鈴木伸之、反響の大きさは「やりがいに繋がる」劇団EXILEメンバーの活躍も励みに

鈴木伸之、反響の大きさは「やりがいに繋がる」劇団EXILEメンバーの活躍も励みに

映画『東京喰種 トーキョーグール』鈴木伸之インタビュー クランクイン!

 連続ドラマ『あなたのことはそれほど』で波瑠演じる渡辺美都の不倫相手・有島を演じた鈴木伸之。劇中での立ち振る舞いに「最低のクズ」などと言われることがあったキャラクターだったが、最新作映画『東京喰種 トーキョーグール』では、正義のもと“喰種”を駆除するCCG捜査官・亜門に扮している。ある意味で全くベクトルの違う役柄に挑んだ鈴木が胸の内を語った。

 鈴木演じる亜門は、人間を守る立場では正義ではあるが、喰種からみれば悪の存在だ。「確かに喰種にとっては悪ですが、僕は正義を意識してキャラクター付けをしました」と鈴木は述べると「原作を読んで、亜門の背景なども考え、新約聖書や旧約聖書を読んだり、監督から教えていただいた映画を観たり、さらに作品のなかで亜門がどう成長していくかなども丁寧にイメージしていきました」と役へのアプローチ方法を語った。

 こうして作り上げた亜門は、寡黙でありながらも、内に秘める熱い思いが端々から伝わってくる立体的なキャラクターになった。前述したが、大好評のなか、終了したドラマ『あなたのことはそれほど』の有島とは正反対のキャラクターだ。

 「不倫がテーマのドラマということもありますが、有島は徹底的なクズですから」と苦笑いを浮かべると「いろいろな葛藤はありましたが、反響が大きいことは、やりがいに繋がります。有島と亜門は正反対のキャラに見えますが、人っていろいろな面を持っていると思うんです。有島だってただのクズじゃなくて優しいところもあるだろうし、亜門だって感情を表に出して大笑いすることだってあると思う。物語ってそういう一部分をすっぱ抜いて表現することだと思うので、その意味ではどちらのキャラクターも、自分のなかにある感情だと思うんです」と、どちらの役にも感情移入できることを明かす。

 鈴木自身の性格を聞くと「僕は三兄弟なのですが、亜門はうちの一番上の兄貴タイプです。僕は基本的には言いたいことがあったら言うし、好き嫌いもハッキリしているタイプなので、分かりやすい性格だと思います」と自己分析する。さらに「自分は自分というタイプなので、あまり周囲に流されたりはしません。劇団EXILEのメンバーたちもライバルという認識はなく、みんながそれぞれ映画やドラマで活躍しているのをみるのは、すごく嬉しいです」と、町田啓太や小野塚勇人らの活躍も励みになるという。

 また本作では、大泉洋演じる亜門の上司・真戸との共演シーンが多いが「今回初めてご一緒したのですが、最初からとても優しく接していただきました。みなさんが画面を通して想像する大泉さんのイメージのまま、とても気さくでクランクインからアップまで終始娘さんの話をしていました」と撮影を振り返ると「演技の面でも目の動かし方とか、テクニカルな部分のアドバイスをしていただいたり、素敵な先輩でした」とすっかり心酔したようすだ。

 出演作も増え、俳優としての認知度が上がってきているが「ドラマで悪い役をやらせていただき、多くの人に知ってもらったという実感はあります。それは一つの引き出しとして、どんどん違う面をみせて、『おもしろい俳優だな、また見よう』って思ってもらえるような役者になりたいです」と目を輝かせながら抱負を語っていた。(取材・文・写真:磯部正和)

 『東京喰種 トーキョーグール』は7月29日より全国公開。

関連記事(外部サイト)