SixTONES・京本大我、変わるきっかけをくれた「滝沢くん」 導いてくれた「ジャニーさん」「小池先生」

SixTONES・京本大我、変わるきっかけをくれた「滝沢くん」 導いてくれた「ジャニーさん」「小池先生」

映画『TANG タング』で“林原信二”を演じる京本大我(C)2015 DI(C)2022 映画「TANG」製作委員会

人気グループ・SixTONESのメンバーとしてアーティスト活動はもちろん、『エリザベート』『ニュージーズ』、8月上演の『流星の音色』など、近年はミュージカルでも躍進を見せる京本大我。二宮和也主演の映画『TANG タング』では、単独で初の映画本格出演を果たす。そんな京本が、芝居への思いやジャニーズの先輩となる二宮との共演で得たもの、人生でくすぶっていた時期や自分を変えてくれた運命の出会いなどを明かしてくれた。

■初の映画単独出演 『TANG タング』で求められた“ユーモア的ポジション”

 ベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれたイギリスの小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』を映画化した本作は、ゲーム三昧で妻に捨てられたダメ男・健(二宮)が、記憶をなくした迷子のロボット・タングと出会ったことで巻き起こる感動のドラマを描く。京本はロボットやAIに詳しい会社員の林原信二を演じる。

 林原は超がつくほどナルシストなキャラクター。監督からは作品の中でユーモア的なポジションを担ってほしいと事前に決めポーズの宿題を出されたそうで、「台本を読み込んで、浴槽に浸かりながらいろんなポーズを試して。行き過ぎてないけど、見ていてナルシストだと分かるポージングを何個か持っていきました。ナルシストの度合いはチャラいのではなく品をもたせたかったので、その境目を攻めるのは難しかったです。今思うと、『ガリレオ』の福山雅治さんっぽくなってしまいました」と苦笑い。

 二宮演じる健との芝居で林原へのキャラクター作りにも影響を受けたと口にし、「二宮くんの芝居はすごくナチュラルでリアリティがあるので、林原という役が二次元チックに見えて浮いてしまうのはよくないと思って。セリフの言い回しはそこまで大げさにし過ぎず、要所要所でちょっと現実にいなさそうなレベルの塩梅を監督と相談しながら演じました」と打ち明けた。

■「尖りが削がれた」 大人になったからこそ演じることができた“林原信二”というキャラクター

 「近年は演じることに1番興味が湧いている時期」と微笑む京本。林原という役はその意識をより強めたそうで、「ひ弱な皇太子など、よくやらせていただく役の方向性が決まっていたのですが、『ニュージーズ』で役の幅が広がり、演じる面白さを知れて。10代の時はプライドもあり、林原のようなナルシストで笑いを取る役は嫌だと思っていたかもしれないけど、27歳の今は『これで笑っていただけるんだったら嬉しい』と林原に対する抵抗は全くありませんでした。それはいろんなことを経て、尖りが削がれたからこそ。シーンは多くなくても、林原というキャラクターが作品に少しでもいい役割を持てたらとやりがいを感じて。今はもっといろんな役をやってみたいし、やれるんじゃないかと思っています」と目を輝かせながら答える姿を見せた。

 また、本作の出演が決まった際、メンバーの反応を質問するとかわいらしい答えが。「僕は映像のお話を頂けると思ってなかったこともあり、勇気が出なくて自分から言えなくて。みんなで共有しているスケジュールで気付かれた時に、僕はラジオとかでも仕事のないキャラでいじられていたので、『仕事が決まってよかったな』など(田中)樹を筆頭に愛あるいじりをされました(笑)。最近は映画に出演するジェシーに『NG出した?』と聞かれたので、『セリフではなくて、手の動作で1回だけあった』と強気で言いました(笑)」と照れ笑いを浮かべながら語った。

■大きくなる役者としての夢、先輩・二宮和也との共演で得たもの

 ミュージカルの舞台を多くこなし、久しぶりの映像作品となった今回。違いを問うと、「舞台は稽古を積んで体にすり込ませますが、映像は監督に自分が考えていたことと逆の事を言われた時に小1時間で正解を出し、それが永遠に残り続ける。僕はそれにすごくハードルを感じて。でもそれは場数だと思い、そういう意味でもっと経験したい。映像で得たものは逆に舞台に還元できるかもしれないし、今回どっちもできる役者を目指したいという欲が出ました」と力強い表情。

 そういう面で数々の映像作品に出演している二宮から学ぶことは多かったそうで、「二宮くんは合間に気さくに話しかけてくださるのですが、本番になったらおしゃべりしていたトーンのまま芝居が始まるんです。芝居も言葉の情報量がすごくて、ずっと健として生きてきたようなリアリティを感じて。周りからよく聞いてはいましたが、瞬発力がすごい。場数なのか、もともとの素質なのか、二宮くんの凄さを感じました」と尊敬の念をおくる。

■悩みが多かったジャニーズJr.時代、滝沢秀明氏が与えてくれた自分を変える“きっかけ”

 健は一歩踏み出せない状態からタングとの出会いによって人生が動いていくが、京本は「ジャニーズJr.時代はまさにくすぶっていた時期だった」と振り返り、「仕事があるだけ恵まれていたのですが、僕らからしたらそう感じられず、フラストレーションを抱いてました。Snow ManやTravis Japanなど元々あるグループは別として、僕が高校生の時期は新しいグループができにくい時期でまさに個人戦状態。その中でどうやっていくか、いろんな人に悩みを打ち明けていましたね。SixTONESを組んだ2015年をきっかけに動きだしたけど、デビューまでは5年かかって。10代は悶々(もんもん)とした時期が多かったです」と回顧。

 そんな時期から救いあげてくれたのは、滝沢秀明氏だと言う。「ジェシーと(松村)北斗が2人で歌い、他の4人が宙ぶらりんになった時期があって。僕らの実力不足だったのですが、若いので勝手に不満を抱えていたんです。そんな時に滝沢くんが『滝沢歌舞伎』で(父・京本政樹と)親子共演の機会を与えてくれて。滝沢くんや父親を見てプロ意識を学べたんです。自分が変わろうとしていなかったらずっと悶々としていたのですが、変わるきっかけをくれました。“お客さんがお金を払って来てくださっている”という自覚がより芽生え始めたこの頃が、僕のターニングポイントだったかもしれないですね。滝沢くんには本当に感謝していて、『流星の音色』で同じ新橋演舞場に座長として帰ってこられ、しかも滝沢くん演出なのは自分としては色んな思いが募ります」と感慨深い様子で明かした。

■「ジャニーさんが導いてくれていた」 ジャニー喜多川氏、小池修一郎氏との“運命的な出会い”

 さらに、ジャニー喜多川氏と小池修一郎氏も“運命的な出会い”と明言する京本。「ジャニーさんとはプライベートの交流はSixTONESの中で言ったら控え目な方でしたが、歌を不意に褒めてくれるなど、ちゃんと見ていてくれて、ジャニーさんが導いてくれていたから今があって。小池先生は『エリザベート』のオーディションを僕が20歳の時に受けた時、周りの大反対を押し切って抜てきしてくれた。この時にミュージカルに出会えたことでいろんなノウハウを学べ、歌唱面においてグループにも影響をもたらしていると思います」と感謝の言葉を述べた。

 憧れの役者を聞くと、レオナルド・ディカプリオと藤原竜也の名前を挙げ「ディカプリオは幅がすごいある役者。藤原さんは舞台の印象がありながらも映画・ドラマと活躍されていて、自身のスタイルをいい意味で崩さず挑戦されてる感じがして、そこは僕の理想」と明かし、「口だけで言っていても仕方ないので、一歩でも近づくには場数を踏むしかない。1つでも多くいろんなことを吸収したい」と力を込めながら宣言した京本。真摯に貪欲に突き進み、役者として躍進する姿が楽しみだ。(取材・文/高山美穂)

 映画『TANG タング』は、8月11日より全国公開。

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