【ライブレポート】Wienners、対バンツアー中盤戦 「今日は間違いなく伝説の夜になってる!」

とにかくF.A.D YOKOHAMA公演は暑くて暑くて、熱かった! 久しぶりにライブハウス特有の懐かしい匂いに包まれ、郷愁と新鮮な感情が入り混じながら、2バンドのステージに没入してしまった。

Wiennersがニュー・アルバム『TREASURE』(最高傑作!)に伴う全国20カ所に及ぶツーマンツアー『TREASURE TOUR 2022』を開催。ツアーも折り返し地点を過ぎ、13本目となるF.A.D YOKOHAMA公演の対バンはハンブレッダーズだ。

この日はでらし(Ba/Cho)のコロナ陽性が確認されたため、ムツムロ アキラ(Vo/Gt)がベースを持ち、木島(Ds)、サポート・メンバーにうき(Gt)を加えた3人編成で登場。「BGMになるなよ」で始まると、まっすぐな歌メロと3ピースのソリッドな演奏により、フロアには熱い拳が突き上がる。

ムツムロ アキラ(ハンブレッダーズ)
木島(ハンブレッダーズ)

「Wiennersのお客さんはピースフルですねぇ。Wienners、めちゃくちゃ好きなんですよ!」とムツムロは告白。さらに「10年前に聴いて衝撃を受けた」と切り出すと、後半に「ドリームビート」を披露。前のめりの力強い歌唱とコーラスで、Wienners愛を爆発させるカバーに会場も沸いた。ラストはゲスト・ベーシストに∴560∵(Ba/Cho)を招き、彼がリクエストした「ライブハウスで会おうぜ」を投下。体の芯に訴える温かいメロディといい、この日だけの親密コラボに盛り上がったのは言うまでもない。

そしてSEが流れると、玉屋2060%(Vo/Gt)、アサミサエ(Vo/Key/Sampler)、∴560∵(Ba/Cho)、KOZO(Ds)のメンバー4人がステージに現れる。

ツアー初日(7月26日・千葉LOOK、対バンはSPARK!!SOUND!!SHOW!!)もライブレポでうかがったが、その日と比べてセットリストには変更が加えられていた。ツアー中も改善を図りつつ、より良い選曲や曲順を試行錯誤しているに違いない。ライブの爆発力は初日にも十分に感じられたけれど、緩急に富むアレンジ、加速するグルーヴは一段と練り込まれ、序盤に披露した「おおるないとじゃっぷせっしょん」では「横浜、飛べ!」と煽り、狂熱のダンス天国へと誘う剛腕ぶり。

玉屋2060%(Wienners)
KOZO(Wienners)

「まさかの「ドリームビート」、やべー! 今日はソールド・アウトです。みんな心につっかえているものがあるから、ライブハウスに来てるんでしょ?」と玉屋は語りかけ、ここに集まった観客の気持ちに寄り添いながら、極彩色のミクスチャー・サウンドを畳み掛けていく。

「この中に忍びの者をおるか?」と前振りを入れると、「SHINOBI TOP SECRET」へ。華やかなイントロからKOZOは激しいビートで叩きつけ、その後は玉屋、アサミサエ、∴560∵とフロント3人によるヴォーカル・リレーで駆け抜け、パンクとダンスロックと演歌を数珠つなぎにした曲展開で観客を翻弄する。気づけば、筆者の隣でエアギターならぬ、エアドラムで曲に心酔しているファンもいたほどだ。

∴560∵(Wienners)

「暑いね? みんな大丈夫? 横浜でやるのは久しぶり、帰って来れて嬉しい。中華街にも行った」と玉屋が言うと、「横浜の肉まんはおいしーねー!」とアサミサエが続き、ご当地トークで場を和ませてくれた。それから玉屋とアサミサエがハンドマイクで歌/ラップに専念する「ASTRO BOY」(Black Hole ver.)、「BIG BANG」が炸裂。ヒップホップ・テイスト溢れる2曲のパーティー・チューンで、バンドの枠組みを飛び越えたニュートラルな表現力を魅せつけ、いい意味でライブの空気をガラッと変えていく。

かと思えば、アサミサエのアイドル歌謡が光る「日本中I WANT YOU」披露時には青いサイリウムを振る観客を多く見かけた。こうした景色もWiennersにしか作れないものだろう。ほかに生命力溢れるショート曲「BRAVES」や、ツアー初日もとんでもないエネルギーを放っていた「SOLAR KIDS」は威力が倍増しているように感じた。

アサミサエ(Wienners)

「ハンブレッダーズとは2年以上前に一緒にやる約束をした。ライブハウスで会えて嬉しい。今日は間違いなく伝説の夜になってる!」と満杯のフロアを観て、玉屋は大きな手応えを感じたに違いない。アンコールでは「予定になかったけど、特別にやるわ」と言い、「ドリームビート」をプレイ。青春ちっくなメロディとドリーミーな鍵盤で見事に打ち返し、演奏後は大きな拍手が起きていた。また、一度目のアンコールを終えて観客が半分帰った頃にWアンコールにも応え、「Cult pop suicide」をラストに見舞う大サービスぶり。それもこれもバンドが勢いづいている証拠だろう。

今ツアーも残り僅かとなり、ファイナル公演(9月30日・渋谷O-EAST)は玉屋が楽曲提供しているでんぱ組.incとの対バンで締め括る。今日のツーマンのように、そこでまたどんな化学反応が待っているのだろうか。今から楽しみで仕方がない。

Text:荒金良介 Photo:かい

<ライブ情報>
『TREASURE TOUR 2022』

※終了分は割愛
9月30日(金) Spotify O-EAST
ゲスト:でんぱ組.inc

チケット料金:4,000円(税込)
※入場時ドリンク代別途必要
チケット一般発売中:
https://w.pia.jp/t/wienners-treasuretour/

Wienners コンセプトワンマンツアー『春雷行脚』 ※振替公演

10月24日(月) 名古屋Tokuzo
10月25日(火) 京都磔磔
10月29日(土) 新宿BLAZE

SPARK!!SOUND!!SHOW!! × Wienners『びりびり!』

11月8日(火) 渋谷近未来会館
11月10日(木) 名古屋RAD HALL
11月11日(金) 大阪Music Club JANUS

<リリース情報>
Wienners 6thアルバム『TREASURE』

Now On Sale

●数量限定盤(TREASURE BOX仕様):4,400円(税込)
・CD(全14曲収録)
・TREASURE BOX(特製缶ケース)
・特典映像: "Welcome to the FACTION" ドキュメンタリー
・封入特典:メンバー直筆サイン入りカード

●通常盤:2,750円(税込)
・CD(全14曲収録)

【収録曲】
01. SOLAR KIDS
02. GOD SAVE THE MUSIC
03. MONSTER
04. ブライトライト(クラシエフーズ『たべる図鑑 恐竜編』CMソング)
05. BIG BANG
06. Magic Bullet Music
07. HORO NOVA AZIO
08. FACTION(フジテレビ系TVアニメ『デジモンゴーストゲーム』OPテーマ)
09. BRAVES
10. 日本中 I WANT YOU
11. SHINOBI TOP SECRET(テレビ東京系TVアニメ『ニンジャラ』EDテーマ)
12. よろこびのうた
13. LIFE IS MY LANGUAGE
14. 真理の風

詳細はこちら:
https://lit.link/wiennerstreasure

関連リンク

公式サイト:
https://wienners.net/

YouTube:
https://www.youtube.com/c/Wienners_ch

Twitter:
https://twitter.com/wienners_wns

Instagram:
https://www.instagram.com/wienners_official/

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