ハリソン・フォード『野性の呼び声』、名犬を演じたのは人間! 元シルクドソレイユの体操選手

ハリソン・フォード『野性の呼び声』、名犬を演じたのは人間! 元シルクドソレイユの体操選手

映画『野性の呼び声』ソーントン役のハリソン・フォードと名犬バックの場面写真(C)2019 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.

ハリウッドを代表する名優ハリソン・フォードの最新作『野性の呼び声』。本作で主演のハリソン演じるソーントンと固い絆で結ばれる名犬バックについて、実写でもCGでもなく、実は元シルクドソレイユの体操選手が演じていたことが明らかとなった。

 原作は、米国を代表する作家ジャック・ロンドンの同名タイトルの名作冒険小説で、映画化されるのは今回が8度目。危険すぎる地上最後の秘境カナダ・ユーコン準州でたった独り、未開の地を求め旅するソーントン(ハリソン)と、温暖なカリフォルニアでペットとして育ち、数奇な運命によって犬ぞりを引くことになる奇跡の名犬バックの出会い、そして友情で結ばれ“最強の相棒”となった2人がさらなる未開の地を求め“最高の冒険”へと旅立つ姿を描く。メガホンをとるのは、ディズニー・アニメーションで『ライオン・キング』『アラジン』『美女と野獣』などの名作を生み出してきたクリエイター、クリス・サンダース。

 本作に登場する名犬バックは、セント・バーナードとスコットランド牧羊犬の雑種。ソーントンと共に旅する中で見せるバックの表情はとても豊かで、言葉を話せずとも彼の想いが伝わってくる程だ。そんなバックが人間によって演じられていたことは驚きで、ハリソンは「セットで一緒に仕事をする犬がいないときでも、バックには人間の代役がいたんだ。彼はすばらしい元シルクドソレイユの体操選手で、犬の動きを忠実に勉強して、私たちのために犬の動きを再現してくれました」と撮影秘話を語る。

 続けて、「例えば、雪の道を横切るとか、本当に犬が動くように行動してくれて、それを見て私は自分の視線、その時にどこを見ればよいかを整理していくことができたんです。そうすることで感情的にどうやって絡んでいったらいいかを考えるヒントを与えてくれました。最初は少し困惑したけれど、次第にとても楽しく撮影を進めていました」と語っている。

 近年では、2019年のヒット作『ライオン・キング』のように、あらゆる動物の動きや細かな表情まで、すべてをアーティストの手によってリアルなフルCGで再現することも可能だ。

 しかし、敢えてフルCGではなく人にバックの演技をさせた理由について、クリス監督は「私たちが絶対にやりたかったことは、バックに本当の“個性”を持たせることでした。観客たちにも感づかせないほどに、彼を本物の犬のようにフルCGで動かすこともできました。しかし犬である彼も、本物の役者としてキャラクターを創り上げたかったんです」と、その狙いを明かしている。

 生の人間の演技によって、より感情的に、より強い個性を魅せるバック。監督のこだわりが注ぎ込まれたバックと、ハリソン演じるソーントンの“絆”の物語に注目だ。

 映画『野性の呼び声』は2月28日より全国公開。

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