岡田准一がもらい泣き 『散り椿』木村監督の姿に感極まる

岡田准一がもらい泣き 『散り椿』木村監督の姿に感極まる

映画『散り椿が公開を迎えた岡田准一

 俳優の岡田准一が28日、都内で行われた映画『散り椿』の初日舞台あいさつに、共演者の西島秀俊、黒木華、池松壮亮、木村大作監督と出席。公開に感極まる木村監督の姿を目の当たりにし、思わず涙を流した。

 直木賞作家・葉室麟の同名小説を実写化した本作は、亡き妻の最期の願いのために藩の不正や権力に立ち向かう瓜生新兵衛(岡田)の姿を描いた本格時代劇。時代劇としては前代未聞のオールロケ(富山、滋賀、長野)を敢行し、フィルムを用いて、カット割りせずに一発撮りするなど、木村監督のこだわりが詰まった珠玉の作品に仕上がっている。

 その公開初日とあって、感極まる木村監督は冒頭から身じろぎ一つせず、岡田らも少し戸惑い気味。しかし、あいさつの順番が回ってくると、急に両手を上にあげて「わー!」と絶叫し「泣きそうなんです」と告白した。

 そんな木村監督の姿に、岡田はもらい泣き。西島からハンカチを受け取ると涙をぬぐい、言葉を詰まらせながらも「大作さんが人生を賭けてここに立っているのを現場でも感じていた」と打ち明け、「映画ってこうなんだな。1本1本、己の人生を掛けて撮らなきゃという背中を見せていただいた」と感慨をにじませた。

 また岡田は、79歳の木村監督を「友のように」思っていたといい、「人生の終焉を歩いていると」と自ら語る木村監督が、作品を作り続けることを望み、「そのための力になりたいと参加させていただいた」と撮影時を振り返ると、木村監督と熱いハグを交わした。

 一方、「大作さん、最後のカットを撮ったときに倒れられて、変な話、このまま……」と打ち明ける西島。木村監督によると、この時は「このカットを撮ったら全ての撮影が終了する」と考えると気分が悪くなり、おう吐してしまったという。それが、飲んでいたコーヒーによって茶色だったために吐血と勘違いした木村監督は、いよいよ終わりだと考えながらも、「死んだら確実に新聞に大きく出るんで、ヒット間違いなしだろう。それも格好いいなと思った」と回顧。そんな流れの中で池松は、「遺作みたいな流れになっているけど大丈夫ですかね。僕はまだ撮ってほしいんですけど」と話して、会場の笑いをさらっていた。(取材:錦怜那)

映画『散り椿』は全国公開中

関連記事(外部サイト)