RWCまで1年! 姫野、中村、松島が復帰! ラグビー日本代表候補52名が勝負の秋シーズンへ

RWCまで1年! 姫野、中村、松島が復帰! ラグビー日本代表候補52名が勝負の秋シーズンへ

2022年7月9日・国立競技場でのフランス代表戦に臨むラグビー日本代表

『ラグビーワールドカップ(RWC)2023』フランス大会まで1年。ラグビー日本代表が秋シーズンへ臨む。夏シーズンは日本代表と将来日本代表に選出される可能性のある高いポテンシャルを持ったナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS)の2チーム体制で強化を進めたが、今回は1チーム体制で臨むとのこと。FW28名・BK24名計52名の大所帯で合宿を敢行。オーストラリアA代表とのノンキャップ試合3連戦を経て、オールブラックスとの国立決戦、そしてイングランド、フランスとの欧州遠征を戦うのだ。9月2日の日本代表メンバー発表会見でジェイミー・ジョセフHCはこのように抱負を語った。

「日本と欧州での試合を楽しみにしている。夏シーズンでは多くの新しい選手がスタートを切ってくれた。学んだことはたくさんの選手を使い準備をできた。これまでは選手層が薄かったが、このパンデミックでもし選手がいなくなっても次の選手が出てくることが非常に重要。自分たちは経験のある選手と若い選手のバランスが重要だと思っている。未来へ向けて若い選手を使っていかないといけない。これまでのように『スーパーラグビー(SR)』がなくなったことも受け、そういう観点での強化も必要になっている。
今回は52人とたくさんのメンバーを選出した。何人かのキープレーヤーがケガでいないのは残念だが、その分新しい選手をしっかり使うことができる。我々はコントロールできることをコントロールし、強化を進めていきたい。今回の合宿は新しいやり方でやることになる。選手も多い人数の中でしっかり競争していかないといけない。合宿に参加する選手たちもこれだけのメンバーの中でしっかり競い合っていかないといけない。それは日本ラグビーにとって素晴らしいこと。
6・7月の試合から学んだことはウルグアイとの2試合ではティア2にしっかり勝てるということを示せた。そしてティア1のフランス相手にも我々はしっかり勝てるチャンスを作れた。とくに2試合目のフランス戦は勝てる寸前までいったが、後半に失速してしまった。この試合をキーポイントにしっかり勝ち切れるよう修正していかないといけない」

ジョセフHCが選出した2022年秋シーズン男子日本代表候補別府合宿参加メンバーは以下の通り。
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淺岡俊亮(トヨタヴェルブリッツ)1
稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)42
ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)23
海士広大(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)1
木津悠輔(トヨタヴェルブリッツ)5
クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)6
具智元(コベルコ神戸スティーラーズ)18
三浦昌悟(トヨタヴェルブリッツ)9
【HO】
坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)30
橋本大吾(東芝ブレイブルーパス東京)3
日野剛志(静岡ブルーレヴズ)5
堀越康介(東京サントリーサンゴリアス)5
【LO】
秋山大地(トヨタヴェルブリッツ)1
飯野晃司(東京サントリーサンゴリアス)1
ヴィンピー・ファンデルヴァルト(浦安D-Rocks)20
大戸裕矢(静岡ブルーレヴズ)5
小瀧尚弘(コベルコ神戸スティーラーズ)11
サナイラ・ワクァ(花園近鉄ライナーズ)2
ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)9
ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)4
下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)0
【FL】
布巻峻介(埼玉パナソニックワイルドナイツ)9
ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)13
古川聖人(トヨタヴェルブリッツ)4
ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)5
リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)75
【No.8】
姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)22
ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)4
【SH】
茂野海人(トヨタヴェルブリッツ)16
小山大輝(埼玉パナソニックワイルドナイツ)0
齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)8
高橋敏也(リコーブラックラムズ東京)0
流大(東京サントリーサンゴリアス)27
【SO】
田村優(横浜キヤノンイーグルス)70
中尾隼太(東芝ブレイブルーパス東京)0
山沢拓也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)4
李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)3
【CTB】
梶村祐介(横浜キヤノンイーグルス)2
シェーン・ゲイツ(浦安D-Rocks)4
中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)2
中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)30
ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)7
ラファエレ ティモシー(コベルコ神戸スティーラーズ)28
【WTB】
髙橋汰地(トヨタヴェルブリッツ)1
ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京)0
ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)3
シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)9
根塚洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)1
松島幸太朗(東京サントリーサンゴリアス)44
【FB】
野口竜司(埼玉パナソニックワイルドナイツ)14
メイン平(リコーブラックラムズ東京)1
山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)24
※所属チームの後の数字は日本代表キャップ数。

メンバーの入替について質問されると、ジョセフHCはこのように答えた。
「今回52名選手を選考し、豪州戦の1週間前から人数を絞っていく予定。ケガ人が出てきたりするだろうし、100%のコンディションが仕上がっていない選手たちもいるだろうからしっかりモニタリングしていきたい。ただこのメンバー以外から選手を連れてくることは考えていない。リーチ、田村、姫野、中村などキープレイヤーはたくさんいることはうれしいが、LOはケガ人が多い。ワクァやヴィンピーはケガしていて3~4週間かかって復帰することになるだろう」

指揮官は夏シーズンで不在だった姫野、中村、松島の復帰を歓迎した。
「経験がある選手たちが戻ってきてうれしい。彼らはたくさんのテストマッチを経験している。ただ中村は首、姫野はハムストリングと決して軽いケガではなかった。しっかりモニタリングしていきたい。ただ試合は10月までないので、合宿でしっかり状況を見ながら仕上げていければと思っている」

HO堀江翔太の不選出を問われると、こう返答した。
「コンディション的に問題ない。今回のセレクションには入っていないということ」

豪州Aとの試合は若手が経験を積むためだけの試合ではないとHCは言う。
「どの選手もメンテタリティ的に出られる準備をしっかりしてもらうことが大事。自分たちの目的は勝つこと、同時に選手の成長も促さないといけない。今後3週間の選手たちのパフォーマンスを見てメンバーを決めていきたい。その後にはニュージーランド、イングランド、フランスと世界のトップとの対戦が待っている。オーストラリアとの試合は結果を出さなくていいというわけではない」

ジョセフHCは夏シーズンの手応えを口にした。
「坂手はキャプテンとして素晴らしい活躍をしてくれた。リーダーシップグループに3~4年入っていたが、主将として素晴らしいリーダーシップを発揮してくれた。今後も彼を主将として指名したい。彼は賢く、選手たちがどう思っているか理解している。齋藤も(東京)サントリー(サンゴリアス)では流のバックアップとして、あまりプレータイムがない中しっかり成長した姿を見せてくれている。李は21歳ながらフランスとの第1戦で急遽先発となった中、いいパフォーマンスを見せてくれた。ワーナーも若く体も大きく頭角を現している。ベン・ガンターも19歳の時に日本に来て大きく成長している。『RWC』へ向けて若い選手たちにどんどん出できてほしい」

日本代表候補は9月4日(日)~9日(金)、9月12日(月)~18日(日)に別府合宿、9月18日(日)~24日(土)、9月25日(日)~10月15日(土)、10月22日(土)~27日(木)に宮崎合宿を実施。『アサヒスーパードライ JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2022』JAPAN XV(ジャパン・フィフティーン)×オーストラリアA代表第1戦は10月1日(土)・秩父宮ラグビー場(東京)、第2戦は10月8日(土)・ベスト電器スタジアム(福岡)、第3戦は10月14日(金)・ヨドコウ桜スタジアム(大阪)にてキックオフ。『リポビタンDチャレンジカップ2022』日本代表×ニュージーランド代表は10月29日(土)・国立競技場(東京)、『リポビタンD TOUR2022』イングランド代表×日本代表は11月12日(土)・トゥイッケナムスタジアム(イングランド・ロンドン)、フランス代表×日本代表は11月20日(日)・スタジアム・ド・トゥールーズ(フランス・トゥールーズ)にて開催。『アサヒスーパードライ JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2022』のチケットは9月17日(土)一般発売。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

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