【ライブレポート】Wienners、全国20カ所のツーマンツアー初日 「俺たちの音楽に携わってくれた人を助けたい」

結論から言わせてもらう。ツアー初日から「最高!」以外の言葉が見つからない。これまでWiennersを見続けてきたファンはもちろん、新規リスナーになったあなたが現場に来れば、深い沼にハマることは間違いナシ。なぜなら、バンドは上り調子であり、常に最新ライブが最高と断言できるほど、パフォーマンスレベルを上げている。この時期を逃したら後悔するよ、とイジワルな言い方もしたくなる素晴らしさであった。

Wiennersがニューアルバム『TREASURE』をともない、全国20カ所に及ぶツーマンツアー『TREASURE TOUR 2022』を決行。まず目を引くのは対バン相手である。押し並べて強豪揃いであり、そこにも彼らの覚悟というか、気合いの入りっぷりをひしひしと感じた。

SPARK!!SOUND!!SHOW!!
タナカユーキ(Vo / G)

記念すべきツアー初日の相手は、“スサシ”ことSPARK!!SOUND!!SHOW!!。彼らも人気急上昇のライブアクトで、盛り上げ番長として各フェスで話題をさらっている。今回、スサシとWiennersを並べて見ると、意外と音楽的な共通項が多いことに気づく。多彩なジャンルを取り込み、鍵盤奏者がウワモノとして大活躍し、複数のメンバーがハンドマイクを握りしめて歌う曲があるなど、既存のバンドスタイルに捉われない自由度を持っている。とは言え、お互いに譲らぬオリジナリティを持つ者同士のガチンコ対決に会場は沸き上がった。

タクマ(Syn / G / Cho)
チヨ(B / Cho)
イチロー(Ds / Cho / 169)

「木更津の暴走族に捧げます!」とタナカユーキ(Vo / G)が言うと、「†黒天使†」をプレイ。バイク音を模した「ブーンブーンブーン♪」の掛け声と共に、観客は両手でバイクを吹かす仕草で追随する。その様子を見ていると、沖縄のエイサーに似ていて、不良たちのお祭りソングといった趣だ。また、ライブ終盤に「僕が10代の頃Wiennersが好きで、ツアー初日から呼んでもらえて嬉しい」とチヨ(Ba / Cho)はコメント。続いて「俺らもいろんなバリエーションの曲をやっている。ちゃんと友達になれたのが嬉しい。玉屋(2060%)さんが好きな曲をやります!」とタナカは告げ、「アワーミュージック」を披露。破天荒なミクスチャーとは一線を画した、メロディアスな楽曲も素晴らしい。観客を縦に横に揺らし、場内をしっかり温めた後、トリのWiennersにバトンを渡した。

Wienners

玉屋2060%(Vo / G)、アサミサエ(Vo / Key / Sampler)、∴560∵(B / Cho)、KOZO(Ds)のメンバー4人が揃うと、Wiennersはド頭から全速力で飛ばしまくる。前のめりだが、一枚岩と化したバンドのグルーヴに圧倒されるばかりだ。そう言えば、ライブ終盤に「初日の千葉LOOK、ソールドアウトありがとうございます! 大規模なツアーは久しぶり、めちゃくちゃ楽しみにしてきた。日本中を爆発させてくる。人々の分断は見たくない。俺たちの音楽に携わってくれた人を助けたい」と、玉屋は熱く語っていた。日々の生活で抱くストレスを音楽で解消し、観客一人ひとりの心に強靭なエネルギーを注入したい。Wiennersの楽曲の根底には、そんな思いもあるのではないだろうか。

玉屋2060%(Vo / G)
∴560∵(B / Cho)

とりわけ、最新作のオープニング曲を飾り、過去最高にポジティブなバイブスを封印した「SOLAR KIDS」は、ライブでも特段の映えっぷりだった。目くるめく曲展開で、何度も山場が訪れる途轍もない高揚感を大放出。玉屋、アサミサエ、∴560∵によるトリプルボーカルも冴え渡り、人類みな太陽の子供なんだから、音楽で一つになって踊ろう! という原始のパワーにひれ伏した。それこそ、無償の光を届けてくれる太陽みたいな1曲であった。

アサミサエ(Vo / Key / Sampler)
KOZO(Ds)

また、「日本中I WANT YOU」はアサミサエの独壇場と化した楽曲。ハンドマイクで堂々とアイドルポップスを歌い上げ、千葉LOOKに清新な風を吹かせていた。途中、スサシのイチロー(Ds / Cho / 169)が姿を見せ、彼に向けてアサミサエが歌を捧げるシーンは可笑しかった。この曲に限らずだが、アサミサエがマイクを握って前に出る場面が増えたことで、バンドのキャラクター性がより一層底上げされた印象だ。

メンバー一人ひとりが楽曲の中でぶつかり合うことで、極上のケミストリーが生まれ、Wiennersにしか鳴らせない特異性がより強まった印象を受ける。最高傑作『TREASURE』に収録された新曲たちがパフォーマンス力を押し上げ、それがまた「FAR EAST DISCO」などの過去曲にもいい相乗効果を与えていた。以前と比べても、お祭り感はマシマシになっていたと思う。

Wienners

今日はツアー初日ということもあり、内容についてはあまり細かく触れられないけれど、もう1曲だけ取り上げたい。「BIG BANG」では玉屋とアサミサエがハンドマイクを握り、∴560∵はベースからギターに持ち替え、バンドとは一味違うパーティー曲で活気づけていた。様々なベクトルに振り切った新曲が、これまで以上に熱い一体感を作り上げていたのだ。個人的にも終始笑顔が止まらず、それは現場にいた人たちも同じだったのではないか。

筆者が行った新作の取材で、アサミサエはこう言っていた。「感情が振り切れた瞬間が一番気持ちいいんですよ。Wiennersのライブならそれを味わえると思うし、そこまで連れて行きたいです」と。まさに有言実行と言いたくなるツアー初日で、これから各地で大暴れしてくれるに違いない。繰り返しになるけれど、本当に今ツアーは見逃し厳禁!と声を大にして言いたい。

Text:荒金良介
Photo:かい

<ツアー情報>
Wienners 全国ツーマンツアー『TREASURE TOUR 2022』
※終了分は割愛

Wienners 全国ツーマンツアー『TREASURE TOUR 2022』告知画像

8月9日(火) 水戸LIGHT HOUSE
ゲスト:ハルカミライ

8月10日(水) 宇都宮HELLO DOLLY
ゲスト:ハルカミライ

8月19日(金) 仙台MACANA
ゲスト:the dadadadys

8月21日(日) 札幌SPICE
ゲスト:TOTALFAT

8月25日(木) 新潟GOLDEN PIGS RED
ゲスト:Dizzy Sunfist

8月26日(金) 金沢vanvanV4
ゲスト:Dizzy Sunfist

8月28日(日) 高松DIME
ゲスト:眉村ちあき

8月31日(水) F.A.D YOKOHAMA
ゲスト:ハンブレッダーズ

9月3日(土) 大阪BIGCAT
ゲスト:キュウソネコカミ

9月4日(日) 広島SECOND CRUTCH
ゲスト:超能力戦士ドリアン

9月6日(火) 周南LIVE rise
ゲスト:超能力戦士ドリアン

9月8日(木) 福岡LIVEHOUSE CB
ゲスト:TENDOUJI

9月9日(金) 熊本Django
ゲスト:TENDOUJI

9月15日(木) 名古屋ボトムライン
ゲスト:ヤバイTシャツ屋さん

9月30日(金) Spotify O-EAST
ゲスト:でんぱ組.inc

チケット代金:4,000円(税込)※入場時ドリンク代別途要
チケット一般発売中
https://w.pia.jp/t/wienners-treasuretour/

Wienners コンセプトワンマンツアー『春雷行脚』

10月24日(月) 名古屋Tokuzo
10月25日(火) 京都磔磔
10月29日(土) 新宿BLAZE

関連リンク

公式サイト:
https://wienners.net/

YouTube:
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