アカデミー賞、デル・トロ監督『シェイプ・オブ・ウォーター』が最多13ノミネート

アカデミー賞、デル・トロ監督『シェイプ・オブ・ウォーター』が最多13ノミネート

最多13ノミネートの『シェイプ・オブ・ウォーター』(C)AFLO

 第90回アカデミー賞のノミネーションが日本時間23日に発表され、ギレルモ・デル・トロ監督の『シェイプ・オブ・ウォーター』が、作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、撮影賞、衣装デザイン賞などを含む最多13ノミネートを獲得した。毎回、日本勢のノミネーションが期待される長編アニメ賞では、『この世界の片隅に』『メアリと魔女の花』『ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜』などが候補対象作に入っていたが、残念ながらノミネートされなかった。

 惜しくもアカデミー賞歴代最多の14ノミネートに1つ及ばなかった『シェイプ・オブ・ウォーター』だが、ゴールデン・グローブ賞に続き、デル・トロ監督に作品賞や監督賞で初のオスカーをもたらすのかが注目される。デル・トロ監督がヴァネッサ・テイラーと共に書き下ろしたストーリーは、冷戦時代のアメリカが舞台。極秘研究所で清掃員として働く口の不自由なイライザと、研究所に運び込まれた謎の異生物との切ない純愛を描く。

 『シェイプ・オブ・ウォーター』に続くのは、クリストファー・ノーラン監督初の戦争映画『ダンケルク』。史実に基づき、第二次世界大戦時にドイツ軍の猛攻にさらされた英仏連合軍の兵士40万人の救出作戦を描き、作品賞や監督賞、撮影賞などを含む8ノミネートに輝いた。

 インディーズ映画ながら、賞レースで話題をさらい、ゴールデン・グローブ賞では最多4冠に輝いた『スリー・ビルボード』は、作品賞や主演女優賞、助演男優賞(2名)を含む7ノミネートとなった。

 授賞式は日本時間3月5日にアメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターにて開催。司会はジミー・キンメルが務める。

 第90回アカデミー賞のノミネーションは以下の通り。

■作品賞
『君の名前で僕を呼んで』
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
『ダンケルク』
『ゲット・アウト』
『レディ・バード』
『ファントム・スレッド』
『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
『シェイプ・オブ・ウォーター』
『スリー・ビルボード』

■主演男優賞
ティモシー・シャラメ『君の名前で僕を呼んで』
ダニエル・デイ=ルイス『ファントム・スレッド』
ダニエル・カルーヤ『ゲット・アウト』
ゲイリー・オールドマン『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
デンゼル・ワシントン『Roman J. Israel, Esq. (原題)』

■主演女優賞
サリー・ホーキンス『シェイプ・オブ・ウォーター』
フランシス・マクドーマンド『スリー・ビルボード』
マーゴット・ロビー『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』
シアーシャ・ローナン『レディ・バード』
メリル・ストリープ『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』

■助演男優賞
ウィレム・デフォー『The Florida Project(原題)』
ウディ・ハレルソン『スリー・ビルボード』
リチャード・ジェンキンス『シェイプ・オブ・ウォーター』
クリストファー・プラマー『All the Money in the World(原題)』
サム・ロックウェル『スリー・ビルボード』

■助演女優賞
メアリー・J・ブライジ『マッドバウンド 哀しき友情』
アリソン・ジャネイ『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』
レスリー・マンヴィル『ファントム・スレッド』
ローリー・メトカーフ『レディ・バード』
オクタヴィア・スペンサー『シェイプ・オブ・ウォーター』

■監督賞
クリストファー・ノーラン『ダンケルク』
ジョーダン・ピール『ゲット・アウト』
グレタ・ガーウィグ『レディ・バード』
ポール・トーマス・アンダーソン『ファントム・スレッド』
ギレルモ・デル・トロ『シェイプ・オブ・ウォーター』

■長編アニメ映画賞
『ボス・ベイビー』
『The Breadwinner(原題)』
『リメンバー・ミー』
『Ferdinand(原題)』
『ゴッホ 最期の手紙』

■短編アニメーション賞
『Dear Basketball(原題)』
『Garden Party(原題)』
『LOU』
『Negative Space(原題)』
『Revolting Rhymes(原題)』

■脚本賞
エミリー・V・ゴードン、クメイル・ナンジアニ『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』
ジョーダン・ピール『ゲット・アウト』
グレタ・ガーウィグ『レディ・バード』
ギレルモ・デル・トロ、ヴァネッサ・テイラー『シェイプ・オブ・ウォーター』
マーティン・マクドナー『スリー・ビルボード』

■脚色賞
ジェームズ・アイヴォリー『君の名前で僕を呼んで』
スコット・ノイスタッター、マイケル・H・ウェバー『The Disaster Artist(原題)』
スコット・フランク、ジェームズ・マンゴールド、マイケル・グリーン『LOGAN/ローガン』
アーロン・ソーキン『モリーズ・ゲーム』
ヴァージル・ウィリアムズ、ディー・リース『マッドバウンド 哀しき友情』

■撮影賞
ロジャー・ディーキンス『ブレードランナー 2049』
ブリュノ・デルボネル『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
ホイテ・バン・ホイテマ『ダンケルク』
レイチェル・モリソン『マッドバウンド 哀しき友情』
ダン・ローストセン『シェイプ・オブ・ウォーター』

■美術賞
『美女と野獣』
『ブレードランナー 2049』
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
『ダンケルク』
『シェイプ・オブ・ウォーター』

■音響編集賞
『ベイビー・ドライバー』
『ブレードランナー 2049』
『ダンケルク』
『シェイプ・オブ・ウォーター』
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

■録音賞
『ベイビー・ドライバー』
『ブレードランナー 2049』
『ダンケルク』
『シェイプ・オブ・ウォーター』
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

■編集賞
『ベイビー・ドライバー』
『ダンケルク』
『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』
『シェイプ・オブ・ウォーター』
『スリー・ビルボード』

■視覚効果賞
『ブレードランナー 2049』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
『キングコング:髑髏島の巨神』
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』

■作曲賞
ハンス・ジマー『ダンケルク』
ジョニー・グリーンウッド『ファントム・スレッド』
アレクサンドル・デスプラ『シェイプ・オブ・ウォーター』
ジョン・ウィリアムズ『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
カーター・バーウェル『スリー・ビルボード』

■主題歌賞
“Mighty River”『マッドバウンド 哀しき友情』
“Mystery of Love”『君の名前で僕を呼んで』
“Remember Me”『リメンバー・ミー』
“Stand Up for Something”『Marshall(原題)』
“This Is Me”『グレイテスト・ショーマン』

■衣装デザイン賞
ジャクリーン・デュラン『美女と野獣』
ジャクリーン・デュラン『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
マーク・ブリッジス『ファントム・スレッド』
ルイス・セケイラ『シェイプ・オブ・ウォーター』
コンソラータ・ボイル『Victoria & Abdul(原題)』

■メイクアップ&ヘアスタイリング賞
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
『Victoria & Abdul(原題)』
『Wonder(原題)』

■外国語映画賞
『ナチュラルウーマン』(チリ)
『The Insult(原題)』(レバノン)
『ラブレス』(ロシア)
『心と体と』(ハンガリー) 
『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(スウェーデン)

■短編実写映画賞
『DeKalb Elementary(原題)』
『The Eleven O’Clock(原題)』
『My Nephew Emmett(原題)』
『The Silent Child(原題)』
『Watu Wote: All of us(原題)』

■長編ドキュメンタリー賞
『Abacus: Small Enough to Jail(原題)』
『FACES PLACES(英題)』
『イカロス』
『アレッポ 最後の男』
『ストロング・アイランド』

■短編ドキュメンタリー賞
『Edith+Eddie(原題)』
『Heaven Is a Traffic Jam on the 405(原題)』
『ヘロイン×ヒロイン』
『Knife Skills(原題)』
『Traffic Stop(原題)』

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