展覧会で出合う、新しい旅を切り開く第一歩『旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる』9月23日より開催

新型コロナウィルス感染症の世界的な流行により、移動の自由を制限されて早2年半。この期間に募った旅への想いや、人間の旅への欲求などを見つめ、他者の旅を手がかりに「旅とは何なのか?」を再考する『旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる』が、9月23日(金・祝)より東京都庭園美術館で開催される。

まずイントロダクションとなるのは、戦前、東京都庭園美術館の広大な敷地を所有していた朝香宮夫妻の欧州旅行。およそ100年前、夫妻がフランスへと旅立ち、その時の見聞が「アール・デコの館」と言われる同館の本館建築・旧朝香宮邸に結実した。同展では、この時の夫妻の旅の軌跡を、旅行アルバムやゆかりの美術工芸品などで紹介。1920年代の衣装に身を包み、エッフェル塔の麓にたたずむ朝香宮充子妃のモノクロームの写真など、それだけで時空を超えた旅を楽しむことができるだろう。

またある個人コレクターが蒐集した、20世紀前半の鉄道関連資料など、興味深い展示のほか、現代アーティストによる、旅をテーマとしたインスタレーションも、旧朝香宮邸の各部屋に散りばめられる。

日本各地を旅して集めた土を採集する粟田宏一や、懐かしさと非現実感が共存する独特な映像作品で知られるさわひらき、常温に置くと気化するナフタリンや川で採取した塩などを使い、時間を可視化する宮永愛子など、計6名の現代作家による作品が、観る者を新たな旅路へと誘ってくれるだろう。

学芸員のエッセイや出品作家のコメントと共に、同展の展示・インスタレーションを撮り下ろしの写真で紹介する展覧会カタログは、2022年11月に販売予定だ。

宮永愛子《suitcase -key-》2019年 高松市美術館「宮永愛子:漕法」展示風景 撮影:木奥恵三 (C)️MIYANAGA Aiko, Courtesy of Mizuma Art Gallery
朝香宮鳩彦王(朝香宮旅行アルバムより) 個人蔵
さわひらき 《dwelling》2002年 (C)️ Hiraki Sawa
福田尚代 《翼あるもの『若草物語Ⅰ&Ⅱ』》2022年 (c) Naoyo Fukuda. Courtesy of Yukiko Koide Presents
《三羽揃いのペリカン(ペンギン)》1902年頃 ロイヤル・コペンハーゲン(窯) 東京都庭園美術館蔵

【開催概要】
『旅と想像/創造 いつかあなたの旅になる』
会場:東京都庭園美術館 本館+新館
会期:2022年9月23日(金・祝)~11月27日(日)
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:月曜(10月10日は開館)、 10月11日(火)
料金:一般1,400円、大学1,120円、高中・65歳以上700円
美術館公式サイト: https://www.teien-art-museum.ne.jp/

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