浜辺美波&福本莉子、同い年の2人に聞いた「もうすぐ20歳。どんな大人になりたい?」

浜辺美波&福本莉子、同い年の2人に聞いた「もうすぐ20歳。どんな大人になりたい?」

(左から)福本莉子、浜辺美波 クランクイン!

男女4人の高校生がそれぞれの思いに揺れる姿を描いた青春恋愛映画『思い、思われ、ふり、ふられ』。明るく社交的な女子高生・朱里を浜辺美波が、内気な思いを秘める女子高生・由奈を浜辺と同じく東宝シンデレラ出身の福本莉子が演じる。共に同い年の19歳で事務所の先輩・後輩でもある2人に、撮影エピソードや高校生活の思い出、さらに20歳を目前にした今の心境を聞いた。

■恋に“夢見がちな”浜辺&“リアリスト”福本

 本作は『ストロボ・エッジ』や『アオハライド』で知られる咲坂伊緒の同名コミックを、青春映画を数多く手がける三木孝浩を監督に実写映画化。それぞれ同じマンションに住む朱里と義理の弟である理央(北村匠海)、由奈とその幼なじみである和臣(赤楚衛二)の4人の思いが交錯する青春時代の淡い恋模様が描かれる。

――互いに同級生を演じた浜辺さんと福本さん。お2人それぞれの役柄の印象や、演じてみて共感できた部分を教えてください。

浜辺:私が演じた朱里は当初、自分とは正反対のイメージでした。実は、原作で共感していたのは由奈だったんです。ただ、撮影が進むにつれて、一見、明るくて器用そうに見えるけれど、恋愛に対して不器用な彼女のことがなじんできて。焦りを感じつつも青春へ一心にぶつかっている姿勢も伝わってきました。

福本:由奈ちゃんは、人見知りで内気に見えるんですが、たぶん4人の中で一番芯が強いんだろうなぁと思っていました。他人に対してウソを付けないし、頑固な性格は自分にも似ていると感じた部分ですね。ただ、恋愛観については朱里ちゃんの方が共感できるかもしれません。私は意外とリアリストなので(笑)。

浜辺:じゃあ、私は夢見がちな方かな。莉子ちゃんが演じる由奈が、絵本の中で憧れていた王子様に似ている理央くんに一目ぼれするんですけど、似たようなシチュエーションで突然「結婚しよう」とか言われたら、素直に「はい!」と即答しちゃうかも(笑)。

福本:即答なんて危ないよ! 私はたぶん「え、何ですか?」と思うし、「どなたですか?」って冷静に聞いちゃうかな(笑)。

――(笑)。作品全体を通してまぶしいほどの高校生活が描かれていますが、中でも特に“青春”を味わえたシーンはありましたか?

浜辺:4人そろって高台の上から朝日を眺める場面ですね。前日から「お願いだから晴れ間が出て」と願いつつ臨みました。撮影できるのもほんの数分間なので独特な緊張感もありましたし、自分たちにとっての集大成のような光景だったのが印象的でした。

福本:私もそのシーンは印象的ですね。あと、すごく走った記憶もあって、階段を駆け上がらなければいけなく、早朝から4回くらい全力でダッシュしたんですよ(笑)。息切れして大変でしたが、その後の朝焼けがより強く心に残りました。

■女優と学生を両立 2人の異なる高校生活の思い出は?

 2011年に第7回「東宝シンデレラ」オーディションでニュージェネレーション賞を受賞して、芸能界入りした浜辺。一方、福本は2016年に行われた第8回の同オーディションでグランプリ・集英社賞(セブンティーン賞)を受賞し、華やかな世界へデビューした。高校時代は2人とも学業と芸能活動を並行していたが、互いに異なる高校生活を送っていたという。

――劇中では、授業風景や文化祭の様子なども印象に残りましたが、お2人は実際にどのような高校生活を過ごしていましたか?

浜辺:芸能コースのある学校に通っていたので、思えば単位を取るためだけに毎日を消化していた気がします。授業中はもちろん、文化祭や体育祭でも教室の隅っこで寝ていて、今振り返ると「もったいなかったな」というのも本音で。ただ、とにかく仕事に対して必死だったんです。だから後悔はないんですけど、放課後に制服でどこかに出かけてみたかったですね。校則が厳しくて1回もできなかったんです。

福本:私は中高一貫の女子校で青春を満喫していました。芸能界へ入ったのは高校1年生だったんですが、普通に学校へ通えましたし、平日はどこにでもいるような平凡な高校生として過ごしていました。地元が大阪なので、中高時代は毎年のように年間パスを使ってユニバーサル・スタジオ・ジャパンへ遊びに行っていました。学年ごとに競い合う体育祭があり、男子がいないぶん同級生と一緒に全力で競い合っていました(笑)。

■2人とも、もうすぐ20歳 どんな大人になりたい?

――芸歴こそ違えど、同い年である2人。これまでにも映画『屍人荘の殺人』(2019)、『映像研には手を出すな!』(9月25日公開)などで共演を重ねていますが、それぞれの印象はいかがでしょうか?

浜辺:莉子ちゃんは、マネージャーさんのように思えるほどしっかりしているかな。それにアクティブだし、とにかく活発で元気です。今回の作品でも、夜遅くまで撮影して翌日が早いにも関わらず、ふと「むくみを取らなきゃ」と言って24時間営業の岩盤浴へ汗を流しに行ったりとか。一緒に行動することも多かったので、莉子ちゃんの習慣に合わせていた撮影期間中だけは、私も女子力が高かったはずです。

福本:美波ちゃんはたまに、心配になります。ロケ地の神戸で当時ちょうど公開されていた『名探偵コナン』の劇場版を一緒に観たときも、帰りに美波ちゃんがマスクを落としてしまって。「絶対にバレちゃうから素顔のままで歩くのはやめて!」と言いました(笑)。とはいえ、事務所の先輩で同い年ですが、一緒の現場で会えるとすごく心強いです。

――浜辺さんは8月29日に、福本さんは11月25日に20歳となります。互いに成人になるのを控える今、どんな“大人の自分”になりたいですか?

浜辺:身の回りのことを自分でしっかりとできる人になりたいです。例えば、飛行機のチケットを取るとか旅行の計画を立てるとか。(コロナ禍の)今は難しいですけど、ヨーロッパやアメリカに行ってみたいんです。これまで未成年ということもあって、仮に海外旅行に行きたいと思っても「責任が取れないから行けない」と踏み出せないこともありましたし、自分はそうは思っていなくても「“子どもだから”って思われていたんだな」とショックを受けたこともありました。成人すればもっと自由が広がると思うので、責任を持ちながら何でもこなしていきたいです。

福本:私は最近、有言実行できる人が「カッコいいな」と思うので、自分自身もそうなれたらなと思います。ただ、大きな目標を実現するみたいなことでなくてもいいんです。日常生活で「今度どこか行こうよ?」と言ったら、社交辞令ではなくきちんと約束を果たせるような人とか。その積み重ねがいずれ大きな成果につながると信じているので、思い立ったら行動できる人になりたいです。

――最後に…さきほどもマスクのお話があったように、少し天然な印象もある浜辺さんですが、福本さん、今回の撮影では浜辺さんのそういった“現場”を目撃しませんでしたか?

浜辺:天然ってよく言われるものの、「天然だね」ってツッコんでくれる人がいないとただドジを静かにして自分で回収して終わるんですよ。だから普通なんです(笑)。意外と普通。

福本:あ、でも、手袋事件があったんだよね。

浜辺:あ、手袋事件はやばいね。失敗しちゃいけないラストシーンで、衣装の手袋がなじまなくてはずしてしまっていたんです。でも、本番が回ってから「手袋をしてない」と気が付いて。カメラに手元が映っていないときにニコニコしながらはめて、手袋が映るタイミングでははめていたので、あれは“完全犯罪”だと思っています(笑)。(取材・文:カネコシュウヘイ 写真:ヨシダヤスシ)

 映画『思い、思われ、ふり、ふられ』は8月14日より全国公開。

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