家族の絆を探すひと夏の物語 高橋惠子ら『黄昏』東京公演開幕

高橋惠子主演の舞台『黄昏』が、6月4日のプレビュー公演後、大阪、兵庫、金沢、愛知公演を経て本日21日(火)、紀伊國屋ホールにて東京公演が幕を開ける。

本作は円熟の老夫婦とその家族の美しい湖畔でのひと夏の日々と心の交流を、穏やかでやさしい時間の流れと共に描いた、アーネスト・トンプソンによる戯曲。

1978年にアメリカ・ニューヨークで初演。1981年にはヘンリー・フォンダ、ジェーン・フォンダ、キャサリン・ヘプバーンの共演で映画化され絶賛を受け、翌年のアカデミー賞やゴールデングローブ賞などの数多くの部門を受賞。以来世界20か国以上で上演され続ける、まさに不朽不滅の名作だ。

撮影:岡千里

<あらすじ>
アメリカ・メイン州。美しい湖ゴールデン・ポンドの岸部にたたずむ、ノーマンとエセルの老夫婦の別荘。長い年月を経て、豊かに年輪を重ね、住みこなされたリビングルームには家族の歴史を物語る品々が並んでいる。窓の向こうに広がる大きな湖には、太陽が反射してキラキラと輝いている。79歳のノーマンは、短気ではあるがユーモアにあふれ、堂々として洗練された物腰。十歳年下の妻エセルは伸びやかなエネルギーに満ちた女性で、これ以上ないほど分かりあう存在の夫婦だ。5月、ノーマンとエセルが別荘へやってくる。ゴールデン・ポンドで過ごす、48回目の夏だ。しばらく使われていなかったためガタがきた納戸、夏の隣人たちについての噂話、郵便配達員チャーリーとの懐かしい会話。そしてノーマンの、死を皮肉めかしたジョークの数々――。静かに、けれど確実に忍び寄る老いを意識しながらも、愛する夫を暖かく爽やかに受け止めるエセル。

撮影:岡千里

7月、ノーマンの誕生日に、娘のチェルシーが恋人のビル、息子のビリーを連れて別荘にやってくる。かつての確執からノーマンと疎遠になりがちだったチェルシーは、じつに8年ぶりにゴールデン・ポンドを訪れたのだ。父の体調を気遣いながらも素直に表せない娘と、会えた嬉しさとは裏腹にあまのじゃくな受け答えをしてしまう父。父と恋人とのあいだに漂うぎこちなさ。13歳になるビリーは、自然豊かな田舎の別荘と湖に目を輝かせる。様々な感情が交錯する中、チェルシーが、ビルとのヨーロッパ旅行のあいだ、ビリーを預かってほしいと言ってくる。ノーマンは渋るがエセルに後押しされ、老夫婦と少年の、湖畔での日々が始まる。

今回の上演は2018年に新演出版として初めて上演され、2020年1〜2月に高橋惠子主演で再演。好評を博した鵜山仁による演出。出演は2020年上演時に引き続きエセル役の高橋惠子のほか、エセルの娘チェルシーに瀬奈じゅん、チェルシーの恋人役に松村雄基、老夫婦の別荘を訪れる郵便配達員チャーリー役に石橋徹郎、チェルシーの息子役に林蓮音(Jr.SP/ジャニーズJr.)、エセルの夫ノーマン役を石田圭祐が務める。

上演は6月26日(日)まで。その後7月9日(土)に長野公演あり。なお、本日14時公演終演後にはライブ&トークショーも開催される予定。

『黄昏』
【東京公演】
2022年6月21日(火)〜6月26日(土)
会場:紀伊國屋ホール

【長野公演】
2022年7月9日(土)
会場:長野市芸術館 メインホール

「黄昏トークショー」開催
開催日時:6月21日(火) 14:00公演(終演後、30分程度予定)
司会:松村雄基 出演:高橋惠子・瀬奈じゅん・藤原道山(音楽)
トークイベントのみの参加可(有料/全席指定500円)

トークショー参加方法についての詳細は下記公式サイトにてご確認ください。
https://www.stagegate.jp/stagegate/performance/2022/tasogare_2022/index.html

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