EXILE TAKAHIRO、主演映画「カナリア」は役者としてのスタート地点

EXILE TAKAHIRO、主演映画「カナリア」は役者としてのスタート地点

松永大司監督、夏帆、TAKAHIRO、塚本晋也

 EXILEのTAKAHIROが24日、都内で行われた映画『ウタモノガタリ-CINEMA FIGHTERS project-』公開記念舞台あいさつに登壇し、初の単独主演映画に二重のプレッシャーがあったことを打ち明けた。この日は、夏帆、塚本晋也、松永大司監督も来場した

 本作は、6つの詩から生まれた6つの新たな楽曲の世界観を、気鋭の監督たちがショートフィルムとして映像化。TAKAHIROはその中の1本で、2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けた福島県の帰還困難区域を舞台にしたヒューマンドラマ『カナリア』に主人公・亮役で出演している。

 撮影の一部は実際の同区域でも行われ、TAKAHIROは「町も建物も時間が止まっていて、場所の重たさを肌で感じた」といい、「そこに生きている人間を演じるために真正面から、その環境にぶつかって、受け止めて、カメラの前に立たなきゃな……と思っていたのでプレッシャーが高かった」と回顧。

 また、劇中ではほとんど台詞を発しておらず、「映画初主演ということで意気込んで臨んだんですけど、台詞がないところをどう表現するのか、役者としてスタート地点に立たせていただいたような気持ちで、プレッシャーがありました」と振り返った。そうして完成した作品には満足しているようで、スタッフ・キャストの助力に対する感謝を口にしていた。

 ヒロイン・楓役の夏帆と、その父・巌役の塚本は撮影前に3人で行ったエチュード(即興芝居)に言及。全く台詞がなかったという夏帆は、劇中における立ち位置に悩んだ面もあったものの、それにより亮と楓の関係性が掴めたといい、「こういう風に役を作る事ができるんだ! という発見もあり、とても刺激的でした」と笑顔。映画監督でもある塚本も、「(役として)同じ時間を過ごしたような気分で撮影の現場に入れたので、凄いなと思いました」と松永監督流の映画作りに舌を巻きつつ、「映画は短くて面白い。その極論がショートフィルムなんで、自分もいつかは15分の映画でお客さんが『もう十分です……』と言ってくれるような映画ができたら」と期待を抱いた。

 それを聞いていたTAKAHIROは、役者としてまだ学びたいことがあるとしながらも、「表現者としては、自分からアウトプットすることもできたらいいなと思うし、もの作りには興味があるので、いつかそういうこともやれたらな」と監督業にも意欲を見せていた。

 また本作について松永監督は「震災があって数年経っているけど、この映画の状況のままのところがあるんです。『なんで今、これ(こういう映画)なんだ?』と思う人がいるかもしれないけど、『まだ、ここ』なんです。それを一人でも多くの人に知ってもらえる機会にしたいなと思いました」と制作前の思いを明かしていた。(取材:錦怜那)

映画『ウタモノガタリ-CINEMA FIGHTERS project-』は全国公開中

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