『ファイナルファンタジーX』、新作歌舞伎に 尾上菊之助、中村獅童、尾上松也ら参戦

『ファイナルファンタジーX』、新作歌舞伎に 尾上菊之助、中村獅童、尾上松也ら参戦

『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』キービジュアル

2001年7月19日に発売され、ゲーム業界に新たな金字塔を打ち建てた『ファイナルファンタジーX』が、「ファイナルファンタジー」シリーズ35周年を記念して2023年春に新作歌舞伎として上演されることが発表された。尾上菊之助、中村獅童、尾上松也ら豪華歌舞伎俳優が集結し、壮大な物語を紡ぎあげる。

 2001年に「ファイナルファンタジー」シリーズの第10弾として、発売された『ファイナルファンタジーX』は、世界累計出荷・DL販売本数は、2080万本以上(2021年9月末時点)とシリーズ屈指の人気を誇る名作。大いなる脅威『シン』に立ち向かう少年と少女の切ない物語が、シリーズで初めて採用されたキャラクターボイスや状況に応じて表情が変化するフェイシャルアニメーションの採用により感情豊かに描かれ、その感動的な物語は今なお多くのユーザーに愛され続けている。

 大いなる脅威『シン』に人々がおびえて暮らす、死の螺旋にとらわれた世界スピラ。民はエボン寺院に心のよりどころを求め、召喚士たちは「命と引きかえに発動する究極召喚こそ『シン』を倒す唯一の手段」とする寺院の教えを信じ、スピラに平穏をもたらすべく旅に出る。究極召喚でも『シン』は完全には死なず、一定の期間を経て復活するが、それでも『シン』の出現しない時期――ナギ節は、人々の心につかの間の安息を与えていた。

 ビサイド村の少女ユウナも、ナギ節をもたらそうと決意した召喚士のひとりだった。異世界ザナルカンドからスピラへと迷いこみ、彼女と出会った少年ティーダは、見知らぬ世界にとまどいながらも、召喚士を守る「ガード」としてユウナに同行する。『シン』に立ち向かう討伐隊の壊滅、明かされる『シン』の正体、そして寺院の裏切り――旅のなか、衝撃の出来事が幾度となくティーダたちを襲うが、彼らはそれを乗り越え、自分たちの物語をつむごうとする。

 そんな世界中で愛される名作が、シリーズ35周年を記念し、新作歌舞伎になる。企画・演出は連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』での演技も記憶に新しい尾上菊之助。菊之助はこれまでも『NINAGAWA十二夜』『マハーバーラタ戦記』『風の谷のナウシカ』など自身の企画、構想などから新しい歌舞伎の舞台を創り出してきた。そんな菊之助が更なる高みに挑戦すべく、本作の歌舞伎化を熱望した。

 会場となるIHIステージアラウンド東京は、周囲を取り囲む360度全てに展開されるステージと、その中心に巨大な円形の観客席を配置し、巨大なお盆に乗った観客席自体が回転しながら、舞台、映像、音楽などと画期的な方法で融合することで、これまでにない感覚や“没入感”を楽しむことができるのも大きな魅力。『ファイナルファンタジーX』の圧倒的な映像世界に没入し、世界観はそのままに、IHIステージアラウンド東京ならではの臨場感と迫力で、『ファイナルファンタジーX』の世界・ザナルカンドへの旅を舞台に昇華させる。

 出演は菊之助をはじめ、映画やドラマなど出演は多岐にわたり、近年ではバーチャル×歌舞伎という両者の世界観が見事に融合する「超歌舞伎」など新しい形の歌舞伎にも挑戦し続けている中村獅童、歌舞伎界期待の若手俳優で、ドラマ・ミュージカル・バラエティーなど、様々な場でマルチな活躍をみせる尾上松也、そして、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で小栗旬演じる北条義時の父・北条時政を熱演中の坂東彌十郎と魅力溢れる豪華な顔ぶれがそろう。脚本は連続テレビ小説『おちょやん』『家政夫のミタゾノ』の八津弘幸。共同演出は、『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』やB'zのドームツアーなど成功させた金谷かほり。

 菊之助は、「発売当時にゲームをした時の衝撃的で感動した気持ちを大切に、ゲームを大好きな人にも、歌舞伎を見たことがない方にもぜひ見てもらいたいと思っております」と意気込みを語っている。

 『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』は、IHIステージアラウンド東京にて2023年春上演。

※尾上菊之助コメント全文は以下の通り

■尾上菊之助

 名作ゲーム『ファイナルファンタジーX』と日本が誇る伝統芸能の歌舞伎が融合し、相互の文化をつなぐ新しい架け橋にしていきたいと思い、『新作歌舞伎ファイナルファンタジーX』を企画いたしました。
 IHIステージアラウンド東京での歌舞伎公演は初めての挑戦になりますが、発売当時にゲームをした時の衝撃的で感動した気持ちを大切に、ゲームを大好きな人にも、歌舞伎を見たことがない方にもぜひ見てもらいたいと思っております。高さ8メートルの巨大スクリーンに映し出される映像が舞台を彩り、あたかも『ファイナルファンタジー』の世界にいるかのような没入感をご堪能いただけると思います!このような時代だからこそ、見て頂きたい心に響くストーリーです。ぜひ劇場にお越しください。


■ゲーム『ファイナルファンタジーX』プロデューサー・北瀬佳範

 最初にこの話を頂いた時は“まさか”という半信半疑の気持ちでいっぱいでしたが、尾上菊之助様から直接、熱のこもった思いを伝えていただき大変感動したのを覚えています。大衆娯楽としては最後発のビデオゲームと日本の伝統芸能である歌舞伎とのコラボがどのような感動を生みだすのか。今からワクワクが止まりません。

関連記事(外部サイト)

  • 記事にコメントを書いてみませんか?