上戸彩、「イメージにとらわれなくなった」 『昼顔』出演でスタンスに変化

上戸彩、「イメージにとらわれなくなった」 『昼顔』出演でスタンスに変化

上戸彩、ヒロイン紗和を演じ女優としてのスタンスに変化 クランクイン!

 既婚の男女の禁断の恋と悲しい別れを描いて話題を呼んだドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち』の続編として製作された映画『昼顔』が、6月10日に全国公開を迎える。北野(斎藤工)との不倫に溺れる紗和を再び演じ、「みんなが望んでいた終わり方で終われたんじゃないかなと思います」と自信を伺わせるのは、主演の上戸彩だ。年齢を重ねたことで「上戸彩というイメージにとらわれなくなりました」とも明かす上戸に、シリーズへの思いについて話を聞いた。

 現場入りする前の心境を「最初は『紗和に戻れるかな?』『紗和ってどんな人だったっけ?』と思ったりしていたんです」と明かす上戸は、そうした不安が吹き飛んだ「裕一郎との再会」を懐かしそうに振り返る。「2年前の紗和と裕一郎のお別れのシーンを一気に思い出して、記憶がフラッシュバックして、胸が苦しくなって、涙がボロボロ出てきちゃって…。その瞬間に、2年間の壁はなくなったというか、不安は一気に払拭できました。目の前に、2年間の斎藤工込みの裕一郎を見ることができたので、物語により深みを感じたんです」。

 道ならぬ恋という前提がありながらも、紗和と裕一郎の間に存在する愛には、見る者を引き込む魅力がある。その理由について聞くと、上戸は「嘘がないからです。あとは、周りの目を気にしているわけではなく、自分の気持ちに正直なことですね」と分析。さらに「紗和と裕一郎の立場から見たら、すごくドラマティックで素晴らしい物語だなと思うんですけど、裕一郎の妻である乃里子さんの立場から見たら、ただの汚い恋愛なんです。だから、見る方によって捉え方が全然違うと思うんですが、表面的ではない『見えないドラマ』があるということ、恋愛にはそういったドラマがあるということ、この二人のような恋愛もあるということが、見る人を惹きつける理由だと思います」と続ける。

 「二人が最高潮に幸せなとき」が気に入っているシーンだと笑顔で明かす上戸は、リハーサルや段取りでウルウルしてしまって」と口にする。また、斎藤が見せた表情が忘れられないそうで、「裕一郎が紗和の前で唯一ウルウルしたのが、あのシーンなんです。ハッピーな場面でハッピーな涙が溢れるって、良いなあと思いました」と笑顔を見せる。

 ドラマよりも衝撃的な結末を迎える本作のラストについては「裕一郎が愛おしいという気持ちだけでやり遂げました。いくつもの気持ちを複雑に考えなくても、裕一郎に会いたいという一心で演じたんです」と回想。撮影現場では最後まで結末について議論が交わされたというが、上戸は「実はみんなが望んでいた終わり方で終われたんじゃないかなと思います」と自信をのぞかせる。

 女優としてのスタンスにも変化が生じたという上戸。「台本を読んだ上で、『こういう上戸彩は見飽きているだろうな』とか、『こういう自分だったらびっくりしてくれるかな?』とか、視聴者の方の目線をすごく考えます。職業病かもしれないですけど(笑)」と話す表情からは、演じることを心から楽しむ姿勢と、経験に基づく余裕が伺えた。果たして、10代から映画界の第一線で活躍し続けてきた彼女は、今後どんな作品に出演し、見る者を魅了するのか?一映画ファンとして、楽しみでならない。(取材・文・写真:岸豊)

 『昼顔』は6月10日より全国公開。

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