【ライブレポート】“ソウルと愛”をブレることなく放ち続けるSCOOBIE DOのメジャーデビュー20周年記念ライブをレポート!

SCOOBIE DOが2022年6月19日(日)、東京・大手町三井ホールでワンマン公演「『Get Up』リリース20周年記念日のSCOOBIE DO」を開催した。

今年、バンド結成27年目を迎えたSCOOBIE DOは、2002年6月19日にビクタースピードスターからメジャーデビュー。5曲入り“コンパクトアルバム”『Get Up』をリリースした。それからちょうど20年後に行われたこの日のライブで彼らは、ソウル、ファンク、ロックンロールを肉体的に結びつけたバンドサウンド、そして、自由であること、自分自身を解放することの素晴らしさを体感させてくれるステージを繰り広げた。

コヤマシュウ(Vo)

まずはコヤマシュウ(Vo)が「Hey! Everybody!」「We are“SCOOBIE DO”!」とシャウト一発。マツキタイジロウのギターとともに《新しい夜明けが白みはじめていた》《何度でも歌えよ 輝くまで》というフレーズが鳴り響き、ナガイケジョー(Ba)、オカモト“MOBY”タクヤ(Ds)によるビートが加わった瞬間、心と身体が解放されるのがわかる。

オープニングナンバーは「新しい夜明け」。「心のなかで歌ってってくれよ!」というコヤマの言葉に導かれるように、観客が気持ち良さそうに身体を揺らしはじめた。

さらにファンキーなグルーヴと《Life Goes On!》《好きにやんだBabyどこまでも》というライムが絡む「What’s Goin‘ On」(原曲は“feat.RHYMESTER”)、直線的なリズムと切ないブルーズを滲ませるボーカルが響き合う「茜色が燃えるとき」、ノスタルジックな旋律が心地よく広がった「パレード」を次々と放ち、会場をダンスホールへと変貌させた。
「今日は『Get Up』の20才の誕生日だぜ。大変めでたい。おめでたいを超えて“ド”めでたい!」「君のやり方で最後まで自由に楽しんでいってくれ!」(コヤマ)というMCも気持ちいい。

ライブ前半で印象的だったのは、「Have A Nice Day!」(2019年リリースのアルバム『Have A Nice Day!』収録)。洗練されたアンサンブル、自然と口ずさみたくなるような親しみやすい旋律を含め、SCOOBIE DOのポップ感が押し出されたこの曲は、この日のライブでも豊かな音楽空間を生み出してきた。《居場所が見つからなくても / 出口が見つからなくても / 悲しみは終わらなくても / 心の声に耳澄まそう》というフレーズにもグッときた。

そしてライブ中盤では、『Get Up』の楽曲を「収録曲順を逆さにして、後ろから」(コヤマ)演奏。まずは山下達郎の80年代の名曲「Ride On Time」のカバー(60〜70年代のソウル、ファンクを日本語のポップミュージックに結びつけるという意味で、山下達郎とSCOOBIE DOは兄弟である)そして現在もライブのクライマックスを彩っている「夕焼けのメロディー」へ。性急にしてしなやかなリズム、郷愁と解放感を同時に放つメロディラインを併せ持つこの曲は、まさにタイムレスな魅力を放っていた。

オカモト“MOBY”タクヤ(Ds)

さらに「喜びも悲しみも歌にして、刻め16ビート!」というコヤマのキメ台詞からはじまった「ゆうべあのこが」、“圧倒的な”ファンクネスで観客の体をさらに激しく揺らせた「The Thing」。最後はもちろん、「俺たちのメジャーデビュー曲。いや、俺にとってはただのいい曲!」とコールされたタイトルチューン「Get Up」。《あこがれに手を振ろうぜ》というサビのフレーズに合わせてオーディエンスが手を左右に振るシーンは、このライブの最初のクライマックスだった。

マツキタイジロウ(Gt)

月並みな言い方ではあるが、『Get Up』の楽曲は20年経ってもまったく色褪せることがない。メンバー全員がルーツミュージックを血肉化し、確かな技術と奔放なアイデアを織り交ぜながら生み出されるバンドサウンド。そして、生きることの切なさ、しんどさを心に抱えつつも、素晴らしい音楽と一緒に明日に向かって進んでいこうぜ!とリスナーを鼓舞するコヤマの歌。このバンドがやっていることは、今もまったくブレていない。

ナガイケジョー(Ba)

もちろん年齢は重ねているのだが、スーツで決めた4人の佇まいも20年前とほとんど同じ。違いがあるとすれば、(当時のステージに漲っていた)“何としても客を踊らせてやる”という気負いではなく、“お互いが自由でいることが最高”というバイブレーションが溢れていることだろうか。
ずっと同じではいられないし、悲しい出来事も必ずある。でも、だからこそ、今だけは自由に踊り、歌いたいーーそれこそがSCOOBIE DOの本質であり、オーディエンスを惹きつけ続ける理由なのだと思う。

「俺たちは4人で鳴らしているだけで100%満足だけど、君がこうして現場に来て、一緒に鳴らしてくれると200%楽しい」(コヤマ)という言葉、そして、“未来を決めるのは自分しかいない”というメッセージを突き付ける「スピード」からライブは後半へ。

”FUNKY4“”PLUS ONE MORE“のコール&レスポンスが(観客は心のなかでシャウト)巻き起こった「PLUS ONE MORE」、ミラーボールの光のなかで放たれた「真夜中のダンスホール」、スカとロックンロールがぶつかり合う「Back On」、そして本編ラストの「Little Sweet Lover」によって会場全体をとんでもない高揚感で包み込んだ。

アンコールでは、6月20日に配信リリースされた新曲「明日は手の中に」を初披露。さらに「バンドワゴン・ア・ゴーゴー」を演奏し、ライブは幕を閉じた。
8月24日(水) に3年ぶりとなる15thアルバム『Tough Layer』をリリース。さらに10月1日(土) からアルバムを携えた全国ツアー『Funk-a-lismo! vol.13』をスタートさせるSCOOBIE DO。
ライブを軸にした現場主義を貫きながら4人は、ソウルと愛を放ち続ける。メジャーデビュー20周年を記念したライブで彼らは、そのことを改めて証明してみせた。

Text:森朋之 Photo:石垣星児

<公演情報>
SCOOBIE DO「『Get Up』リリース20周年記念日のSCOOBIE DO」

6月19日(日) 大手町三井ホール

セットリスト

01. 新しい夜明け
02. What’s Goin’ On
03. 茜色が燃えるとき
04. パレード
05. アウェイ
06. Have A Nice Day!
07. Cold Dancer
08. Ride On Time
09. 夕焼けのメロディー
10. ゆうべあのこが
11. The Thing
12. Get Up
13. ensemble
14. 最終列車
15. イキガイ
16. スピード
17. PLUS ONE MORE
18. 真夜中のダンスホール
19. Back On
20. Little Sweet Lover
EN
01. 明日は手の中に(新曲)
02. バンドワゴン・ア・ゴーゴー

<ライブ情報>
『ALL TIME BEST in 大阪』

7月2日(土) 堺FANDANGO
開場17:30 / 開演18:00

『マツキタイジロウ生誕47周年記念ライブ』

7月3日(日) 心斎橋BRONZE
開場16:30 / 開演17:00

『MOBY生誕46周年記念ライブ』

7月7日(木) 札幌cube garden
開場18:30 / 開演19:00

『ALL TIME BEST in 旭川』

7月9日(土) 旭川CASINO DRIVE
開場16:30 / 開演17:00

『ALL TIME BEST in 帯広』

7月10日(日) 帯広MEGA STONE
開場15:30 / 開演16:00

『納涼アコースティックFunk-a-lismo! 〜 2回公演』

7月16日(土) 三軒茶屋GRAPEFRUIT MOON
1st Stage:開場14:15 / 開演15:00
2nd Stage:開場17:45 / 開演18:30

『MOONSTRUCK JAMBOREE 2022』

7月23日(土) 大阪・服部緑地野外音楽堂
開場12:45 / 開演13:30 / 終演18:30
出演:SCOOBIE DO / DOBERMAN / 赤犬 / 上江洌.清作&The BK Sounds!! / KEMURI

『TOUR Funk-a-lismo! vol.13』

10月01日(土) 千葉LOOK
10月15日(土) 高松DIME
11月03日(木) 福岡LIVE HOUSE CB
11月05日(土) 岡山CRAZY MAMA 2nd Room
11月13日(日) 長野LIVE HOUSE J
11月26日(土) 秋田CLUB Swindle
11月27日(日) 仙台LIVE HOUSE enn 2nd
2023年1月29日(日) 恵比寿LIQUIDROOM

※詳細は 公式サイト(https://www.scoobie-do.com/live_upcoming) でご確認ください。

<リリース情報>
SCOOBIE DO 20th Anniversary New ALBUM『Tough Layer』

2022年8月24日(水) リリース
価格:3,300円(税込)

【収録曲】
01. 明日は手の中に
02. 今日の続きを
03. その声を
04. GEKIJYO
05. 悲しい夜も
06. 成し遂げざる者のブルース
07. スピード
08. 光の射す道へ
09. 正解Funk
10. 荒野にて

プロフィール

SCOOBIE DO

メンバーはナガイケジョー(Ba)、オカモト“MOBY”タクヤ(Ds)、コヤマシュウ(Vo)、マツキタイジロウ(Gt)。ROCKとFUNKの最高沸点“Funk-a-lismo!”貫くサムライ四人衆。“LIVE CHAMP”の名に恥じぬその圧倒的なライブパフォーマンスと、完全自主運営なインディペンデント精神があらゆる音楽ファンに熱烈な支持を受けている。


関連リンク

公式サイト:
https://www.scoobie-do.com/

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