なぜ人はヒーローに憧れる?ウルトラマンジード濱田龍臣×坂本浩一監督が語る

なぜ人はヒーローに憧れる?ウルトラマンジード濱田龍臣×坂本浩一監督が語る

坂本浩一監督と濱田龍臣 - (C) 劇場版ウルトラマンジード製作委員会

 公開中の『劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!』で主演を務める濱田龍臣とメガホンを取った坂本浩一監督が、人々が憧れるヒーローという存在の共通点や、その人を惹きつける力について語った。

 「ウルトラマンジード」で主人公・朝倉リクを演じる濱田。そして、同作を含め「仮面ライダー」「スーパー戦隊」シリーズなど多くの特撮作品を手がけてきた坂本監督。ヒーローになる人の共通点に話題が及ぶと、ヒーローものに携わってきた2人からは「信念」というワードが出てきた。

 濱田ふんするリクをはじめ、漫画「僕のヒーローアカデミア」や映画『キック・アス』など、元はただヒーローに憧れていた人物が実際にヒーローになっていくさまが描かれることは多い。ヒーローになる人の共通点として濱田は「折れない信念を持っていること」「仲間がいること」の2つを挙げる。ヒーローとして信念を貫き続けられる理由については、「それは仲間という、支えてくれる人の存在ではないでしょうか。『ウルトラマンジード』のオープニングテーマの『GEEDの証』の歌詞にも『支え合う仲間の笑顔がチカラ』というのがあるんです」とコメント。そしてその原動力となるのは、憧れや願望、劣等感や罪悪感といった何らかの「強い感情」なのではと続ける。

 一方の坂本監督は、「人との関わり方」が重要だとも。「その人のために頑張りたい気持ちも大切だと思うので、自分自身のため、大人になってきたら家族のためなど、何かしら自分がくじけそうな時に、出会ってきた人たちを力の源にするんだと思います。ただ基本的には自分がそれをどれだけ好きかと、試される時期もあるので、根本的に自分がそれを大好きなんだという思いが、折れない理由だと思います」。

 それでは、そんなヒーローという存在が人を惹きつける普遍的な力とは何なのだろうか。濱田は、「ヒーローは普遍的な正義というか、変わらないものであって、永遠に正義であるんです。その中で葛藤があっても迷っても正義を守り続けるというのが格好いいと思うんです」と“正義”を強調。

 坂本監督は、基本的には自分がヒーロー作品を演出する時に、あえて意識してこれは外さない、というものはないのですが」と前置きしつつ、「ヒーロー番組は物心つく前の子どもたちも夢中にさせるもので、それは理屈やストーリーではなくて人間の本能、DNAに刺さる、訴えかける、目に見えないメッセージみたいなものがあると思うんです。何も教えられていない子どもがヒーロー番組を観て好きになって憧れるのは、人間の本能を刺戟する何かがヒーローにあるんだと思っていて。なので、一言でこれがあるからとは言えないですが、何か人間の本能に訴えかけるものがあるんだと思いながら自分の作品を作り、みんながその作品を観た時に同じものを感じて欲しいと思いながら、作品を作っています」と作り手の立場から持論を明かした。(編集部・小山美咲)

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