちゃんポスト>で出会った彼らの、予期せぬ特別な旅が始まる―。

 今回解禁されたのは、本作のキャスト陣と監督のインタビュー&メイキングが収められた特別映像。是枝監督が映画祭で顔を合わせていたソン・ガンホとカン・ドンウォン、そして『空気人形』で“また必ず一緒に”と誓っていたペ・ドゥナらが、是枝監督から映画出演のオファーを受けたときのことを振り返る様子からはじまる。

 「1人の赤ちゃんを中心にして、血縁ではつながっていない人々が旅を通して家族を形成するという話です」と是枝監督が説明する本作の脚本について、ペ・ドゥナは「是枝監督らしいシナリオだと思いました」と笑顔で語り、イ・ジウンは「監督の想像がどう現実になるか、私がそこにいたらどんな姿に見えるかなと…」と目を輝かせる。カン・ドンウォンは「家族の物語をブローカーを通して語るのは新しい視点で面白かったです」とコメント。さらに主演のソン・ガンホは「人間についての物語。人間が持っている尊い感情を表現した映画です」と、是枝監督が独自の眼差しで紡ぐストーリーに感銘を受けた様子で語っている。

 先日韓国で開催されたイベントにて、キャスト陣を“韓国映画界の宝物のような役者さんたち”と評し、絶大な信頼をにじませた是枝監督。本映像でも「役者を楽しめる映画だと思いますので、そこを堪能してください」と、その演技に太鼓判。最後はカン・ドンウォンの「心を込めて撮影しました」、イ・ジウンの「皆さんにこの想いが届くと嬉しいです」、ソン・ガンホの「深い井戸の水のように澄んで美しい作品の世界に出会えると思います。ぜひ観てください」という、それぞれの熱い想いがつまったメッセージで締めくくられている。

 そのほか映像にはメイキングもあり、キャスト陣が真剣な眼差しでモニターを見つめる様子や、監督とコミュニケーションを取りながら撮影に挑む姿を収録。是枝監督が一流の韓国キャスト&スタッフとともに描く、赤ちゃんポストを巡る人々の一風変わった旅の行方に注目が集まる。

 映画『ベイビー・ブローカー』は、6月24日より全国公開。

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