鳥山明、伝説の名作『SAND LAND』8.18劇場公開決定 ベルゼブブ&ラオ&シーフのキャラクタービジュアルも解禁
2023年03月22日 05時00分クランクイン!

映画『SAND LAND』ベルゼブブのビジュアル(C)バード・スタジオ/集英社 (C)SAND LAND製作委員会
日本を代表する漫画家・鳥山明の作品の中でも“圧倒的完成度を誇る名作”と称される漫画『SAND LAND』が映画化決定。8月18日に全国東宝系で劇場公開される。
本作は、『ドラゴンボール』連載終了後の2000年に、「週刊少年ジャンプ」(集英社)23号から36・37合併号まで短期集中連載された作品。魔物と人間が共存する、水を失った摩訶不思議な砂漠の世界を舞台に、悪魔の王子・ベルゼブブが、魔物のシーフ、人間の保安官・ラオと奇妙なトリオを組んで砂漠のどこかにある「幻の泉」を探す危険な旅に出るというストーリー。全1巻で完結する読み切りでありながら「冒険、アクション、ユーモアのバランスが完璧。鳥山明氏の魅力がすべて詰まっている」「鳥山先生の真骨頂である戦車とじいさんと冒険。ストーリーと絵のクオリティを存分に味わえる傑作」など、今なお熱く語り継がれている伝説の名作だ。
アニメーション制作を手掛けるのは、「機動戦士ガンダム」シリーズをはじめ、多くの大ヒットアニメを世に放ち続けてきたサンライズ。さらに、3DCGを独自の技術で2Dセル画のように仕上げる作風を生み出し、今もっとも注目を集めるアニメーションスタジオ・神風動画と、ハイクオリティな3DCGアニメーションを得意とするANIMAが加わった実力派制作チーム。
1978年に漫画家デビューしてから多くの歴史的作品を全世界に送り出してきた鳥山が、週刊連載にも関わらず、冒頭から結末まで、アシスタントなしで1人で描き上げた唯一の作品であり、隅々まで自身の画力と気力をつぎ込んだという本作。
自身でも「お気に入り」だという『SAND LAND』について、鳥山からコメントも到着。「読者のことももっと考えなきゃいけないのに、好みを優先してしまった気がします。プロ失格かもしれません。これを楽しいって言ってくれる人って、まさに僕にとっては、わかってる神ファン!って感じじゃないでしょうか。まさか映像化されるなんて思ってもみなかった上に、このクオリティですから、この時点で夢のようです」と語る。
また、3種のキャラクタービジュアルも初解禁。主人公である、ワルだけどピュアな全身ピンクの悪魔の王子・ベルゼブブ。そんなベルゼブブが、イメージカラーでもあるピンクを背景に全面に描かれたインパクトのあるビジュアルとなっている。自称、極悪非道な悪魔の通り、ニヒルな笑みを浮かべているが、実際のところはいかに…? さらには、凛々しい眼で旅の行く先を見つめるラオ、コミカルな表情が愛らしいシーフのキャラクタービジュアルも解禁。まさに“鳥山タッチ”で描かれたビジュアルは、映画館の大スクリーンで躍動する”鳥山動画”の期待を誘う。
アニメ映画『SAND LAND』は、全国東宝系で8月18日劇場公開。
※鳥山明コメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
――『SAND LAND』はいつどのように誕生したのですか?
『ドラゴンボール』も終わり、いろいろ短編や読み切りも試してみたし、最後のつもりで今の自分を出し切った作品を描いてみようと思いました。今思っても、コミックス1巻分限定とはいえ、週刊連載だったのにアシスタント無しで、すべて一人だけでよく描いたな。って自分で驚きます。
――(『COWA』が一番と知りつつ)『SAND LAND』が最も好きな作品と言い切れる部分はありますか?
自分でマンガを描く場合、好みなのは地味目で軽い内容。という受けにくいもの。じつはこれでも、軽いって部分を抑え、頑張って真面目なストーリーにしたつもりなんですよ。
理屈からいえば、自分の最新作のマンガが一番好きなはずです。しかし今から思えば、少なくても画力と気力はこの『SAND LAND』を描いたあたりはスゴかったなって感じがします。
――鳥山先生ご本人だけが感じる、本作の独自の魅力や特徴とは?
『SAND LAND』は、ペン入れした紙原稿をスキャンしてPCに取り込み、ソフトを使ってベタ塗りや自作のトーンを貼って仕上げました。たぶんほとんど寝てなかったんじゃないかな…。全話描き終えた後、デビュー前から使っていた愛用の木製ペン軸を失くしてしまいました。ナイフやサンドペーパーであれこれ削ったり、使っているうちにすり減ったりして長い時間をかけて手に馴染んだペン軸でした。新しいペン軸を買って、あれこれ削ってみたものの、どうもしっくりきません。以降、マンガをほとんど描かない言い訳にしています(笑)。
――キャラ、メカ、世界観、ストーリーが凝縮された「鳥山先生色」がとても強い作品と評されることをどう思いますか?
たしかにそうかもしれませんね。読者のことももっと考えなきゃいけないのに、好みを優先してしまった気がします。プロ失格かもしれません。
――23年経って映画化されることをどう思いますか?
これを楽しいって言ってくれる人って、まさに僕にとっては、わかってる神ファン!って感じじゃないでしょうか。
――現状の制作中の映像等を見てどのように感じられますか?
拝見したのはまだまだ未完成な部分が多い映像でしたが、それでも非常に高いクオリティは十分に感じられました。まさか映像化されるなんて思ってもみなかった上に、このクオリティですから、この時点で夢のようです。
本作は、『ドラゴンボール』連載終了後の2000年に、「週刊少年ジャンプ」(集英社)23号から36・37合併号まで短期集中連載された作品。魔物と人間が共存する、水を失った摩訶不思議な砂漠の世界を舞台に、悪魔の王子・ベルゼブブが、魔物のシーフ、人間の保安官・ラオと奇妙なトリオを組んで砂漠のどこかにある「幻の泉」を探す危険な旅に出るというストーリー。全1巻で完結する読み切りでありながら「冒険、アクション、ユーモアのバランスが完璧。鳥山明氏の魅力がすべて詰まっている」「鳥山先生の真骨頂である戦車とじいさんと冒険。ストーリーと絵のクオリティを存分に味わえる傑作」など、今なお熱く語り継がれている伝説の名作だ。
アニメーション制作を手掛けるのは、「機動戦士ガンダム」シリーズをはじめ、多くの大ヒットアニメを世に放ち続けてきたサンライズ。さらに、3DCGを独自の技術で2Dセル画のように仕上げる作風を生み出し、今もっとも注目を集めるアニメーションスタジオ・神風動画と、ハイクオリティな3DCGアニメーションを得意とするANIMAが加わった実力派制作チーム。
1978年に漫画家デビューしてから多くの歴史的作品を全世界に送り出してきた鳥山が、週刊連載にも関わらず、冒頭から結末まで、アシスタントなしで1人で描き上げた唯一の作品であり、隅々まで自身の画力と気力をつぎ込んだという本作。
自身でも「お気に入り」だという『SAND LAND』について、鳥山からコメントも到着。「読者のことももっと考えなきゃいけないのに、好みを優先してしまった気がします。プロ失格かもしれません。これを楽しいって言ってくれる人って、まさに僕にとっては、わかってる神ファン!って感じじゃないでしょうか。まさか映像化されるなんて思ってもみなかった上に、このクオリティですから、この時点で夢のようです」と語る。
また、3種のキャラクタービジュアルも初解禁。主人公である、ワルだけどピュアな全身ピンクの悪魔の王子・ベルゼブブ。そんなベルゼブブが、イメージカラーでもあるピンクを背景に全面に描かれたインパクトのあるビジュアルとなっている。自称、極悪非道な悪魔の通り、ニヒルな笑みを浮かべているが、実際のところはいかに…? さらには、凛々しい眼で旅の行く先を見つめるラオ、コミカルな表情が愛らしいシーフのキャラクタービジュアルも解禁。まさに“鳥山タッチ”で描かれたビジュアルは、映画館の大スクリーンで躍動する”鳥山動画”の期待を誘う。
アニメ映画『SAND LAND』は、全国東宝系で8月18日劇場公開。
※鳥山明コメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
――『SAND LAND』はいつどのように誕生したのですか?
『ドラゴンボール』も終わり、いろいろ短編や読み切りも試してみたし、最後のつもりで今の自分を出し切った作品を描いてみようと思いました。今思っても、コミックス1巻分限定とはいえ、週刊連載だったのにアシスタント無しで、すべて一人だけでよく描いたな。って自分で驚きます。
――(『COWA』が一番と知りつつ)『SAND LAND』が最も好きな作品と言い切れる部分はありますか?
自分でマンガを描く場合、好みなのは地味目で軽い内容。という受けにくいもの。じつはこれでも、軽いって部分を抑え、頑張って真面目なストーリーにしたつもりなんですよ。
理屈からいえば、自分の最新作のマンガが一番好きなはずです。しかし今から思えば、少なくても画力と気力はこの『SAND LAND』を描いたあたりはスゴかったなって感じがします。
――鳥山先生ご本人だけが感じる、本作の独自の魅力や特徴とは?
『SAND LAND』は、ペン入れした紙原稿をスキャンしてPCに取り込み、ソフトを使ってベタ塗りや自作のトーンを貼って仕上げました。たぶんほとんど寝てなかったんじゃないかな…。全話描き終えた後、デビュー前から使っていた愛用の木製ペン軸を失くしてしまいました。ナイフやサンドペーパーであれこれ削ったり、使っているうちにすり減ったりして長い時間をかけて手に馴染んだペン軸でした。新しいペン軸を買って、あれこれ削ってみたものの、どうもしっくりきません。以降、マンガをほとんど描かない言い訳にしています(笑)。
――キャラ、メカ、世界観、ストーリーが凝縮された「鳥山先生色」がとても強い作品と評されることをどう思いますか?
たしかにそうかもしれませんね。読者のことももっと考えなきゃいけないのに、好みを優先してしまった気がします。プロ失格かもしれません。
――23年経って映画化されることをどう思いますか?
これを楽しいって言ってくれる人って、まさに僕にとっては、わかってる神ファン!って感じじゃないでしょうか。
――現状の制作中の映像等を見てどのように感じられますか?
拝見したのはまだまだ未完成な部分が多い映像でしたが、それでも非常に高いクオリティは十分に感じられました。まさか映像化されるなんて思ってもみなかった上に、このクオリティですから、この時点で夢のようです。
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