史上初!元刑事が当事者本人役で主演、未解決事件の謎に迫る映画『とら男』8月公開

史上初!元刑事が当事者本人役で主演、未解決事件の謎に迫る映画『とら男』8月公開

映画『とら男』ポスタービジュアル(C)「とら男」製作委員会

実際の事件を追った元刑事が本人役で未解決事件の謎に迫るミステリー映画『とら男』が、8月6日より東京・渋谷ユーロスペースほかにて全国順次公開されることが決定した。

 未解決事件のまま、2007年に時効が成立した、1992年9月発生の「金沢女性スイミングコーチ殺人事件」。犯人の目星をつけながらも、逮捕に至らなかった西村虎男の、刑事歴30数年の執念の捜査は終わらなかった。時効から15年、西村が当事者本人役で主演し、かつての未解決事件の真相に迫る、セミドキュメンタリータッチの傑作ミステリー映画が誕生。現実とフィクションの二重構造を軸に、闇に葬られた事件の謎と真実を世間に問う。

 監督は、CMやミュージックビデオ、短編『堕ちる』(2017)を制作し、本作が初の劇場用長編映画となる村山和也。監督自身、殺人現場の近くに住み幼い頃から興味を持った事件で、「虎男さんの無念さを映画で表現したかった」と語る。再捜査はまだ続く。

 ある事件のことが忘れられないまま孤独に暮らしている元刑事・とら男は、ある日、東京から植調査に来た女子大生・かや子(加藤才紀子)と偶然出会う。とら男の話に興味を持ち、彼女は事件を調べ始める。誰からも忘れられた事件はゆっくりと動き出していくことになる。

 主演の西村は「映画の世界とは無縁の私が『とら男』の主演として銀幕に? 未だに信じられないような気持ちでいます」と心境を吐露。

 映画化にあたっては、「村山監督とは、私が警察を退職した後、ある目的を持って出版した電子書籍を通じて知り合い『事件を題材にした映画を作る…』との話は聞いていたのですが、私が出演する映画になるとは夢にも思っていませんでした。3年後に『ロケハンに付き合って欲しい』と言われ、軽い気持ちで撮影場所などの案内をし、その時に初めて私が出演する映画として準備が進められていることを知り、一瞬戸惑ったのですが、村山監督の映画に掛ける熱意と人柄に押し切られ『なるようになれ』との思いで、カメラの前に立つことにしました」と明かす。

 村山監督は、制作の経緯について「みなさんは、人生で一番幸せな時はいつですか? 私は、何も心配することなく暮らせて親友も父もおばあちゃんもおじさんも、みんな生きていた小学生の頃です。そんな時代にある殺人事件がありました。しかも、よく野球をしていた公園で犯行が起こった事件です。この映画は、そのことなら彼らにも分かるのではという個人的な想いから始まっています」と話す。

 西村とともに事件の真相を追う女子大生・かや子役で主演する加藤才紀子は、「撮影中はドキュメンタリーとフィクションの狭間にいるような、なんとも不思議な感覚でした。俳優として、人の人生にここまで関わったことは、後にも先にも『とら男』が初めてで、村山監督との出会いから撮影、完成に至るまで、たくさんの奇跡の連続だったように思います」と撮影を振り返った。

 そして「事件を調べていく中で出会った元刑事の西村虎男さんには、本を書いてまで誰かに伝えたかった積年の想いがあります。それを背負って映画を作ることになるわけですが、撮影しながら取材したりと、事件を再捜査するような感覚で作った映画です。さまざまな想いの詰まった『とら男』が、この化石のような未解決事件を少しでも動かすことができたらと思います」(村山)、「村山監督同様、この映画で『社会の何かが変わるきっかけになれば?』と思っています」(西村)と言葉を寄せている。

 映画『とら男』は、8月6日より渋谷ユーロスペースほかにて全国順次公開。

関連記事(外部サイト)