スター・ウォーズ新三部作はアイデア段階 『最後のジェダイ』監督を直撃

スター・ウォーズ新三部作はアイデア段階 『最後のジェダイ』監督を直撃

次代の『スター・ウォーズ』を担う才能! ライアン・ジョンソン監督

 公開が迫る映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の監督・脚本を担当し、全く新たな三部作のクリエイターに大抜擢されたライアン・ジョンソン。誰も見たことのない“衝撃の『スター・ウォーズ』”を謳う本作については、すでにアメリカのプレミア上映に参加したファンや批評家からも、「歴代ベスト」と称賛する声もTwitter上に散見される。ジョンソン監督は、自身の作家性を発揮しつつ、今までにない『スター・ウォーズ』を生み出すことに成功したようだ。

 「僕は、とにかく素晴らしい『スター・ウォーズ』映画を作りたかっただけなんです」と笑うジョンソン監督は、「実際に映画を撮っているときは、自分の個性を出そうとか、そういうことは考えていません。無意識だったというのかな。ただ、みんながわくわくできる良質なストーリーを語りたい。それだけでした」と続ける。

 「ただ、映画というものは、作家それぞれのパーソナルな物であるべきだし、作り手によって違うものになるのは必然です。それは『スター・ウォーズ』も例外じゃない。(シリーズ2作目の)『帝国の逆襲』を撮ったアーヴィン・カーシュナーの作風は、1作目の『新たなる希望』を撮ったジョージ・ルーカスとは違いました。そもそも『スター・ウォーズ』自体、ルーカスのパーソナルな作品だったんです」。そう語るジョンソン監督にとって、ルーカスフィルムとの関係は理想的なものだったようだ。「彼らは最初から、この作品で僕のパーソナルな部分を見出せるように導いてくれた。素晴らしかった」。

 またジョンソン監督は、本作の脚本にたっぷり時間をかけ、絵コンテやプリビズ(シミュレーション映像)を用意し、入念に準備をしていたとプロデューサーでルーカスフィルム代表のキャスリーン・ケネディが証言している。しかし監督は、「準備期間はあればうれしいけど、映画監督にとって、準備にたっぷり時間をかけたかどうかは、実はあまり関係がない。例え10年をかけたって『よし、これでいつでも撮れるぞ』とはならないんです」と告白。

 彼にとっては、プロデューサー陣やスタッフとの意識の共有こそ、時間と同じくらい大切なものだという。「本作でいえば、ディズニーやキャスリーン、それに長年の相棒のラム・バーグマンといった人たちですね。彼らと、こんな『スター・ウォーズ』を作りたいという意識を共有して、同じゴールを目指していくことが大事なんです。それさえできれば、その後のプロセスはスムーズに進んでいく」。

 望んだ作品を撮るため、入念な準備と、周囲の協力関係の構築に時間を割く。これこそ、ジョンソン監督が新たな『スター・ウォーズ』を任された理由だろう。新キャラクターが登場する三部作になるという新作については、まだ脚本にも着手していないといい、「今はいろいろなアイデアを出している段階なんです」と証言。長い時間がかかることは間違いないが、シリーズについて語るその表情は、子供のように無邪気だった。(編集部・入倉功一)

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は12月15日より全国公開

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