『マイ・フーリッシュ・ハート』一瞬で空気を変える!チェット・ベイカー演奏シーン本編解禁

『マイ・フーリッシュ・ハート』一瞬で空気を変える!チェット・ベイカー演奏シーン本編解禁

映画『マイ・フーリッシュ・ハート』場面写真(C)2018(PUPKIN)‐ VPRO

1988年に他界したジャズ界のレジェンド、チェット・ベイカーの知られざる最期の数日間を映画化した『マイ・フーリッシュ・ハート』より、本編映像が解禁。チェットが名曲「アイ・キープ・ユー・クロース・トゥ・ミー」を演奏するシーンを収めている。

 1950年代のジャズ・シーンに彗星のごとく現れ、トランペットの清冽(せいれつ)な音色と中性的な歌声によって、ジャズ界の帝王マイルス・デイヴィスを凌ぐほどの人気を博したチェット・ベイカー。その極端に起伏の激しい人生も伝説化されており、彼が58歳の時にオランダ・アムステルダムのホテルから転落死した際の真相は未だ謎のベールに包まれている。

 チェットに関するリサーチに3年の歳月を費やしたオランダの新鋭、ロルフ・ヴァン・アイク監督が撮り上げた本作は、チェットの“最期の数日間”に焦点を絞った野心的な長編デビュー作。主役をアイルランドの伝説的ロックバンド「The Walls」「The Stunning」のボーカルとしても活躍する俳優・ミュージシャンのスティーヴ・ウォールが務め、数々の名曲をフィーチャーしたノワール調の映像世界が展開する。

 今回解禁された本編映像は、スタジオでチエット(スティーヴ・ウォール)が名曲「アイ・キープ・ユー・クロース・トゥ・ミー」を演奏するシーン。最初は「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」を演奏するよう言われたものの、「もう少し陽気な曲から始めてみないか? 気分を上げよう。『アイ・キープ・ユー・クロース・トゥ・ミー』は?」と曲の変更を提案するチェット。

 しかし「アイ・キープ・ユー・クロース・トゥ・ミー」の演奏が始まった途端、チェットはスタジオミュージシャンたちに「違う。やめろ。何のつもりだ、葬式か?」とダメ出し。ドラマーには「ドラムスティックを」、ベースには「力強くウォーキングベースを」、「キーはFで」と指示する。そしてようやくチェットがトランペットを吹き始めた瞬間、スタジオの空気は一変。録音室にいたマネージャーも、その演奏に言葉を失い感動している様子が映し出されている。晩年にはボロボロの生活を送りながらも、音楽だけは決して止めなかったチェット。彼のあふれる才能と音楽への情熱がひしひしと伝わってくるような演奏シーンとなっている。

 映画『マイ・フーリッシュ・ハート』は11月8日より全国順次公開。

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