TOKYOJAZZと“新しい”映画音楽が交差。挾間美帆が語る「ネオ・シンフォニック・ジャズ at 芸劇」

TOKYOJAZZと“新しい”映画音楽が交差。挾間美帆が語る「ネオ・シンフォニック・ジャズ at 芸劇」

挾間美帆

シンフォニック・ジャズはオーケストラが演奏するジャズ。ジャズ作曲家・挾間美帆が2019年からプロデュースする「ネオ・シンフォニック・ジャズ at 芸劇」が、今年はTOKYOJAZZとのコラボで映画音楽特集を贈る(8月19日(金)東京芸術劇場コンサートホール)。

「TOKYOJAZZのお祭り感に合うテーマとして、新しい映画音楽を選びました」

“新しい”というのがミソで、奇しくもこの1〜2年、ジャズと映画を結ぶホットな話題が相次いでいるのだと語る。

「スピルバーグ監督が『ウェストサイド・ストーリー』をリメイク。ディズニーの『ソウルフル・ワールド』のサウンド・トラックはジャズ・ピアニストのジョン・バティステです。そしてジャズ界隈では大騒ぎになったんですけど、スパイク・リー監督の映画音楽でも有名なジャズ・トランペッター、テレンス・ブランチャードのオペラがニューヨークのメトロポリタン歌劇場(MET)で上演されたのです」

バティステは、先日発表された今年のグラミー賞で最優秀アルバム賞を受賞した注目アーティスト。ブランチャードのオペラ《Fire Shut Up in My Bones》は、METの歴史上初の黒人作曲家の作品として話題を呼んだ。

「映画にまつわるセンセーショナルなニュースがジャズから次々に出てきた。音楽がボーダーレスになってきた証拠。今知ってほしい音楽、今起こっていることをプレゼンテーションしたいと思います」

自身もその波に乗る。本年度の日本アカデミー賞最優秀音楽賞の『竜とそばかすの姫』(監督:細田守/音楽監督:岩崎太整)は、シーンごとに異なる音楽家を起用する独特の方法で作られた。挾間もそのひとり。

「音楽家それぞれがインスパイアされて、それぞれのシーンが出来上がる。すごくいいんです」

さらに、もはや伝説の『新世紀エヴァンゲリオン』(音楽:鷺巣詩郎)。そのジャズ・アルバムのための編曲にも参加した。

もともと、大河ドラマの音楽を書きたくて作曲を学んだ。「動くものに音楽をつけることには並々ならぬ愛があります」と言い切る。

共演は今回も東京フィルハーモニー(指揮:挾間美帆)。ジャズ界から中村佳穂(ヴォーカル)、石若駿(ドラム)、江崎文武(キーボード)、黒田卓也(トランペット)、須川崇志(ベース)も参加予定。

ジャズとシネマが交差する、その最前線を楽しませてくれるはずだ。

「TOKYO JAZZ 2022 NEO-SYMPHONIC! CINEMA JAZZ」
8月19日(金) 19時開演
東京芸術劇場コンサートホール

曲目
バーンスタイン/「ウェスト・サイド・ストーリー」より
ジョン・バティステ/「ソウルフル・ワールド」より
鷺巣詩郎/「エヴァンゲリオン」シリーズより
ビョーク/「ダンサー・イン・ザ・ダーク」より ほか

取材・文:宮本明

※江崎文武の崎は正しくはたつさき

■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2213470

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