映画『冬薔薇』伊藤健太郎インタビュー&メイキング映像解禁 「泥臭くお芝居を続けていきたい」

映画『冬薔薇』伊藤健太郎インタビュー&メイキング映像解禁 「泥臭くお芝居を続けていきたい」

映画『冬薔薇(ふゆそうび)』メイキングカット(C)2022 「冬薔薇(ふゆそうび)」 FILM PARTNERS

俳優の伊藤健太郎が主演する阪本順治監督最新作『冬薔薇(ふゆそうび)』より、伊藤のインタビューとメイキングを収めた特別映像が解禁された。

 本作は、阪本監督がオリジナル脚本で描く最新作。オールロケ撮影で切り取られた横須賀の風景の中、人間の業を切なくはかなく紡ぐ。2年ぶりの映画出演となる伊藤が、主人公の青年・渡口淳を演じる。

 ある港町。専門学校にも行かず、半端な不良仲間とつるみ、友人や女から金をせびってはダラダラと生きる渡口淳(伊藤)。“ロクデナシ”という言葉がよく似合う中途半端な男だ。両親の義一(小林薫)と道子(余貴美子)は、埋め立て用の土砂をガット船と呼ばれる船で運ぶ海運業を営むが、時代とともに仕事も減り、後継者不足に頭を悩ませながらもなんとか日々をやり過ごしていた。淳はそんな両親の仕事に興味も示さず、親子の会話もほとんどない。

 ある日淳は、不良グループ同士の揉め事で足に怪我を負い入院するが、頼みのグループからも距離を置かれてしまう。そんな折、淳の仲間が何者かに襲われる事件が起きる。そこに浮かび上がった犯人像は、思いも寄らぬ人物のものだった…。

 今回解禁されたのは、主演の伊藤が現場で、撮影への意気込み、小林や余との共演などを語るインタビュー&メイキング映像。阪本組の撮影現場を「色々と細かく指導してくださるので、すごくおもしろい」と語る伊藤。阪本監督が伊藤との話し合いを経て、当て書きした渡口淳というキャラクターについては「10代の時の自分とかぶるので、淳の気持ちがすごくわかる。生きてきた環境は全然違うんですけど、気持ちの部分としては、すごく理解できる部分、寄り添える部分が多いなと思います」と役作りへの自信をのぞかせる。

 そして「泥臭くお芝居を続けていきたい。失うものは何もない」と強い言葉で覚悟を示し、「今回の現場はスタッフさんもそうですけど、大御所の方や以前お仕事させていただいた方々がたくさんいらっしゃるので、今の自分をよくなったなと思ってもらえるように頑張っていきたい」と意気込む。

 淳の父親・義一を演じた小林薫については「(芝居が)すごく胸に刺さって心に響く。こんな味を出せる役者さんに自分もいつかなれたらいいなと、間近で勉強させてもらいました」と尊敬の念をにじませる。淳の母親・道子を演じた余とは、カメラのまわっていないところでもたくさん会話をしたそうで「すごく優しくて、本当にお母さんとお父さんという感じだった」と振り返った。

 冬に咲く薔薇と書いて、「ふゆそうび」と読む本作のタイトル。そのイメージは“孤独”でまさに淳のようだと語る伊藤は「孤独の中でどこかに自分の居場所を探すようなタイトル」と撮影前は感じていたという。しかし、撮影後にそのイメージは少し変わったようで「最初は本当に“孤独”と思ってたんですけど、周りには意外と手を差し伸べてくれる人たちがいる。淳が気づけていないだけで、実はそこまで孤独じゃないんじゃないか。僕自身もそのことに気づかされました」と感慨深げに語っている。さらに、そのことは「ラストカットが象徴している」と意味深な言葉も。果たして淳を最後に待ち受けているのは何か。孤独か、それとも…。

 映画『冬薔薇』は6月3日より全国公開。

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