兄弟感の強い浜中文一&室龍太、軽快でおしゃれな上口耕平&水田航生『ダブル・トラブル』公開稽古レポート

2022年12月から2023年2月に上演されるミュージカル『ダブル・トラブル =2022-23冬=』のマスコミ向け公開稽古と取材会が12月2日、オンラインで開催された。

ボブ&ジムのウォルトンの兄弟が創作したミュージカルコメディ『ダブル・トラブル』は、作曲家の兄ジミーと作詞家の弟ボビーのマーティン兄弟が、ミュージカル映画の曲を書くという大ブレイクのチャンスをつかみ、ブロードウェイから夢のハリウッドへやってきたところから始まる。曲作りのために与えられた時間はたったの数時間、しかも、楽曲が気に入ってもらえなければ即クビ、というギリギリの状況のなか奮闘する兄弟のもとに個性溢れる人物が次々と現れ……。

左から)水田航生、上口耕平 撮影:岡千里

マーティン兄弟と、個性豊かな登場人物たち(社長秘書のミリー、年老いた音響技師ビックス、インターンのシーモア、 エージェントのクイックリー、セクシーな美女レベッカなど)を演じるのはたったふたりの俳優だけ。この12月から来年2月に上演される「2022-23冬」公演で本作に挑むのは、兄役・浜中文一&弟役・室龍太のチームDと、兄役・上口耕平&弟役・水田航生のチームE、そしてふぉ~ゆ~の越岡裕貴(兄役)と松崎祐介(弟役)によるチームFの3チーム。

左から)浜中文一、室龍太 撮影:岡千里

公開稽古には現在稽古中のチームDとEの面々が参加。浜中&室のチームDが、M2「二人だけで (Just The Two Of Us)」を、上口&水田のチームEがM7「ファーストクラスの愛(FIRST CLASS LOVE)」をそれぞれ軽快なタップやダンスも交え披露。1曲のみながら、それぞれチームの色ができあがってきていることをうかがわせた。

左から)上口耕平、水田航生 撮影:岡千里

演出のウォーリー木下も加わった取材会で稽古の様子を訪ねられると、今夏「SEASON A」で弟役をつとめた浜中(兄役は相葉裕樹と日野真一郎[LE VELVETS]のWキャスト)は、「“兄”の姿をみていたのでそれを今回どうやっていくかというのを見ています」と語り、本作でミュージカルに初挑戦する室が「不安は徐々になくなりつつある」と言いながらも「最初にウォーリーさんにも『楽しみます』と伝えたんですけどまだ楽しめていない……」と吐露すると「前回のものにあまり引きずられないようにしてほしい。室君がどういう風にやりたいかが重要なので」とアドバイス。すでに兄弟のようなふたりに、日本初演から演出を手がけているウォーリー木下も「今までの組み合わせの中でも特に兄弟っぽい」と太鼓判。「(浜中)文ちゃんが舞台上で無意識にいろんなことをコントロールしてくれる。そのなかで室くんがどれだけ遊んでくれるか」と期待を込めた。この日浜中は室の発言時に耳打ちをしたり、マイクの尻を高く上げてロック歌手を気取ったり、「5人組ロックバンド・ダブルトラブリーです」と言い出したりと終始笑いを誘い場を和ませていた。

ウォーリー木下(演出) 撮影:岡千里

一方、稽古開始後1週間ほどで「急ピッチで(稽古が)進んでいる」(上口)というチームEのふたりは、「家でもいろいろと考えていくけれど、稽古場に行くと(水田)航生が必ず応えてくれて、稽古場でいろいろ生まれる。その日ごとのセッションを楽しめるように心がけている」(上口)。「すごく濃密。稽古場でバチっと揃ったりなど、稽古場で生み出されている印象」(水田)と語り、さらに「ウォーリー(木下)さんは稽古場で偶然無意識で生まれたものをキャッチしていただいて、そこを膨らませていただけるので、僕らも自由に発信していける」(上口)と、急ピッチながらも濃密で良い雰囲気のなか稽古が進んでいる様子。そんなチームEについてウォーリーは、「不思議と読み合わせから空気感が出来上がっていて、今までにないアプローチのふたり。軽快でおしゃれなダブル・トラブル」と評した。

左から)ウォーリー木下、室龍太、浜中文一、上口耕平、水田航生 撮影:岡千里

ミュージカル『ダブル・トラブル』の上演はチームD(浜中&室)が2022年12月12日(月)~2023年1月21日(土)・自由劇場、 2023年1月26日(月)~1月29日(木)・新国立劇場 小劇場。チームE(上口&水田)が2022年12月23日(金)~2023年1月22日(日)・自由劇場にてチームDと同時上演。そしてふぉ~ゆ~の越岡裕貴(兄役)と松崎祐介(弟役)のチームFが2023年2月2日(木)~19日(日)・新国立劇場 小劇場。

関連記事(外部サイト)

  • 記事にコメントを書いてみませんか?