『マイファミリー』“真犯人”考察 整理しておきたい3つのポイントを振り返る

『マイファミリー』“真犯人”考察 整理しておきたい3つのポイントを振り返る

鳴沢温人(二宮和也) 『マイファミリー』第9話より (C)TBS

二宮和也が主演を務める日曜劇場『マイファミリー』(TBS系/毎週日曜21時)が、いよいよ最終章に突入する。本稿では、いまだ正体を見せていない“真犯人”について、ネット上に飛び交う考察を交えながら、整理していきたい。

【ポイント1】なぜ実咲の誘拐だけは真犯人の手で実行したのか

 これまで起きたすべての事件の発端となったのは、5年前の東堂樹生(濱田岳)の娘・心春(野澤しおり)誘拐事件である。東堂は、娘の心春を取り戻すために、鳴沢温人(二宮)の娘・友果(大島美優)を誘拐した。自分が模倣犯になれば、警察の目をふたたび事件に向けることができる。そう思った彼は、全く同じ手口で誘拐を実行して、真犯人をあぶり出すために暴露本まで出版したのだ。

 たとえ、親友の温人と未知留(多部未華子)を傷つけることになったとしても、娘が助かればそれでいい――。『マイファミリー』は、それぞれが“家族”を思う気持ちがぶつかり合い、事件が複雑化している。

 友果誘拐の真相は第8話で判明したが、“真犯人”はまだ潜んでいる。真犯人とは、東堂が主犯となって行った事件を除き、3つの誘拐事件の鍵を握る人物だ。ここで気になるのが、三輪碧(賀来賢人)の娘・優月(山崎莉里那)の誘拐は、東堂に命令して実行させたのに、阿久津晃(松本幸四郎)の娘・実咲(凛美)は、自らの手で誘拐をしたこと。

 「心春を殺す」と脅せば、東堂はどんなことだってする。真犯人は、彼の心理を熟知しているはずだ。ならば、実咲の誘拐も東堂にやらせた方が、自分の手を汚さずにすむ。それなのに、他人に任せなかった“理由”とは。

【ポイント2】“家族”のために動いているところにヒントが?

 ネット上では、実咲と心春が同一人物である説もささやかれているが、二人が一緒に写っている写真がある以上、その線は薄いだろう。ただ、阿久津が心春の誘拐事件に関わっていた可能性は、十分に考えられる。誘拐事件が起きた5年前、実咲と心春は仲の良い友人だった。二人が一緒に遊んでいる時に、何らかの事故で心春が死んでしまい、それを隠蔽(いんぺい)するための狂言誘拐だった…との考察も多く上がっている。となると、万が一でも危険が及ばないように、実咲を自らの手で誘拐したのだろうか。

 娘を取り戻すために必死になって奮闘している阿久津の姿を見ていると、真犯人候補から外したくなる気持ちもある。それに、彼には実咲を誘拐するメリットはないのだ。

 ただ、5年前の事件が、“家族=娘”を守るために起こしたものだと考えると、本作が描くテーマと合致している。娘のために、模倣犯となった東堂。子どものような存在である会社を守るために、事件を隠蔽しようとした立脇香菜子(高橋メアリージュン)。そして、姉・東堂亜希(珠城りょう)と姪(めい)を取り戻すために、悪に手を染めてしまった鈴間亜矢(藤間爽子)。どの人物も皆、“家族”への愛が強すぎるあまりに、正義を失ってしまった。

 おそらく、本日放送の第9話で真犯人が明らかになる。秘密のタブレットを持つ未知留の前に現れたのは、一体誰なのだろう。綿密に練った物語を紡ぐ脚本家・黒岩勉のことだ。あっと驚く展開が待っているに違いない。

【ポイント3】事件の鍵を握るタブレットの謎

 「もし、誰かがタブレットを取りに来たら、そいつが真犯人だ。逃げろ!」

 不穏すぎる予告の言葉に、思わずゾワッとしてしまった。第9話は、実咲が友果に預けたタブレットが、物語をかき乱していくのだろう。

 ちなみに、そのタブレットのなかには、「心春ちゃん」「F」と書かれたフォルダがあると分かっている。また、心春が実咲に、「絶対に、内緒だよ?」と言ってるシーンもあり、実咲が何らかの秘密を握っているのは間違いない。

 鳴沢家まで、タブレットを取りにやって来る…となると、事件に異様な執着を見せる警部・葛城圭史(玉木宏)の可能性も考えられる。普段は、「心春ちゃん」と言っている東堂が、葛城の前では「心春さん」と呼ぶ点も、気になるポイントだ。元刑事として話しているため、正式な呼び方をしている…と言われてしまえばそこまでだが、ネット上では、“心春=葛城の娘”説も多く上がっていた。
 
 また、第8話で実咲の誘拐を阿久津が警察に通報した時、真犯人はすぐに取引を中止した。つまり、真犯人は警察の介入がすぐに分かる人物である。となると、警察内部の犯行の可能性も…? ネット上では、捜査を進めるのを拒む警視・吉乃栄太郎(富澤たけし)を疑う声も上がっているが、これまでのすべての事件は“家族”への愛が突き動かしているもの。真犯人も、家族を守るために動いているにちがいない。善人に見える人物が、実は黒幕だったというのもありえてしまうのが、『マイファミリー』の恐ろしさなのである。

 本作も、最終章に突入し、はやく真相が判明してスッキリしたい気持ちもあるが、終わってほしくない気も…。最後まで思い残すことなく、役者陣の熱い芝居と、目まぐるしい物語を堪能していこう。(文:菜本かな)

 日曜劇場『マイファミリー』は、TBS系にて毎週日曜21時放送。

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