堀江、山沢らは日本代表、田村、ラファエレらはNDSへ、夏の国内4連戦でラグビー日本代表サバイバルが激化!!

堀江、山沢らは日本代表、田村、ラファエレらはNDSへ、夏の国内4連戦でラグビー日本代表サバイバルが激化!!

2021年10月23日・日本代表×オーストラリア代表より

これまでとは異なる代表選考と言えよう。5月31日に発表された2022夏シーズン日本代表およびNDS(ナショナル・デベロップメント・スコッド)は、1年3か月後に迫った『ラグビーワールドカップ(RWC)2023』を睨んだメンバーとなった。

5月9日には2022年度日本代表候補選手63名が発表されていた。実績重視、あくまでテストマッチレベルでの実績に重きを置くジェイミー・ジョセフHCのこと、シンプルにキャップホルダーは日本代表、ノンキャップメンバーはNDSに振り分けるものと思われた。それがどうだろう。指揮官は『NTTジャパンラグビー リーグワン 2022』のパフォーマンスにケガやコンディションを加味するとともに、『RWC2023』までの時間を逆算し、選手たちに競争を促したのだ。

顕著な例としてSOを見てみたい。日本代表68キャップの田村優をNDSへ、3キャップの山沢拓也、ノンキャップの中尾隼太と李承信を日本代表へ配したのだ。メンバー発表の前にジョセフHCは、日本代表とNDSの考え方について説明した。

?「まずふたつのチームについて話したい。フレッシュな2チームを選出し、ウルグアイ、フランスとのテストマッチに臨みたい。『リーグワン』でケガ人が出たので、新しい選手にチャンスを与え、テストする機会にし、新しいチームを作り上げていきたい。これからテストマッチを重ね、選手層を厚くして『RWC』に臨むことが重要だと考えている。

またキャプテンについて話をしたい。リーダーシップはチームの成長において非常に重要だと考えている。キャプテンとコーチが同じ絵をしっかり見ていることが大事だ。坂手(淳史)と流(大)に共同キャプテンに任命した。2016年に私が日本代表監督に就任した際、ハル(立川理道)、(堀江)将太のふたりの主将を任命したが、そこから7人の主将が誕生した。フランス大会へ向けて主将の育成、クオリティを高めていくことも大事だと考えている」

日本代表選手34名は以下の通り。
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稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
垣永真之介(東京サントリーサンゴリアス)
木津悠輔(トヨタヴェルブリッツ)
クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
森川由起乙(東京サントリーサンゴリアス)
【HO】
坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
橋本大吾(東芝ブレイブルーパス東京)
堀江翔太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
【LO】
サウマキ アマナキ(横浜キヤノンイーグルス)
ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)
サナイラ・ワクァ(花園近鉄ライナーズ)
【FL】
ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
古川聖人(トヨタヴェルブリッツ)
ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)
【No.8】
ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
【SH】
齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)
中嶋大希(コベルコ神戸スティーラーズ)
流大(東京サントリーサンゴリアス)
【SO】
中尾隼太(東芝ブレイブルーパス東京)
山沢拓也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)
【CTB】
梶村祐介(横浜キヤノンイーグルス)
中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)
ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
【WTB】
橋汰地(トヨタヴェルブリッツ)
ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京)
ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)
山下楽平(コベルコ神戸スティーラーズ)
【FB】
野口竜司(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)

NDS(ナショナル・デベロップメント・スコッド)選手34名は次の通り。
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淺岡俊亮(トヨタヴェルブリッツ)
海士広大(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)※
北川賢吾(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
竹内柊平(NTTコミュニケーションズシャイニンズアークス東京ベイ浦安)※
津嘉山廉人(横浜キヤノンイーグルス)
三浦昌悟(トヨタヴェルブリッツ)
【HO】
中村駿太(東京サントリーサンゴリアス)
日野剛志(静岡ブルーレヴズ)※
堀越康介(東京サントリーサンゴリアス)
【LO】
秋山大地(トヨタヴェルブリッツ)
大戸裕矢(静岡ブルーレヴズ)
辻雄康(東京サントリーサンゴリアス)
ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモレッドハリケーンズ大阪)
【FL】
飯野晃司(東京サントリーサンゴリアス)※
嶋田直人(横浜キヤノンイーグルス)
コ永祥尭(東芝ブレイブルーパス東京)
シオネ・ラベマイ(東芝ブレイブルーパス東京)※
山本浩輝(東芝ブレイブルーパス東京)
【No.8】
セル ジョセ(花園近鉄ライナーズ)
テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス)
【SH】
小川高廣(東芝ブレイブルーパス東京)
茂野海人(トヨタヴェルブリッツ)
小山大輝(埼玉パナソニックワイルドナイツ)※
【SO】
田村優(横浜キヤノンイーグルス)
【CTB】
シェーン・ゲイツ(NTTコミュニケーションズシャイニンズアークス東京ベイ浦安)
立川理道(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
テアウパ シオネ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
ラファエレ ティモシー(コベルコ神戸スティーラーズ)
【WTB】
竹山晃暉(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)
メイン平(リコーブラックラムズ東京)※
吉澤太一(NTTドコモレッドハリケーンズ大阪)※
【FB】
奥村翔(静岡ブルーレヴズ)※
尾崎晟也(東京サントリーサンゴリアス)
※=5月9日発表の日本代表候補外からの選出。

No.8姫野和樹、SO松田力也、CTB中村亮土、FB松島幸太朗らこれまでの主力はケガやコンディション不良を考慮し、選出を見送ったことが付け加えられた。あくまで1年3か月後を見据えた選択である。

坂手と流、共同主将に期待することを問われると、ジョセフHCはこのように答えた。
「ふたりともチームで主将を経験している。坂手はパナソニックで素晴らしい責任感を発揮し、チームは素晴らしい団結力を見せてくれた。流もサントリーやサンウルブズでキャプテンを経験している。『RWC』に向けて、新しい選手たちが理解力を上げていくことが大事。若い選手たちに日本代表がどういうチームなのか、彼らの口で伝えることが重要だと考えている」

経験があるファンデルヴァルト、田村、徳永、ラファエレをNDSに置いた意図を聞かれると、こう返答した。
「経験がある選手たちにはNDSでゲーム感覚を戻してほしいと思う。ケガを抱えている選手が何人かいるし、プレッシャーの少ない中で調子を取り戻してほしい。今後2年を見据えている。2019年にいいパフォーマンスをした選手の中には年齢が高くなっている選手もいる。トップフォームを取り戻しているか見極める必要がある。それが『RWC』に成功する要因になる。ひとつ重要なのは代わりに入った新しい選手もしっかり功績も認めなければならないということ。競争がなければ、チームは成長していかない」

指揮官はSOについても言及した。
「私の中でクオリティの高いSOは5人いる。すべてのSOはスキルが違う。山沢はこれまで代表に入ったり入らなかったりしたが、常に彼のことは観察してきた。可能性がある選手だし、彼のことを見てみたいと思い今回呼んだ。中尾は10・12番でもプレーできる。東芝でもいいパフォーマンスを見せ、素晴らしいリーダーでもある。中村がケガをした中で彼が入ってくることも考えられる。李は前回の別府合宿で感心した。彼は若い選手だが、ハングリーで未来がある。ジャージを欲する意欲も伝わってきた。ほかにも忘れてはいない選手として田村がいる。彼にしっかりチャンスを与え、彼がいいパフォーマンスをすることを望んでいる。初戦のウルグアイ戦でプレーする予定だ。彼をNDSに配したのは一貫性を持ってプレーしてほしいから。一貫性を持ってプレーすれば素晴らしい選手だと理解している。『RWC』に向けて彼には調子を上げてほしい」

ジョセフHCはリーグワンMVPに輝き、『RWC2019』以来となる代表復帰となる堀江について、このように評価した。
「彼は本当にクオリティを持った選手だと思っている。ケガがなく、本当に素晴らしいシーズンを送り、一貫性を持ったプレーをした。彼は年齢を感じさせないプレーを見せてくれた。彼が出ることによってインパクトを残し、負けている試合でも彼が出てくると逆転したこともあった。イングランドやアルゼンチンに勝つには彼のような選手がしっかり活躍していくことが大切だし、将太なら活躍できると思っている」

指揮官は今回の代表活動、秋のシーズンに向けての青写真を語った。
「トンガ戦と最初のウルグアイ戦はNDSのメンバーで臨み、2回目のウルグアイ戦にはNDSから何人か日本代表に入るかもしれない。代表に選ばれなかった選手は次のシリーズへ向けて休息に入る。7月のフランス戦のあと今回の68名、ケガ人を含めて78名のメンバーから秋のシーズンには45〜50名くらいに絞っていくことになる。だから試合に出るメンバーはしっかりしたパフォーマンスを見せないといけない」

6月3日(金)より日本代表は宮崎合宿、NDSは大分合宿へ突入する。6月11日(土)・秩父宮ラグビー場での『ジャパンラグビーチャリティーマッチ2022』EMERGING BLOSSOMS×TONGA SAMURAI XV、6月18日(土)・秩父宮ラグビー場、6月25日(土)・ミクニワールドスタジアム北九州での『リポビタンDチャレンジカップ2022』日本代表×ウルグアイ代表、7月2日(土)・豊田スタジアム、9日(土)・国立競技場での『リポビタンDチャレンジカップ2022』日本代表×フランス代表へ向けて準備を進めるのだ。

TONGA SAMURAI XV戦とウルグアイ戦のチケットは発売中。フランス戦のチケットは本日6月1日〜2日(木)午後11時59分まで先行抽選プレリザーブ、6月11日(土)午前10時より一般発売。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

リポビタンDチャレンジカップ2022のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2208341

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