『パリピ孔明』頭から離れない「チキチキバンバン」の中毒性 見たらハマる“孔明の罠”とは

『パリピ孔明』頭から離れない「チキチキバンバン」の中毒性 見たらハマる“孔明の罠”とは

テレビアニメ『パリピ孔明』ノンテロップオープニング場面写真(C)四葉夕卜・小川亮・講談社/「パリピ孔明」製作委員会

4月より放送中のテレビアニメ『パリピ孔明』(TOKYO MX/毎週火曜23時ほか)のオープニング「チキチキバンバン」が大きな話題を呼んでいる。YouTubeで公開されたノンテロップオープニング映像は約1ヵ月半で再生回数750万を突破(2022年5月18日現在)しており、「中毒性がヤバすぎる、これが孔明の罠か」「孔明の罠にハマってしまってずっとこれ聴いてる」など抜け出せなくなる視聴者が急増中だ。

 四葉夕卜・小川亮による漫画『パリピ孔明』(講談社「ヤングマガジン」連載)を原作としたした本作は、中国・三国時代の天才軍師・諸葛孔明が現代の渋谷に転生し、音楽シーンに新たな伝説を誕生させるメンタル復活系エナジーエネルギッシュテレビアニメ。予測不能の知略計略、心揺さぶる音楽と歌、あふれる爽快感と止まらない疾走感でサクセスストーリーを描く。

 孔明役を担当するのは、数々の三国志キャラクターを演じてきた置鮎龍太郎。孔明が歌に感銘を受け、軍師として手助けする歌手志望の少女・月見英子役を本渡楓が演じる。監督は本間修、キャラクターデザイン・総作画監督は関口可奈味、音楽は彦田元気(Hifumi,inc.)、音楽制作はエイベックス・ピクチャーズ、アニメーション制作はP.A.WORKSが担当する。

 英子の歌唱シーンとエンディングテーマは歌手の96猫(EIKO starring 96猫ほか)が担当しており、作中では「Be Crazy For Me」「Shooting Star」「Find the way」などさまざまな劇中歌を披露。中でも「Be Crazy For Me」はYouTube再生回数400万、孔明も合いの手を入れているエンディングテーマ「気分上々↑↑」は300万を突破している(2022年5月16日現在)。

 オープニングの人気に火が付き始めたのは第2話放送後。第1話の本編で視聴者の心を掴み、翌週にオープニングがお披露目されると、SNSには「唯一オープニングを飛ばさないアニメ」「『面白いとはこういうこと』をわずか1分半で上手く体現してるんよなぁ」などと絶賛のコメントが殺到した。音楽を題材にしたサクセスストーリーということもあって、方向性が変われば2019年に放送されたオリジナルテレビアニメ『キャロル&チューズデイ』のような評価を受けても違和感がない。

■ハンガリーのクラブミュージックを中華風にアレンジ

 オープニング楽曲は、ハンガリー・ブダペスト出身で“パーティー・キング”の異名を持つアーティストJOLLYの「Ciki Ciki Bam Bam」をカバーしたもの。1999年に歌手デビューしたJOLLYは、デビューアルバム「どうしようもないほど君が好き」がハンガリーのゴールドディスクに選出。その後も幅広くヒット曲を発信し、YouTubeのトータル再生回数は2億回を突破している。

 カバーするのは「lol」からhibikiとmoca、「FAKY」からAkinaとTaki、「GENIC」から金谷鞠杏の5人が参加するスペシャルユニット「QUEENDOM」。アコーディオンが印象的な原曲の電子感を強調し、イントロに笛子のような音を入れることで中華風のテイストも追加。1度聴いたら印象的なフレーズが頭から離れず、気付いたら口ずさんでしまう名曲だ。

 チャンネルのコメントには、「なんでクラブの曲をアレンジしてちょっと中華っぽさが出るのかよく分からないけどなんか不思議とマッチしてる」「初めて聞いた最初の方は『なんやこの変な曲w』とか思ってたのに、聞き終わったら何となくリピートしたくなって、今やもうリピート止まらなくて頭から離れないんだけどw」など、中毒を匂わせる感想も多い。また、ツイッター(エイベックス・エンタテインメント公式)では、JOLLY本人が「カバーしてくれてありがとうだぜ〜! たくさん聴いて欲しいぜ〜!」と喜びのメッセージ動画を投稿している。

■エモいのに面白い ギャップが生む“石兵八陣”のような中毒性

 オープニングを見た多くの視聴者が最初に抱く感情は「面白い」だろう。水墨画風の山々を背景に立つ端正な顔立ちの孔明。聡明で礼節を重んじ、ずば抜けた知能で数多の戦を勝利に導いた中華の賢人が、およそイメージとはかけ離れた衣装を次々と披露。その後は街頭やクラブのステージでダンスを披露していく。

 印象的なのは、作画だけ見るとコメディではなく、目の動きから指先に至るまでこだわり抜かれた「エモい」カットが多いということ。ダンスの動きは独特だが、「パリピが真面目に踊っているだけ」と言われると、そうともとれる。明らかなコメディとも思えない映像なのに、“孔明”と“パリピ”という設定のギャップで、まず「面白い」が脳に刺さる。

 この「どこまでふざけているのか分からない」バランス感覚が突き抜けており、公式が掲げる「笑えて! エモい!」を見事に体現。踊る孔明、ジャガーを運転する孔明、クラブに立つ孔明、スポットライトを浴びる孔明。これが孔明でなければ「エモい」シーンでしかないのかもしれないが、相反する2つの要素が融合することで笑いが生まれ、モーションが洗練されるほど面白さに拍車がかかる。

 SNSでも「孔明が躍るだけで面白い」「車運転しているだけで面白いからこのおっさんずるいよ」「なんというかぬるぬる感というかバネ感というか無限にみてられる中毒性あるよね」といった声が上がっており、第2話で孔明が披露した“石兵八陣”のように抜け出せなくなってしまうファンは現在も増え続けている(文:二タ子一)。

 テレビアニメ『パリピ孔明』は、TOKYO MXにて毎週火曜23時、BS日テレにて毎週火曜24時、MBSにて毎週火曜26時30分放送。各動画配信サイトにて配信中。

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