『クワイエット・プレイス』で大出世!ジョン・クラシンスキーが語るキャストの力

『クワイエット・プレイス』で大出世!ジョン・クラシンスキーが語るキャストの力

本作直前にジャック・ライアン役もゲット! 『クワイエット・プレイス』ジョン・クラシンスキー - (C) 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

 音に反応して人間を襲う何かが潜む世界が舞台のスリラー『クワイエット・プレイス』(全国公開中)で主演・監督・脚本・製作総指揮を務めたジョン・クラシンスキーが、「綱渡りだった」という撮影を振り返った。

 本作で描かれるのは、手話で会話し、外では裸足で歩き、ひたすら音を立てないように暮らすある一家のサバイバル。メガホンを取ったジョンは、自身の妻であるエミリー・ブラントと夫婦役で出演。製作費1,700万ドル(約18億7,000万円)に対して、全世界興行収入3億ドル(約330億円)を突破するスマッシュヒットを記録し、これまで以上の大出世を遂げた。

 まさに今年を代表する一本となったヒットに、夫婦そろって驚いているというジョンは「特別な作品だと思っていましたが、皆さんがこんなにも同じように受け止めてくれるとは」と喜びを語ると、本編のほとんどを静寂が埋める本作の肝が“音”だったと振り返る。

 「音は、この作品の肝です。音、というか音が無い、ということですね。実は同時に一番不安だった部分でもあります。綱渡りのようでした。上手く行けばすごいものになると確信していましたが、上手く行かなければ……大失敗だとね」

 「観客に飽きられる限界はどこなのか。台詞がなくても感情は同じように伝わるのか」と考え抜いたジョンの試みは見事に成功しており、音がないからこそ、ちょっとした物音ひとつが身のすくむような緊張感を生み出す。そして、表情と仕草だけでさまざまな感情を表現するキャスト陣の演技は、父・母・娘・息子の信頼と絆の物語をより真に迫ったものにしている。

 「キャスト全員がそろった撮影初日のことを鮮明に覚えています。カメラが回り始めて、見ると僕の妻だけでなく、とてつもなく力のある子役たちの、ちょっとした目線や小さな仕草で、ものすごく伝わってくる。台詞がないことの威力に圧倒されました。実際に目の当たりにしたことで、作品の可能性に気づかされて……あとは突っ走るのみでした!」

 続編やリメイクが並ぶハリウッド映画界において、オリジナル企画で大成功を収めた本作。「作った当初の思いとしては、新しいものにしたい、ということがありました。エンターテインメントとして成立させつつ、中身があって、伝わるものがあるような。そこが最も誇りに思っている部分です。商業的、且つすごく新しい作品に関われた」というジョンは「そういう映画が大好きなので、独創的なアイデアに対して映画界がもっとリスクを取れるよう、『クワイエット・プレイス』が、そのためのささやかな足がかりのひとつになれば嬉しいです」と展望を明かす。

 Amazon Prime Video で配信中のドラマ「ジャック・ライアン」で主演を務め、妻のエミリーも『メリー・ポピンズ リターンズ』(2019年2月1日公開)の公開を控えるなど、夫婦そろって新たなスター街道を走り始めたジョン。将来が楽しみな名監督の手腕にも注目だ。(編集部・入倉功一)

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