2016年を代表するツーショット!『君の名は。』新海監督×『この世界の片隅に』片渕監督

2016年を代表するツーショット!『君の名は。』新海監督×『この世界の片隅に』片渕監督

すばらしい作品をありがとうございます! - 新海誠監督と片渕須直監督

 『君の名は。』の新海誠監督と『この世界の片隅に』の片渕須直監督という2016年の映画界を代表する二大監督のツーショットが15日、ミューザ川崎シンフォニーホールで開催された第71回毎日映画コンクールの表彰式で実現した。

 毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社が主催する毎日映画コンクールは、1946年にスタートした歴史ある映画賞。大ヒット公開中の『君の名は。』はアニメーション映画賞と、TSUTAYA×Filmarks映画ファン賞を受賞した。片渕監督とともにステージに登壇した新海監督は「大先輩である片渕監督と並んで立てて幸せです」と笑顔を見せる。

 さらに「12年前に『雲のむこう、約束の場所』で(第59回)毎日映画コンクールのアニメーション映画賞をいただきました」と切り出した新海監督は、「あの時は、なぜこんなに大きな賞をいただけるのか。もしかしたら『作品はまだまだだけど、もう少し頑張って賞にふさわしい作品を作りなさい』と背中を押されたのかなと思ったことを覚えています」と振り返る。そして、「今回の『君の名は。』はたくさんの方に観ていただくことができました。この映画まで歩いてこれたのも12年前にいただいた栄誉ある賞が、自分の進む道を照らしてくれたからだったような気がします」と感激の表情を見せていた。

 一方、こちらも2016年を代表するアニメ作品となった『この世界の片隅に』は、大藤信郎賞のほかに、音楽賞、日本映画優秀賞の3冠を達成。片渕監督は「昨年は審査する側にいて、自分が賞を与える側でした。今回は『この世界の片隅に』の実験的な精神を評価していただいて光栄に思っています。こうの史代さんの原作は実験精神がある作品だったので、同じような気持ちで描かないといけないと思い、ここに立っています」と語った。

 そしてこの日は同作のヒロインの声を務めた女優・のんと、音楽を担当したコトリンゴも来場。コトリンゴは「この映画に参加させてくださった片渕監督、映画の大きな核となった『悲しくてやりきれない』という曲をのこしてくれた(作詞の)サトウハチローさんと(作曲の)加藤和彦さん、そしてわたしのデビューのきっかけを与えてくれた坂本龍一さん、この4人の偉大な、尊敬する方々に感謝の気持ちを伝えたいと思います」と謝辞を述べた。この日ステージで「悲しくてやりきれない」を生披露したコトリンゴは、透き通るような歌声で会場を包み込んでいた。(取材・文:壬生智裕)

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