アイアンマン公開から10年!ロバート・ダウニー・Jrを選んだマーベルの英断

『アイアンマン』日本公開から10年 主演のロバート・ダウニー・Jrはその後大躍進

記事まとめ

  • マーベル・シネマティック・ユニバースによる『アイアンマン』の日本公開から10年経過
  • ロバート・ダウニー・Jrが主人公のトニー・スタークのキャラクターにぴたりとハマった
  • ロバートは『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』ではアカデミー賞にノミネート

アイアンマン公開から10年!ロバート・ダウニー・Jrを選んだマーベルの英断

アイアンマン公開から10年!ロバート・ダウニー・Jrを選んだマーベルの英断

あれからもう10年! 『アイアンマン』のロバート・ダウニー・Jr - Paramount Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 27日、マーベル・スタジオの作品群マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の1作目となる映画『アイアンマン』(2008)の日本公開から10年が経った。MCUにとって、またロバート・ダウニー・Jrにとっても重要な1本だ。

 『アイアンマン』は、マーベル・スタジオが初めて独立製作したヒーロー映画。ここから続く壮大なMCU世界について、CEO・プロデューサーのケヴィン・ファイギは「秘かに夢見たことがあった」と当時を振り返っており、まさに“夢”の段階。映画のラストに、MCUにつながるヒントこそ追加されていたものの、同作の成功がなければ、これまでのマーベルヒーロー映画の数々を観ることはできなかったはずだ。

 マーベルが、そんな社運をかけた一本の主演に選んだのが、ロバート・ダウニー・Jr。今でこそMCUの顔といえるロバートだが、それまでは大作映画のスターというよりも、演技派として評価されていた。また何より、麻薬の不法所持などで幾度も逮捕され、刑務所に収容された過去もあり、スーパーヒーロー役としてベストな選択とは言い難かった。映画製作時点で40代をオーバーしていたことを考えても、これは英断だったといえる(スタジオは起用を渋っていたがロバートの演技がほかの役者を圧倒したともいわれている)。

 しかし、主人公のトニー・スタークは完全無欠のヒーローではなく、無類の遊び人にして、天才的頭脳を持った巨大軍需産業の社長という役どころ。自らが開発した兵器によって生死の境をさ迷った彼は、自分の発明が世界平和の妨げになっていることを知り、償いのために、自ら開発したパワードスーツで“アイアンマン”となる。

 このキャラクターが、天才と評価されながら、自らの行いで身を滅ぼしたロバートにぴたりとハマった。同作のメガホンを取ったジョン・ファヴロー監督も「ロバートの人生自体がトニー・スタークそのものだ」と感じたことが起用の決め手だったと USA TODAY に証言。また、ロバート自身も全米公開後のインタビューで「今では、みんな僕を選んだことは正しかったと思ってくれているみたいだよ」と語っている。

 その後の10年におけるロバートとMCUの大躍進は言わずもがな。ロバートはアイアンマン役だけでなく、『シャーロック・ホームズ』(2009)という一大フランチャイズの主演をゲットし、『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(2008)では16年ぶりにアカデミー賞にノミネートされるなど順風満帆。演技派を取りそろえた、現在のMCU映画のキャスティングが成立しているのも、ロバートの功績といえるだろう。それだけに、過去のツイートを原因としたジェームズ・ガン監督の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』からの降板が、あらためて残念に思えてしまう。

 来年5月の全米公開を予定している『アベンジャーズ』第4弾は、ケヴィン・ファイギが「アイアンマンからスタートした10年を、一度終わらせる」と語る重要作。まさにMCUを象徴する存在であるアイアンマンの活躍と共に、かつて、アイアンマン役からの引退を示唆する発言もあったロバートの演技にも注目だ。(編集部・入倉功一)

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