「まんぷく」で話題の岸井ゆきの、変わらない役への真っすぐな思い

岸井ゆきのが変わらない役への思いを語る 4月19日から主演映画『愛がなんだ』公開

記事まとめ

  • 『まんぷく』で一躍注目を浴びた岸井ゆきのの主演映画『愛がなんだ』が公開される
  • 岸井が朝ドラの反響への思いや女優としての揺るがない気持ちなどを語った
  • また、今後についても「本格的な殺陣をしてみたい」と目を輝かせて話した

「まんぷく」で話題の岸井ゆきの、変わらない役への真っすぐな思い

「まんぷく」で話題の岸井ゆきの、変わらない役への真っすぐな思い

岸井ゆきの

 連続テレビ小説「まんぷく」(NHK)のタカちゃん役で一躍注目を浴びた岸井ゆきの。最終回を大団円で終え、4月19日からは自身2作目となる主演映画『愛がなんだ』が公開される。朝ドラでの反響を受け、岸井自身はどのような思いを抱いているのだろうか? 活躍が続く岸井が主演作への思いをはじめ、女優としての揺るがない気持ちを語った。

 岸井は2009年、ドラマ「小公女セイラ」でデビュー。その後も映画やドラマ、舞台と場を問わず活躍の幅を広げ、2016年のドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」では、主人公に片思いする自称シンガーソングライター・加奈子を演じて話題を呼んだ。同年にはNHK大河ドラマ「真田丸」に抜てきされ、主人公・真田信繁(堺雅人)の側室となるたかを好演。女優として着実に地歩を固めてきた。

 そんな岸井にとって『おじいちゃん、死んじゃったって。』(2017)に続く2作目の主演映画となる『愛がなんだ』。「空中庭園」「八日目の蝉」など実写化作品も多い人気作家・角田光代による同名の恋愛小説を原作に、28歳の主人公・テルコ(岸井)が偶然出会った田中マモル(成田凌)に一途に愛を貫いていくさまを描き出す。

 これまでも一つのイメージに囚われず、作品ごとに多彩な顔を見せてきた岸井。『愛がなんだ』ではテルコという盲目的なまでに好きな人を思い、果ては「好きな人と同化したい」という一般的には共感を呼びづらい女性をコミカルさを交えて演じた。テルコを演じるにあたり、原作小説を読んだ岸井が第一に感じたのは「私はテルコとは違う」という気持ちだった。

 「誰かのために仕事や友達は捨てられないし、好きな人に対してあそこまで猪突猛進なところは私にはない。でも『テルコをやるんだ』と思って読んだとき、誰かを『好き』という気持ちはあるし、テルコのように向かっていけないだけで好きなものに対しての熱量は同じだな、と思ったんです。そこから自然とテルコが馴染んでいく感覚がありました」

 そして、読み合わせなどを通じて共演者たちと作品のイメージを共有していった。「だんだん温度感もわかってきて、テルコには『もし人生のなかでマモちゃんに出会っていたら、私もこうなっていたかも』と思わせるような一貫性や絶対的に純粋さがあって、だからこそテルコに真っすぐ向かっていけました」と振り返る。演技のうえで重要なのは、演じる役の“動機”だと語っていた岸井。演じていくなかで「私、テルちゃんかも」と思う瞬間が段々と増えていったという。

 そんな岸井だが、朝ドラ「まんぷく」では、劇中で14歳から30歳後半までという長丁場の役づくりに挑んだことも記憶に新しい。役づくりについては「『まんぷく』では子ども時代を演じた子役の役者さんがいて、できあがっているキャラクターがあったので、私が一から作ったわけじゃなくて。ほかにも家族役のキャストにも助けられながら“タカちゃん”が形成される部分が大きかったですね」と語る。

 また、「まんぷく」で姉妹役として共演した深川麻衣と再び共演し、大きく異なる関係性の役どころを演じることに。『愛がなんだ』では、唯一の友人役という設定で、しっかり者の姉とのんびりマイペースな妹とは違った2人の表情を味わうことができる。

 大阪で撮影が行われた「まんぷく」では、昨年7月から今年2月末まで半年以上にわたる撮影に挑んだ岸井。現在は「気持ちが軽くなった……のかな。東京に帰って来たからかもしれないし……まだ自分の変化はわからないです」と笑う。ブレイクの実感については「まったくない」と語る岸井だが、演技に臨むときの気持ちにも変化はないという。

 「どんな作品に限らず、いつでも新しい役をいただいたときには、同じだけの緊張感があります。もちろん『朝ドラ』『主演』という言葉自体にはプレッシャーを感じますが、台本に向かっていけば、そのプレッシャーも役に注ぐことができる。役をもらって演じる、ということには余計なプレッシャーは感じません。だから台本はまだないのに、出演だけが決まったときが一番緊張しますね」

 今後についても「本格的な殺陣をしてみたい」と目を輝かせた岸井。舞台で小刀を使う演技に挑んだことも大きかったというが、変わらない役に挑むストイックな姿勢とともに、そのキラキラとした表情から、女優としてのさらなる活躍への可能性を感じることができた。(編集部・大内啓輔)

映画『愛がなんだ』は4月19日より全国公開

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