稲垣吾郎×新垣結衣共演『正欲』に磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香が出演 5人の場面写真解禁

稲垣吾郎×新垣結衣共演『正欲』に磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香が出演 5人の場面写真解禁

映画『正欲』より稲垣吾郎(C)2021 朝井リョウ/新潮社 (C)2023「正欲」製作委員会

稲垣吾郎と新垣結衣が共演する映画『正欲』の追加キャストとして、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香の出演が発表された。併せて、5人それぞれの場面写真も解禁となった。

 本作は、第34回柴田錬三郎賞を受賞した朝井リョウによる同名小説を監督・岸善幸、脚本・港岳彦で映画化。家庭環境、性的指向、容姿―さまざまに異なった“選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマをあぶり出していく。稲垣と新垣が、息子が不登校になった検事・寺井啓喜と、特殊性癖を持つことを隠して生きる桐生夏月をそれぞれ演じる。

 不登校の息子が世間から断絶されることを恐れる検事の啓喜。ひとつの秘密を抱え、自ら世間との断絶を望む寝具販売員の夏月。夏月の中学の同級生で、夏月と秘密を共有する佳道。心を誰にも開かずに日々を過ごす大学生・大也。自分の気持ちに戸惑いながらも心に従おうとまい進する、大也と同じ大学に通う八重子。無関係に見えたそれぞれの人生が、ある事件をきっかけに交差する―。

 磯村勇斗が演じるのは、両親の事故死をきっかけに中学3年まで暮らしていた広島に戻ってきた佐々木佳道。夏月の中学時代の同級生で、ふたりは誰にも言えない秘密を共有している。

 劇団EXILEの佐藤寛太が演じるのは、大学生でダンスサークルに身を置き、準ミスターに選ばれるほどの容姿を持ち、一見華やかな場所にいるように見えるにもかかわらず、他人との交流を避ける諸橋大也。

 NHK連続テレビ小説『おちょやん』で注目を浴びた東野絢香は、本作が映画初出演。東野が演じるのは、大也と同じ大学に通い、学祭実行委員として大也が所属するダンスサークルにイベント出演依頼をする神戸八重子。通学中や講義中も、八重子は異性と目を合わさぬよう、触れることがないようにやり過ごそうとする。

 磯村は「難しい題材ではあるものの、今の時代に問う作品になっていると思います」、佐藤は「ここでできることは全部出しときたいな、この作品、この役に悔いを残したく無いなと思いました」、東野は「原作を読んだ時に感じた、喉の奥に広がる苦さが逃げないよう、丁寧に撮影を重ねて挑みました」とコメントしている。

 映画『正欲』は、今秋全国公開。

 磯村、佐藤、東野のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■磯村勇斗

 今回の作品では、自分の指向とは異なる人物を演じなければならなかったので、その感覚を体に馴染ませるのが難しかったです。ですが『前科者』でご一緒させていただいた岸監督とだったので、信頼しながら作り上げていきました。

 クランクイン前や現場で監督と話し合い、丁寧に佐々木佳道に寄り添っていきました。難しい題材ではあるものの、今の時代に問う作品になっていると思います。

■佐藤寛太

 自分の身体の目に見えるところに傷をつけられたような、今後一生自分が向き合っていくことになるものだと気づかされた。というか知らされた、知らしめられたという感覚でした。準備期間前に自分が当たり前だと思っていた価値観が崩れる不思議な体験でした。杭を一本一本打ちながら登っていく力強さを大也に感じたから、それは誰にでもあるものじゃないから、勇気をもらうじゃないけど、今までにない感じ方をした役柄でした。

 岸監督の演出のなにがすごいって、遠回りをさせてくれる。簡単に答えを出さないから、遠回りして見た景色を現場の本番というゴールに来た時にもうひとつ昇華させてくれる、一緒に考えてくれる。欲しい言葉をくれるというのもあるけど、絶えず考えさせてくれるし、信頼してくれてるのがすごく分かるから、気張るという意味ではなく、応えたいと思うし、この監督が創る作品のなかで、重要なピースでいたい。と気持ちよく思わせてくれる。

 今回ご一緒させていただいて、ここに呼ばれるように自分を削っておきたいな、と思いました。どこかでまあこれでいいかと思わず、ずっと削っておきたいです。こんな組に携われることはなかなか無いから、ここでできることは全部出しときたいな、この作品、この役に悔いを残したく無いなと思いました。この映画観てくれたひとがみんな傷つけばいいのに、傷ついてハッとして人にやさしくなればいいのにって思います。

■東野絢香

 原作を読んだ時に感じた、喉の奥に広がる苦さが逃げないよう、丁寧に撮影を重ねて挑みました。

 全てを愛する事は、難しいです。ですが、あの日、カメラの前に立ったあの瞬間は、心からなにかを愛せたと思います。

 1秒1秒がスローモーションに感じたあの時間や空間を、私は生涯忘れません。この作品が、誰かにとっても、そう記憶される映画になればと、万感の思いでいっぱいです。

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