侍、刑事、殺し屋…役者・岡田准一の変幻自在ぶり

侍、刑事、殺し屋…役者・岡田准一の変幻自在ぶり

麻生久美子が最愛の妻を演じた『散り椿』 - (C) 2018「散り椿」製作委員会

 『海賊とよばれた男』『追憶』『関ヶ原』『散り椿』といった話題作での主演が続く岡田准一。作品ごとに職業や年齢、舞台となる時代もさまざまに、多彩な役どころを担う役者・岡田の変幻自在ぶりを振り返る。

 アイドルグループV6のメンバーとして20年以上にわたって活躍する一方で、数々の映画や大河ドラマで主演を務めるなど、役者としての評価を高めている岡田。2015年には『永遠の0』で第38回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞、『蜩ノ記(ひぐらしのき)』で最優秀助演男優賞を同時受賞するという初の快挙を成し遂げた。『永遠の0』では零戦パイロットの特攻隊員、『蜩ノ記』では切腹を控える武士の監視を命じられた青年武士という難役に挑んだ。

 作品ごとにまったく異なるタイプの役柄を演じ分ける岡田だが、『海賊とよばれた男』では年齢を重ねていく主人公を一人で演じたことで話題となった。岡田ふんする主人公の国岡鐡造は、石炭が主要燃料だった時代から石油の将来性を予見していた実業家で、破天荒なアイデアと抜群の行動力により次々と販路を拡大しては周囲から「海賊」と恐れられていた人物。岡田は20代の青年期から90代の老年期までを特殊メイクなどを施しながら務めあげており、物語の半数以上を占める60代の国岡を違和感なく演じ切った。

 大河ドラマ初出演にして初主演となった「軍師官兵衛」でも、作品の中で年を経るごとに変化する主人公を体現。豊臣秀吉の参謀である大名・官兵衛を貫禄たっぷりに演じた同作は、当時33歳の岡田が元服後の15〜16歳から演じたことでも注目を浴びた。また、同時代を舞台とする『関ヶ原』では、秀吉に強い忠誠心を持つ、正義感あふれる石田三成を演じた。近年は時代ものへの出演で評価を高めているが、阿部寛と共演した『エヴェレスト 神々の山嶺』では山岳カメラマン、『追憶』では過去の殺人事件の真相を追う県警の刑事を好演した。

 その後もバラエティー豊かな作品に出演している岡田。西島秀俊との初共演作となった『散り椿』(公開中)では、貫禄の剣さばきを披露するなど確かな演技力を見せた。藩の不正を訴え出たために追放された岡田演じる瓜生新兵衛は、亡き妻・篠(麻生久美子)の願いをかなえるために盟友・榊原采女(西島)のもとを訪れ、藩の不正の真相と篠の真意を突き止めるべく奔走する。

 また、『告白』などで知られる中島哲也監督と初タッグを組むホラー映画『来る』(12月7日)では、髭面で派手な柄シャツに身を包んだ、怪現象を調査するオカルトライターの野崎にふんする。愛する妻・香奈(黒木華)との結婚式を終えたばかりの田原(妻夫木聡)の会社に謎の訪問者が訪れたことをきっかけに、彼の周囲で起きる不可解な出来事の顛末が描かれていく。

 さらに、2019年公開予定の『ザ・ファブル』では、標的を6秒以内に仕留める圧倒的な腕前から裏社会で恐れられる殺し屋を演じる岡田。物語では、ファブルという名で呼ばれる彼が、人を殺したら処分されるというミッションをボスから突き付けられ、一般人・佐藤アキラとして大阪で新生活をスタートする。共演に木村文乃、山本美月、福士蒼汰、柳楽優弥、向井理、安田顕、佐藤浩市ら豪華な面々が顔を揃える。(編集部・大内啓輔)

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