ワールドカップまで1年、勝負の秋シリーズがスタート! ジョセフHC「いいパフォーマンスで勝つことを最優先」

ワールドカップまで1年、勝負の秋シリーズがスタート! ジョセフHC「いいパフォーマンスで勝つことを最優先」

宮崎合宿で準備を進めるラグビー日本代表の面々 

JAPAN XV(ジャパン・フィフティーン)として臨むが、日本代表そのものである。キャップ対象試合ではないが、テストマッチのつもりで戦う。オーストラリアAとの3連戦に求めるものは勝利である。9月29日、試合登録メンバーを発表したジェイミー・ジョセフHCはキッパリ言い切った。

「この試合はテストマッチではないが、アプローチとして自分たちはテストマッチととらえている。過去3年間で10試合ほどしか戦っていないので、『ラグビーワールドカップ(RWC)』までの準備としてこの6試合を大事だと考えている。ベストコンディション、準備ができている選手をこのテストマッチに向けて選出した。この後のオールブラックス戦、イングランド戦、フランス戦、そして『RWC』へ向けて、このレベルで一貫性のあるパフォーマンスを発揮できるかを確認しながら、選手を使っていかないといけない。
自分たちとしてはしっかりいいパフォーマンスをして勝つことを最優先で考えている。その中で新しい選手やケガから戻ってきた選手も見ないといけないが、この3連戦で選手全員を試そうとかは考えていない」

勝つためにジョセフHCが選んだ23名は以下の通り。
【JAPAN XV(ジャパン・フィフティーン)】
1クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)6
2坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)30
3木津悠輔(トヨタヴェルブリッツ)5
4ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)9
5サナイラ・ワクァ(花園近鉄ライナーズ)2
6下川甲嗣(東京サントリーサンゴリアス)0
7ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)13
8リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)75
9齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)8
10中尾隼太(東芝ブレイブルーパス東京)0
11シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)9
12中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)2
13ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)7
14ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)3
15山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)24
16堀越康介(東京サントリーサンゴリアス)5
17三浦昌悟(トヨタヴェルブリッツ)9
18竹内柊平(浦安D-Rocks)1
19ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)4
20姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)22
21流大(東京サントリーサンゴリアス)27
22松島幸太朗(東京サントリーサンゴリアス)44
23野口竜司(埼玉パナソニックワイルドナイツ)14
※所属チームの後の数字は日本代表キャップ数。

初キャップのFL下川、SO中尾、ケガ明けの主力であるNo.8姫野、SH流、WTB松島についてコメントを求められると、指揮官はこのように答えた。
「甲嗣はすごく若いが、サントリーでいいプレーをしていたのを見て感心していた。フィットネスがあり、身体も強く、すごく可能性がある選手。今回の合宿でもいい練習をしてくれたので、いい勢いのまま試合に出てほしいと思った。
隼太は前回参加した際、病気をして出場機会がなかった。東芝での活躍も見ていたし、この合宿でもよくやってくれたので、今回出場するにふさわしいと思い選出した。 リザーブにケガから復帰した松島、流、姫野がいるが、彼らは後半から出てしっかりチームに貢献してくれると思っている。タフな試合になると予想されるので、後半からインパクトを残してくれればと思っている」

さらにSOのポジション争いについて言及した。
「10番のポジションはそれぞれの選手が違うスキルセットを持っている。李(承信)はフランス戦でも活躍したが、足首をケガして今回選ばなかった。来週か再来週には戻ってくるだろう。山沢(拓也)もケガで今週のメンバーに入っていない。
隼太にはしっかりチームをリードしてほしいと思っている。彼は冷静さを持っている。戦術に長け、テクニックもあるで、チームをうまく導いてくれるのではと思っている。彼の素晴らしいプレーは勇気のあるタックル、大きな相手にも12番のように身体を張ったプレーをしてくれる。
田村(優)は長くチームをリードしてくれたが、今回のメンバーには入っていない。山中は長く10番をやっていないが、李、山沢がケガしていることもあり、経験がある山中が今回はカバーしてくれると思っている」

夏のフランス戦で見つかった課題をジョセフHCはこう説明した。
「フランス戦でいくつか学んだ。1戦目は暑い中での試合、後半に疲労が強く出てしまった。フランス戦ではいいバランスで試合をしないといけないことを学んだ。ボールを持ち続けてアタックするだけではなく、後半もしっかりプレーし続けるため、自分たちのアタックとディフェンス、キックを使ったりしなければならない。今回はゲームのバランスを準備してきた」

9月22日には選手たちがメディア対応に出席し、意気込みを語った。
リーチ「(豪州Aについて)強いと思う。ティア1くらいの強さがあるし、『パシフィックネーションズカップ』でいい試合もあったので、自分たちにとってチャレンジになる。個人的にはボールタッチ、タックル、ポジティブプレーの回数を増やしていきたい。前回よりフィットネスもいい。
(オールブラックス戦について)オールブラックスとやると噂された時からずっとそれを考えている。(1995年『RWC』での)17-145、(2011年『RWC』での)7-83、(2018年11月の)31-69とどんどんスコアは縮まってきたが、今度こそ勝ちたい。勝つ自信もある。このチームはどのチームに勝てるチームになってきている。これまでいい経験してきているので、オールブラックスに勝ちにいきたい。
(スローガンについて)『ONE TEAM』から『OUR TEAM』になって、このチームにどれだけコミットできるか、どれだけ愛情を注げるかが大事。言葉からどういうアクションにつなげるか、今ハードな練習をがんばっている」

松島幸太朗「(コンディションは)70~80%くらい、だんだん戻ってきている感じ。ラグビーを半年やっていなかったので、戻すのは大変。(試合出場は)僕が決められる立場ではないので、試合に出られる心の準備はいつでもできるようにしないといけない。
若い選手が増え、若返ったというのがあるし、勢いもあるし、刺激を受けて、自分も負けていられないという気持ちになっている。チームとしていい影響を受けている。 (今ツアーの目標について)しっかりパフォーマンスを戻すのが第一条件。パフォーマンスを戻さないといいプレーはできないので、この3週間でかなり戻ってきている。身体のキレやポジショニングの感覚とか。
(課題)ランニングラグビーは今までやってきてできると思うが、フィジカルに慣れていかないといけない。この秋の連戦でしっかり海外のフィジカルに慣れる必要がある。自分たちでキックの再獲得はかなり意識してやっている。キックからキャッチまで精度を上げていきたい」

姫野和樹「ハム(ストリング)の状態自体はいい、ラグビーに戻って3日なので、タイトネスがどう出るかわからない。僕としては1戦目から出たいが、これだけ大きなケガをしたのは初めてなので、メディカルの意見も聞いて決めていきたい。
(今ツアーについて)日本代表にとって素晴らしいチャレンジになる。来年の本番に向けていい準備になるし、いい経験。若い選手にも僕にとってもいい経験になると思う。 目標としているのはチームの中のMVPを取ること。ケガをせずに全試合出場すること。一貫性のあるパフォーマンスを常に出すこと。毎試合しっかり一貫性のある準備をして、一貫性のあるパフォーマンスを出していきたい」

齋藤「(今ツアーの目標)引き続きゲームコントロールのところ。ほかのSHとの違いを出せるのはランニングやサポートプレーのところだと思うので、引き続きやっていきたい。
まず勝ちたい。勝つための準備をしたい。経験をしてよかったと思うのは後になってわかることだと自分は思う。いい経験にするというより勝ちたい。
(アタックについて)システムが少し変わったのはあるが、スペースを見つけるところは変わらない。『キックゲームに勝つチームはテストマッチで勝つ』という言葉が最初のミーティングであったのが印象に残っている。
(オールブラックス戦について)すごい楽しみ。だけど、まずチーム内の競争に勝たないとジャージを掴めないので、まだそこは見られていない。まだチーム内の競争。まず9番で出たい」

フィフィタ「コンディション、フィジカルの準備はできたと思う。しっかり来週に向けていい準備できるようにしたい。世界のトップ選手にしっかりチャレンジして、ディフェンスの場面、アタックの場面で負けないよう、足りていない部分を磨いて準備したい。
(今ツアーについて)めちゃめちゃわくわくしているので、オールブラックスとかイングランド、もう一度フランスと試合するので、スキルとかどこまで成長しているのか楽しみ。
(課題について)もっともっとワークレート、ボールを持っていない時のアタックでもディフェンスでもいい仕事できればと思っている。
(『RWC』まで残り1年)今が勝負という感じ。残りたい、それしかない。残って、試合に出て、結果を残したい」

【オーストラリアA代表】
1マット・ギボン(レベルズ)
2ラクラン・ロネガン(ブランビーズ)
3トム・ロバートソン(フォース)
4ニック・フロスト(ブランビーズ)
5ケイデン・ネヴィル(ブランビーズ)
6ネッド・ハニガン(ワラターズ)
7オリー・カラン(フォース)
8ランギ・グリーソン(ワラターズ)
9ライアン・ロネガン(ブランビーズ)
10ベン・ドナルドソン(ワラターズ)
11フィリポ・ダウグヌ(レッズ)
12ベイリー・クインズル(フォース)
13ハドソン・クレイトン(ブランビーズ)
14 スリ・ヴニヴァル(レッズ)
15ジョック・キャンベル(レッズ)
16ビリー・ポラード(ブランビーズ)
17ハリー・フーパート(レッズ)
18アーチャー・ホルツ(ワラターズ)
19ライアン・スミス(レッズ)
20ブラッド・ウィルキン(レベルズ)
21ジェームズ・タトゥル(レベルズ)
22アイザック・ヘンリー(レッズ)
23マーク・ナワンガニタワシ(ワラターズ)

『アサヒスーパードライ JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2022』JAPAN XV×豪州Aの第1戦は10月1日(土)・秩父宮ラグビー場(東京)、第2戦は10月8日(土)・ベスト電器スタジアム(福岡)、第3戦は10月14日(金)・ヨドコウ桜スタジアム(大阪)にてキックオフ。『リポビタンDチャレンジカップ2022』日本代表×ニュージーランド代表は10月29日(土)・国立競技場(東京)にて開催。『アサヒスーパードライ JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2022』のチケットは発売中、『リポビタンDチャレンジカップ2022』のチケットは10月1日(土)午前10時~2日(日)午後11時59分・先行抽選プレリザーブ受付、10月1日(土)午前10時・一般発売。明日のゲームの模様はBS日テレにて生中継。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

アサヒスーパードライ JAPAN RUGBY CHALLENGE SERIES 2022のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2223623

リポビタンDチャレンジカップ2022のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/search_all.do?kw=%E3%83%AA%E3%83%9D%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%B3D%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%972022

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