ディズニーのフォックス事業買収、スポーツ局統合に当局が懸念も

ディズニーのフォックス事業買収、スポーツ局統合に当局が懸念も

12月14日、米娯楽大手ウォルト・ディズニーによるメディア大手21世紀フォックスの事業買収を巡り、競争法の専門家は、ディズニーのスポーツチャンネル「ESPN」にフォックスの地方スポーツネットワークを統合する計画が問題視される可能性があるとの見方を示した。写真はESPNのロゴ。ニューヨークで8月撮影 - (2017年 ロイター/Mike Segar)

[ワシントン 14日 ロイター] - 米娯楽大手ウォルト・ディズニーによるメディア大手21世紀フォックスの事業買収を巡り、競争法の専門家は14日、ディズニーのスポーツチャンネル「ESPN」にフォックスの地方スポーツネットワークを統合する計画が問題視される可能性があるとの見方を示した。

 ディズニーは14日、フォックスの映画・テレビ、海外事業などを524億ドルで買収すると発表した。

 米司法省反トラスト部門の元スタッフ、キャロライン・ホランド氏は「スポーツチャンネルの統合はどのような形でも精査の対象になる。ESPNと地方スポーツネットワーク間の競争が審査されるだろう」と述べた。

 その上で、ディズニーのスポーツネットワークが影響力を強めれば、ケーブル会社やネットテレビ配信業者に対する値上げにつながるのではないかとの懸念が生じると指摘した。

 専門家によると、ESPNは米国内で8,800万人の契約者を持つ主要スポーツチャンネルで、プロバスケットボールやフットボール、野球のほか、テニスやゴルフの主要トーナメントの放映権を持つ。

 フォックス傘下の22の地方スポーツチャンネルも約6,100万人の契約者を持ち、ESPNがこれらを統合すれば市場への影響力が大幅に拡大する。

 一方、ディズニーはフォックスの事業買収で国内最大の映画会社(興行収入ベース)となるが、ある専門家はこれについて、他の映画会社の興行成績次第で容易に順位が入れ替わることから、当局はそれほど問題視しない可能性があると指摘した。

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