ジェームズ・ワトキンス監督、“スーパーヒーローではない”ハリー・パーマーへの熱い思いを語る

ジェームズ・ワトキンス監督、“スーパーヒーローではない”ハリー・パーマーへの熱い思いを語る

海外ドラマ『ハリー・パーマー 国際諜報局』場面写真(C)Altitude Film Entertainment Limited 2021 All Rights Reserved. Licensed by ITV Studios Ltd.

現在スターチャンネルEXにて独占日本初配信中の海外ドラマシリーズ『ハリー・パーマー 国際諜報局』(全6話)より、ジェームズ・ワトキンス監督のインタビューが到着。原作の大ファンで、これまで映画『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』やドラマ『ブラックミラー』『マクマフィア』などを手掛けたワトキンス監督が、ドラマ化の経緯や、“スーパーヒーローではない”主人公ハリー・パーマーへの熱い思いなどを語っている。

 本作は、1965年にマイケル・ケインがハリー・パーマーを演じ大ヒットした『国際諜報局』の原作で、世界で1000万部のベストセラーとなったレン・デイトンのスパイ小説『イプクレス・ファイル』を57年ぶりに新たに映像化したもの。『トレインスポッティング』で英国アカデミー賞脚色賞を受賞したジョン・ホッジが初めてテレビドラマの脚本を手掛け、全6話の尺を生かして主要キャラクターの人物像をたっぷり深掘りし、映画版では描かれなかった数々のシーンを映像化した。

 今回、本作の監督を務めたジェームズ・ワトキンスのインタビューが到着。ワトキンス監督は「10代のころから原作者レン・デイトンのファンでした。『国際諜報局』は原作も映画も傑作でオリジナルポスターも持っているくらい大好きな作品です。スパイキャラクターの人気トップ10を検索すると、ジョージ・スマイリー、ジェイソン・ボーン、そしてハリー・パーマーも必ずと言っていいほど入っています。ハリーは労働者階級出身のアンチ・ボンド的な存在で、体制側のボスたちにとって棘のような存在なんです」と作品の魅力を熱弁。

 そして「8年ほど前から映像化の話をしたのですが、映画ではなくじっくり描くことができるドラマでやろうということになり、脚本のジョン・ホッジに声をかけ、各キャラクターのバックストーリーを深堀りしていきました」と製作の経緯を明かす。

 舞台となった1963年について「冷戦下、キューバ危機の影で核戦争の脅威に晒されている緊張感のある時代です。しかし同時に、1960年代はフェミニズムと人種の平等と社会進出の風が吹き荒れた変化の時代でした」と解説し、「本作の登場人物、ハリー、ジーン、マドックスたちは親から受け継いだものじゃなく、自らのスキルで生き抜くという実力主義的な世界に生きる世代です。この作品は、スパイドラマでありながら、そういった要素を盛り込み、当時の様々な衝突や葛藤を描いています」と語る。

 「主人公ハリーはどのようなスパイなのか?」と問われると「学歴はあるが、常に階級の壁に直面し、それを乗り越えようとしています。朝鮮戦争の記憶は彼を苦しめトラウマになっている。ハリーは人を殺しても振り返らないジェームズ・ボンドとは違うのです。拳を武器にしないし、銃もできれば持ちたくない。彼は反権威的で生意気で、自分は頭がいいと思っています。私はその生意気なところが好きです。そしてユーモアも彼の武器です。彼はユーモアを世界と交渉する手段として使っています」と、人間的魅力にあふれたキャラクターであることを強調。続けて「上司のドルビー少佐も同じです。出身階級は違う二人ですが、お互いの価値を知っていて、お互いに尊敬の念を抱いています」と付け加える。

 ハリー・パーマーを演じたジョー・コールについては「まさにハリーにぴったりでした。マイケル・ケインのハリーはジェームズ・ボンドとは違いましたが、すごくシックでかっこいい。でも私はあまりかっこよすぎない男にしたかったんです。ハリー・パーマーはスーパーヒーローではありません。週末は働きたくない、という普通の男(笑)。そういうところに親近感が湧くんです。人間らしく、普通っぽい、でも頭脳明晰で油断なく、したたかに交渉し生き抜く男、そんなキャラクターをジョーは見事に演じてくれました」と称賛。

 そんなジョー演じるハリーの同僚である敏腕スパイ、ジーン・コートニーについては「ジーンは人生の岐路に立たされている女性です。彼女は両親と婚約者にBBCでお茶汲みをしていると嘘をついています。両親のため、体裁を保つために結婚しようとしている。しかし、自分が本当にやりたいことは仕事だと気付きます」と説明。ジーンを演じたルーシー・ボイントンとのやりとりを振り返り「ルーシーとジーンについて話し合いました。ジーンはヒッチコック映画のブロンド美女のようなクールな一面がありながらも、ユーモアのセンスもあり、ずる賢いところもあるよね、と。口数は少ないけれど、ルーシーの巧みな演技と表情で視聴者はジーンの内面に入り込んでいくことができると思います」とルーシーの演技に太鼓判を押した。

 海外ドラマシリーズ『ハリー・パーマー 国際諜報局』は、スターチャンネルEXにて字幕版が独占日本初配信中(毎週金曜更新)、吹替版が6月20日より全6話一挙配信。6月1日から30日まで第1話無料配信。BS10スターチャンネルにて字幕版が6月7日より毎週火曜23時ほか、吹替版が6月9日より毎週木曜22時ほか独占放送。6月5日15時より吹替版第1話を先行無料放送。

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