『ブレードランナー』続編監督のクレオパトラは血なまぐさい政治スリラーに!

『ブレードランナー』続編監督のクレオパトラは血なまぐさい政治スリラーに!

新作では世界三大美女の一人クレオパトラがドロドロな政治劇を繰り広げる…?(画像はエリザベス・テイラー主演版『クレオパトラ』より) - Silver Screen Collection / Getty Images

 『メッセージ』『ブレードランナー 2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がメガホンをとる予定のエジプト女王クレオパトラを題材にした映画『クレオパトラ(原題) / Cleopatra』は、血なまぐさい政治スリラーになるという。脚本家のデヴィッド・スカルパが The Hollywood Reporter に語った。

 過去には米20世紀フォックスのもと、エリザベス・テイラー主演でスペクタクル史劇として映画化されたこともあるクレオパトラ。今回は米ソニー・ピクチャーズのもと、ステイシー・シフ著の伝記本「クレオパトラ」を基に映画化されることになっているが、そのテイストはテイラー主演版とは大きく異なるという。

 脚本家のデヴィッドは1973年に起きた大富豪ジャン・ポール・ゲティの孫の誘拐事件を、リドリー・スコット監督が映画化したクライムサスペンス『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド(原題)』の脚本も執筆しており、「(この2作は)似ているんだ。たくさんリサーチしなくてはいえないし、どういう映画にしていくか、どうやってこの題材から新しいものを作り出すかということも考えなくてはならない」とまずは共通項を述べる。

 「ゲティの場合、僕たちがよく知っている2つのジャンルを組み合わせた。それはキッドナップのジャンルと、僕たちが“グレイトマン”と呼ぶジャンルだ。『市民ケーン』とかね。それを掛け合わせて、何か新しいものを作り出す。クレオパトラでは……3時間の尺で豪華なセットに、扇子を持ち、イギリスアクセントで話す人々が登場するような絢爛な映画ではなく、政治スリラーにしたいんだ。けがらわしくて、血なまぐさくて、多くの人がののしり、セックスをしているような。それを2時間くらいに収めて。暗殺まみれの野望がぎらつく政治スリラーにしたいんだ。どういう映画になるか、考えたものとは逆の方向に向かっているんだ」と構想を明かした。

 セクハラ問題により、ケヴィン・スペイシーの降板騒動がありながらも、なんとか完成にこぎつけ、さらには現在賞レースで大健闘している『オール・ザ・マネー・イン・ザ・ワールド(原題)』。同作の脚本家と、これまで独創的な世界観とその映像美で高い評価を受けているヴィルヌーヴ監督が描く、新たなクレオパトラは世間の関心を大いに集めそうだ。クレオパトラ役は決まっていないが、アンジェリーナ・ジョリーが主演交渉を受けていた。(編集部・石神恵美子)

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