『翔んで埼玉』はイタリアでウケるのか?

『翔んで埼玉』はイタリアでウケるのか?

日本語ペラペラなマーク・シリングさん

 映画『翔んで埼玉』がイタリアで開催中の第21回ウディネ・ファーイースト映画祭で上映される。映画祭で日本作品のコンサルタントを務めるマーク・シリングさんに、なぜ同作を選んだのか話を聞いた。

 北イタリアのウディネで毎年行われる同映画祭では、イタリアであまり観る機会のない東アジアや東南アジア各国の映画を上映。昨年は、日本で公開されて大ヒットする前の『カメラを止めるな!』が上映され、観客賞第2位を獲得したことでも注目される。マークさんはアメリカ出身、日本在住の映画批評家で、第2回からこの映画祭に携わってきた。

 国際映画祭で上映されるようなアート作品だけでなく「アジア人が本当に観る映画(=娯楽作)」を海外の人にも届けたいとの思いから、一般大衆が楽しめるアジア映画を紹介するのが、本映画祭の目的だと語るマークさん。毎年さまざまな日本映画が招待されており、今年は日本で大ヒットした『翔んで埼玉』をはじめ、劇団EXILEのメンバーが総出演した『jam』、新人監督による低予算の自主制作映画『メランコリック』など、ユニークなラインナップがそろった。

 過去には『翔んで埼玉』と同じ武内英樹監督による『テルマエ・ロマエ』が上映され、観客があふれるほどの大盛況を博したこともあり、「武内さんの作品は毎回、興味深く観ているんですよ」というマークさん。『翔んで埼玉』も映画祭の代表を務めるイタリア人のサブリナ・バラチェッティさんと東京で鑑賞したそうで、「『翔んで埼玉』は日本人しかわからない内容と思うかもしれないですけど、ゲラゲラ笑ったんです」と明かす。

 「僕は日本に住んでいるからというのもあるけど、(イタリア在住の)サブリナもすごく楽しんでいた」といい、「なぜかというと、東京と埼玉の関係は日本人しかわからないような部分はあるけど、海外にも似たような関係はあるんです。例えば、ニューヨークとニュージャージー、ウディネとトリエステ。そういう意味でうちのお客さんも楽しめるなと。だからやりましょうと」と上映を決めた理由を語った。

 果たして『翔んで埼玉』は、イタリアの観客に受け入れられるのか? 第21回ウディネ・ファーイースト映画祭は、現地時間4日まで開催される。(取材・文:編集部・中山雄一朗)

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