【ライブレポート】a flood of circle、全国ツアー中盤戦。会場を沸騰させる濃密なロックンロールショウ

「ツアー途中で東京(公演)をやるのは味をしめそう」と、佐々木亮介(Vo/Gt)は曲間のMCで嬉しそうに語りかけていた。
a flood of circleがニュー・アルバム『伝説の夜を君と』を引っ提げ、27本に及ぶ全国ツアー“Tour 伝説の夜を君と”を開催。2月26日・大阪BIGCAT公演を皮切りに、今日はツアー10本目にあたる新代田FEVER公演。この日はソールド・アウトとなり、会場には大勢の観客が集まっていた。

SEと共に佐々木、アオキテツ(Gt)、HISAYO(Ba)、渡邊一丘(Ds)のメンバー4人が登場。ザラザラしたエッジ際立つアオキのギター・リフを先頭にショウはスタート。ステージとフロアの距離が近いライブハウスゆえ、1曲目からバンドの生々しい息遣いや熱量がダイレクトに伝わってくる。楽曲が進むにつれ、場内は拳を突き上げる観客で増えていった。

佐々木亮介(Vo/Gt)
アオキテツ(Gt)

序盤に披露した「クレイジー・ギャンブラーズ」ではパンチ力のあるサビと勢い溢れる演奏も相まって、早くも会場を一つに束ねる求心力を発揮する。
とにかく、しゃがれ気味のハイトーン・ボイスを放つ佐々木は、フロントマン然としてオーラに満ちており、アオキはクールな佇まいでギターはもちろんコーラスでも楽曲を援護射撃、さらにステージ上でステップを踏みながら骨太ベースで脇を支えるHISAYO、タイトかつパワフルなビートで土台をしっかりと支える渡邊と、キャラ立ち抜群のメンバーが一枚岩と化したサウンドは強力無比である。

HISAYO(Ba)
渡邊一丘(Ds)

バンド自体もツアー前半戦とはいえ、エンジンは完全に全開の様子であった。眼前の観客に向けて、プレイすることがたまらない!といった空気をビシビシと送ってくる。そんな豪放なパフォーマンスに後押しされ、身振り手振りで踊る人たちがどんどん増えていった。佐々木がハンドマイクに切り替えて歌った「Welcome To Wonderland」は、まさにそんなお祭り騒ぎを演出した1曲と言っていい。「ナナナ〜♪」のポップなコーラスも華があり、ファンキーな香り漂う無類のパーティー・チューン。明らかにショウの中でもいい差し色となり、会場を沸騰させていた。その一方でスロー・ナンバー「世界が変わる日」のように、哀愁漂う歌メロに焦点を当てた楽曲も胸にグッと迫るものを感じた。

そんな押し引きを踏まえた流れを経て、「行こうぜ、FEVER!」と佐々木は再び熱く煽る。すると、ダンサブルなビートで迫る「New Tribe」をプレイ。フィジカルに訴える躍動感に加え、ポジティブな光に彩られた曲調で焚きつけていく。観る者の心臓にぶっ刺すロックンロールも最高だが、音楽の快楽性も追求した多彩なアプローチも効果的であった。

後半、「北極星のメロディー」に入ると、最前列で一心不乱に楽曲に身を託す観客の姿が目に飛び込んできた。地平線まで突っ走るようなスケール感に、エモーショナルな歌声が重なり、日々の悲しみを一瞬で吹き飛ばす音楽のパワーをこの楽曲から感じたのだ。心の中で思わず「ロックンロール、最高!」と叫びたくなる衝動に駆られてしまうほど。

そして、「みんな元気そうで」と佐々木は話しかけ、ツアー・ファイナルのLINE CUBE SHIBUYA公演に遊びに来てね、と念を押すことも忘れない。さらに「戦争反対と思っています……難しいよね。プーチンにどうやったら届くかなって」と独白。コロナ禍、戦争と暗雲立ち込める日々が続く。その流れでアカペラ風に始まる「白状」も聴き応え十分であった。
「これが生きる理由だ」と何度も繰り返す歌詞も刺さり、心の奥底から力が沸き上がってくる1曲だった。

本編とアンコールを含めて、気づけばライブは終了の時を迎えていた。それほど濃密なショウだった。楽しすぎて、様々なしがらみを忘れてしまうほど、a flood of circleが掻き鳴らすロックンロールの奔流に飲み込まれてしまった。
メンバー4人がステージから去った後、ふと冒頭で記した佐々木のMCを思い出した。あの、しみじみと実感のこもった言葉を、ここに集まった人たちも腹の底から噛みしめたはずである。ライブハウスで浴びる演奏は格別だ、と。

本ツアーはこれからも続く。今日の熱量を加算して、全国各地を駆け巡り、そこで蓄積したものをファイナルのLINE CUBE SHIBUYA(7月8日)では爆発させてくれるに違いない。楽しみに待ってます!

Text:荒金良介 Photo:吉田圭子

<ライブ情報>
a flood of circle "Tour 伝説の夜を君と"

※終了分は割愛
4月30日(土) 横浜Bay Hall
開場17:00 / 開演18:00ゲスト:DOES

5月7日(土) 仙台Rensa
開場17:00 / 開演18:00

5月12日(木) 帯広MEGA STONE
開場18:30 / 開演19:00
ゲスト:WOMCADOLE

5月14日(土) 旭川CASINO DRIVE
開場17:30 / 開演18:00
ゲスト:WOMCADOLE

5月15日(日) 札幌PENNY LANE24
開場17:30 / 開演18:00
ゲスト:WOMCADOLE

5月27日(金) 名古屋BOTTOM LINE
開場18:00 / 開演19:00

6月1日(水) 岡山PEPPERLAND
開場18:30 / 開演19:00

6月3日(金) 福岡BEAT STATION
開場18:30 / 開演19:00

6月4日(土) 大分club SPOT
開場17:30 / 開演18:00

6月10日(金) 大阪梅田TRAD
開場18:00 / 開演19:00

6月12日(日) 高松DIME
開場17:30 / 開演18:00

7月8日(金) 東京 LINE CUBE SHIBUYA
開場18:00 / 開演19:00

【チケット料金】
全自由:4,400円(ドリンク代別途必要)

■LINE CUBE SHIBUYA公演
全席指定:5,000円

チケット購入リンク:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2296242

OTODAMA’22〜音泉魂〜『BACK TO THE OFURO』

5月5日(木・祝) ・7日(土)・8日(日) 大阪・泉大津フェニックス
開場9:45 / 開演11:00
※a flood of circleは5月8日(日) に出演

【チケット料金】
1日券:8,800円
学割1日券:7,500円
2日通し券:16,000円

イベント公式サイト:
https://shimizuonsen.com/otodama/22/

関連リンク

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http://www.afloodofcircle.com/

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